地方で働く!就活生がUIターン就職するメリット・デメリット10選

就活生がUIターン就職するメリット・デメリット

近年、UIターン就職を考えている就活生が増えているそうです。

都会の喧騒から離れ、自然豊かで過ごしやすい地方で働くことは必ずしも良いことばかりではありません。

就活生に人気のUIターンには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。


UIターンとは

『「Uターン」は、一度生まれ育った場所以外で勤務したのちに、再び出身地に戻って働くことを指します。「Iターン」は、生まれ育った場所で勤務したあと、出身地以外の場所に移住して働くことを意味します。』Uターン、Iターンの意味を教えてください。|en転職

大学生の就活において使われるUIターン就職という言葉は、基本的に

  • 地方から都心の大学に通っていた学生が出身地方に戻って就職すること
  • 都市部で育った学生が地方に就職すること

を指します。

(因みに、JターンやOターンというのもあります。意味は以下の通りです。

  • Jターンは、地方から大規模な都市へ移住したあと、地方近くの中規模な都市へ移住すること。
  • Oターンは、1度Uターン就職した若者が、田舎暮らしの刺激のなさや保守性などに嫌気がさして、再び大都市に戻って就職する風潮。)

参考:『「Iターン」「Uターン」「Jターン」と「Oターン」の意味とは?』iso.labo

UIターン就職をする就活生の割合

就活生の5,6人に1人はUIターン就活をする

一般財団法人雇用開発センターの『2016年卒大学生就職活動調査』によると、就活生の18.5%がUIターン就職活動を行っており、そのうち72.3%が実際にUIターン就職をしているそうです。

ということは、都心から地方に就職するのは10人に1人程度であると考えられますが、UIターン就職活動を行った就活生の4人に3人近くが地方への就職を決めているということは、それだけ地方に魅力があるということではないかと思います。

では、UIターン就職にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

UIターン就職のメリット10選

1.自然豊かな環境で暮らせる

地方の魅力はなんと言ってもその自然です。都心部にいると高層ビルが立ち並ぶ風景ばかりですが、地方では住宅街から少し離れれば未開拓の自然が広がっています。

アウトドアが好きならキャンプをする、釣りをする、山登りをする…と毎日のように自然を楽しむことができます。

2.都会の喧騒から離れられる

都会暮らしは非常に騒がしいです。1日中明かりがついていて、駅前にはいつまで経っても人がいなくなることはありません。

日中に外へ出ると、どこのお店も混んでいて、どの移動手段を利用するにしても混雑していてストレスが溜まります。地方ならどこのお店も空いていて、夜は真っ暗で物音ひとつしません。

3.通勤/退勤ラッシュを避けられる

都心部で就職して通勤を電車でする場合、毎日のようにぎゅうぎゅう詰めとなっている満員電車に揺られながら通勤しなければなりません。

また、仕事でぐったり疲れて帰宅する際にも同じように満員電車に揺られて…。頭がおかしくなりそうな日常ですが、地方に就職すればこうしたストレスから解放されます。

4.物価が安く生活費が抑えられるが安い

地方は物価が安く、新鮮な食材が手に入ります。生活費が抑えられるので、充実した生活を送りながら貯金を貯めていくことも可能です。

5.広い住まいに住める

都心だと1Kで家賃7万円なんて物件がざらですが、地方なら家賃7万円で2LDKも夢じゃありません。狭い家に住むよりも広い家の方が心に余裕ができますし、内装のコーディネートも楽しめたりします。

6.正社員として雇われやすい

都心の企業は競争力が高く、何十社と企業にエントリーしても実際に就職するのは大変です。ところが、地方の企業なら競争率が低いので、正社員として雇われやすいです。

7.地元の人と密なコミュニケーションがとれる

都心は人口密度が高く人がどんどん回っていくので、普段の生活の中で街の人と仲良くなる機会は少ないですよね。地方なら人が少ない分、密なコミュニケーションをとる時間があり、人間味溢れる生活を送ることができます。

