文科省「新卒ニート2.8万人」から読み取る大学生の奨学金の闇

新卒ニートと奨学金

2014年春に大学を卒業した学生約56万人のうち、69.8%の39万人余りが就職したようです。

進学も就職もしていない人の中でいずれの準備もしておらず「ニート」とみられる人は2万7998人で、この調査項目を設けた12年以降で初めて3万人を切っています。

(『大卒就職率69%に上昇 4年連続改善、景気回復映す』:日本経済新聞2014年8月8日)

2012年の記事では、大学を卒業した約56万人のうち就職や進学をせず、その準備もしていない新卒者が全税の5.5%にあたる約3万人いることが、文部科学省の調査で分かっており、その大半が「ニート」(若年無業者)とみられています。なので、近年の就業環境は少し良くなっているようです。

(『新卒ニート3万人超、安定的な職に就かず2割 文科省調べ』:日本経済新聞2012年8月8日)

今回は、大学生とニート、そしてお金の問題について考えてみようと思います。今大学生の方からすると現実的な話になりますが、多くの人の身の回りに起こりうることです。目を背けずにはいられないことなので、ぜひ一度は考えてみてください。

ニート自体はたいした問題ではない

まずニートの定義を確認しておきます。

ニート(NEET)」とは、Not in Education,Employment or Training(就学、就労、職業訓練のいずれも行っていない若者)の略で、元々はイギリスの労働政策において出てきた用語。日本では、若年無業者のことをいっています。若年無業者とは、「15~34歳の非労働力人口のうち、通学、家事を行っていない者」をいいます。

ニートと言うと先入観や偏見を持たれる方がいますが、日本におけるニートの定義は曖昧であり、活動状況を考えるとニートであると呼ぶべきではない人までニートと呼ばれています。そして、そういった人達の数は一定数いると考えられます。

問題とすべきニートは、ごく一部かもしれない

定義上は、このような場合もニートに含まれます。

  • 働く必要性のない人が働かなくてもニート
  • 働こうとしているけれど病気やケガで就職できない人もニート
  • 留学や教育機関への入学を検討している人もニート

わが国における「ニート問題」の本質:談論風発を参照)

つまり、この文科省のデータにおいてニートだから多くの人がイメージするような「家庭が裕福ではないのに労働するのが嫌で嫌で仕方がなくて親にパラサイトし、家に引きこもってゲームや娯楽に膨大な時間を注いでいる」人はごく一部のニートと推測されます。

生き方が多様化している現代においては、大学を卒業しても大学では見つからない生き方を求めて無理に働こうとしない人がいるのは自然なことでもあるので、[ニート=ダメ人間]といった偏見を持つことには意味がありません。新卒就業者は3年で3割が会社を辞めていくことを考えても、同様のことが言えると思います。

ここがポイント!
ニート(若年無業者)の状況はもう少し分類して考える必要があると思います。現段階で就業はしてなくても、働く意志があって就業への道を歩いている人は別の呼び方があっても良い気がします。

問題なのは、「金」

大学生の奨学金

新卒ニート3万人という事実より大事なこと。で言及されていますが、大学生の2人に1人が奨学金を申請しており、大学を卒業すると給付金に対して返済の義務が生じてきます。

この返済が実は大学を卒業して働かなかった場合に重くのしかかってきます。

一人暮らしであれば、家賃・光熱費、食費、交通費、国民年金等の税金に加えて給付金の返済+生活を営む上で必要となってくる消費がどうしても負担としてかかってきます。

これではアルバイトや非正規雇用者として働いていたとしても困難な生活を強いられることが考えられます。なので、単純に新卒ニートのみを問題として取り上げるのではなく、卒業後非正規で働くひとが約11万6千人いることも同時に考えていく必要があります。

『アルバイトで食いつなぎ、返済をすることになるとしてもその間の生活費などを考えると、「次の仕事を探す」ための時間はなかなか取れそうにありません。アルバイトを休むことは収入がなくなることであり、生活にも返済にも影響します。

また、奨学金返済は最長20年ですから、単年度契約や期限に定めのある場合は、返済計画を実質立てづらい状態に置かれます。』新卒ニート3万人という事実より大事なこと。

実家が都心にある方はまだ良いですが、地方から都心に来ている人達は借金を抱えたままこうなってくると、大学を卒業した後に待っている現実は非常に重いものであることが分かると思います。

注意事項
返済義務のある奨学金は、借金です。4年生の私立大学卒業する時には約400万円、さらに大学院まで進むと600万円ほどの借金を抱える場合もあります。良い就職先が決まらなければ返済が大変なのが容易に想像できます。

まとめ

大学を卒業し、社会に放り出されてから仕事のことやお金のことについて真剣に考えるのでは、場合によっては取り返しのつかない状況になってしまいます。

多くの人にとって大学は、社会に出る前の最期の猶予期間です。どうせ考えなければならないのであれば、考えるのは早い方が絶対にいい。ぜひとも早い内から社会に出た後のことを考えてみて欲しいと思います。

p.s.

【閲覧注意】無職であることに危機感を感じたい方はこちらを読んでみて下さい。あまりオススメはしません。

無職に危機感を感じさせるコピペを貼るスレ【三度】

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