8.のびのびとした環境で子育てができる

地方では自然が豊かなことに加えて子育て支援なども充実している自治体が多いです。自治体の制度については各々調べる必要がありますが、のびのびとした環境で子育てできるのは非常に魅力的です。

9.自治体からのサポートが充実していることが多い

子育て支援もそうですが、地方自治体はどこも人口減少に悩まされており、移住者を増やしたいと考えています。そのため、自治体による移住者へのサポートが充実しており、親切に対応してくれます。

10.まちおこしに参加できる

地方では、まちおこしに積極的な地域も多く、アートプロジェクトなどの面白い活動を行っていたりします。そうした活動には地域の職人達が集まっていたりするのですが、移住すれば一緒になってまちおこしに参加することも可能です。

UIターン就職のデメリット10選

1.希望する職が見つけられないこともある

地方には求人数が少なく、希望する職が見つけられないことも良くあります。地方に就職したとしても、望まない職に就いたら職務上のストレスが溜まっていきます。

2.給与が少ない

地方で急成長している企業は少なく、平均賃金は都心部に比べて低いです。生活費は抑えられますが、その分賃金は低くなる可能性があるので、その塩梅を見極める必要があります。

3.給与が上がりづらい

都心部の企業に比べて地方の企業は賃金が低く、昔ながらの年功序列・終身雇用を実施していて大きな結果も出しにくく、昇進もしづらく、給与が上がりにくい傾向があります。仕事に熱中してたくさんお金を稼ぎたいという方にとっては不向きかもしれません。

4.就職活動が大変

地方へ就職する際には、実際に足を運んでみないと不安ですよね。そうなると、交通費や宿泊費といった就活費用が重くのしかかってきます。

いくつもの県を回りながら就活をしていく際には、移動費用だけで何十万もかかってきます。

5.交通が不便

地方は基本的に移動が不便であり、移動手段として車は必須です。都心であれば一箇所でなんでも揃うショッピングエリアがたくさんありますが、地方ではそうはいきません。

6.都心に戻りづらい

一度地方に就職して都心の煩わしさから解放されてしまうと、満員電車に乗って通勤するのがバカらしく感じてしまいます。また、給与面でも都心へ就職活動することや引っ越しにかかる費用も捻出しづらく、都心への生活に戻りづらいです。

7.お店/娯楽が少ない

都心部には遊びきれないほどたくさんのお店/娯楽施設がありますが、地方は非常に少ないです。色々なお店に足を運んで遊ぶのが好きな人にとっては退屈かもしれません。

8.人が少ない

地方はよく言えば物静かで落ち着くことができる環境であると言えますが、人が少なくて寂しい環境であるとも考えられます。

地方に就職して人間関係がうまく築けないと、広い公園に一人だけ取り残された気がしてしまうかもしれません。なお、人が少なくて話題がないので、噂はすぐ広まっていきます。

9.高齢者が多い

地方の人たちは平均年齢が異常に高いです。周りは60歳を超えた高齢者ばかりで、若い人が少ないというのは寂しいですよね。

10.独特の文化や決まりがある

地方の生活の中には、その土地土地で決まった風習があり、それに従わなければならないこともあります。また、価値観も古く集団意識が高かったりするので、村八分的な状況になるとかなり面倒です。

UIターンはこんな人におすすめ

  • 都会生活にストレスを抱えていて、ゆったりとした生活を送りたいと考えている
  • 自然に囲まれた生活がしたい
  • 広い家に住みたい
  • 都会生活に特にこだわりはない
  • まちおこしに興味がある

都心での勤務は非常にストレスのかかることが多いです。通勤時間の満員電車なんかは典型例ですね。

そうした都会の喧騒が嫌いな方にとってはUIターン就職が向いているかもしれません。

まとめ

地方の魅力はやはり自然豊かな環境で通勤等の無駄なストレスから解放されることと、物価が安く低資金で広い家に住めることではないでしょうか。

非常に多くの魅力があり、人によってはそれ以上にデメリットもあるように見えます。

UIターンを検討する際には、どのようなメリット・デメリットがあるのかをしっかり考えて、自分に合った企業を探していきましょう。

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