大学生のうつ病問題|症状となりやすい学生の特徴・対策

大学生のうつ病問題

厚生労働省の『平成26年(2014)患者調査』によると、うつ病などの気分障害で医療機関を受診している総患者数は111.6万と調査を開始した1996年以降で過去最多となっています。

生涯で15人に1人はうつ病になる、就活時期になると学生の7人に1人はうつ状態になると言われるように、そんなうつ病は大学生にとっても身近な存在です。

(就活うつに関しては、↓の記事にまとめてあります。)

【完全版】就活うつ問題|「内定とれない、疲れた、もう死にたい」

2017.02.21

うつ病とは

『うつ病(うつびょう、鬱病、欝病、英語: Clinical Depression)は、気分障害の一種であり、抑うつ気分、意欲・興味・精神活動の低下、焦燥(しょうそう)、食欲低下、不眠、持続する悲しみ・不安などを特徴とした精神障害である。』Wikipedia

『うつ病の患者数は近年、増加しており、およそ73万人にのぼると報告されています。
別の調査では、16人に1人が、生涯にうつ病を経験しているとも推定されています。ですから、うつ病はだれにとっても身近な病気であるといえます。

だれでも、いやなことや悲しいことがあると、気分が沈んだりやる気がなくなったりすることがあります。しかし、うつ病は、日常で感じる一時的な気分の落ち込みなどではありません。言葉では表現しようがないほどつらい沈んだ気分または興味喜びの喪失が、ほとんど一日中、ほぼ毎日、2週間以上続き、仕事や日常生活に支障が出てくる状態が「うつ病」なのです。』うつ病|こころとからだ

一口にうつ病といっても、その原因や症状は個人の抱えている遺伝的要因・環境的要因・身体的要因によって様々です。

気分が落ち込む状態が何週間も持続してしまう状態は異常であり、脳機能が低下し感情コントロール・正常な思考判断などができなくなってしまっています。

例えば、「私はダメな人間なんだ。」と強く盲信してしまって何をしようにも気力がなくなってしまうような状態は典型的なものです。早急に精神科に通うなどの対処が必要です。

うつ病の原因

うつ病の原因は様々で相互に影響を及ぼしており、例えば以下のようなものがあります。

遺伝的要因

遺伝情報によって何にストレスを感じるかは個人差があります。同じ環境に身を置いていても、人によっては心地よいと感じ、ある人は不快に感じます。これは単純に個人の能力差ではなく、遺伝的な要因が深く関わっていることを理解しましょう。

環境的要因

  • 幼少期の悲しい体験
  • 人間関係(いじめ・裏切り・死別…)
  • お金(貧困・借金・収入…)
  • 家庭(夫婦不仲・離婚・再婚・DV・過干渉…)
  • 仕事(就職・退職・転勤…)
  • 恋愛(失恋・結婚・離婚…)

身体的要因

  • 体調(慢性的な疲労・栄養不足・ホルモンバランス・月経…)
  • 病気(感染症・癌・脳血管障害…)
  • 怪我(骨折・身体の一部喪失…)
  • 生活習慣(姿勢・過眠/寝不足・運動不足・偏食…)

例えば、孤独が苦手な気質を抱えた人が、学校や職場でいじめに遭い、誰にも相談できない環境に陥った場合、うつ病にかかる蓋然性は極めて高いことが分かると思います。これがもし一人でいることに対して不安を感じないような気質の持ち主であれば、うつ病になる蓋然性は低くなりますね。

様々な要因が組み合わさることによって、うつ病が発症するのです。

なぜうつ病が増えているのか?

うつ病患者が増えているのは単に社会不安とかで精神を病む人が増えているというわけではなく、うつ病が一般的となり病院に通う人の割合が増えているという要因もあります。ただ精神疾患により医療機関にかかっている患者数は、近年大幅に増加しており、平成23年は320万人と依然300万人を超えています。

うつ病と抑うつ状態の違い

うつ病と抑うつ状態を勘違いする人もいますが、抑うつ状態は気分が落ち込み思考・判断・行動に支障が出ている状態を指し、そんな抑うつ状態が持続してしまう精神疾患がうつ病です。

中には活発に行動できる状態と気分が落ち込んで何もやる気の出ない抑うつ状態を繰り返す双極性障害というものもあります。

うつ病の症状

以下のような症状が一時的に起こることは誰にでもあると思いますが、うつ病の場合はこれらの症状が長い間持続します。

もし2週間異常、気分が落ち込んでしまうようであれば、うつ病の可能性が高いです。

感情・気分障害

  • 常に不安や焦りを感じる
  • 何もやる気が起きない
  • 悲しくて苦しい状態が続く
  • イライラし、怒りっぽくなる
  • 生に対して罪悪感を感じる

意欲障害

  • 学業に対する意欲が出ない
  • 何もかも面倒に感じる
  • 他人との接触を避ける

身体障害

  • 頭痛やめまい、動機や息切れを起こす
  • 食欲がない/食べ過ぎる(体重が減少/増大する)
  • 睡眠不足/過眠といった睡眠障害が起きる
  • 肩こり、身体の慢性的な痛み
  • 手足がしびれ、変な汗をかく
  • 慢性的な体調不良に陥る
  • 性欲が低下する

思考障害

  • 考えてばかりで行動に行き着かない
  • 成功することではなく失敗することばかり考えてしまう
  • 思考力が低下し、失敗を繰り返す
  • ネガティブな思考を繰り返す

うつ病になりやすい人の特徴

  • 真面目で誠実
  • 完璧主義
  • プライドが高い
  • 自責的である
  • 優柔不断
  • 気が弱い
  • 高学歴・成績優秀
  • コミュニケーションが苦手
  • 自分と他人と比較してしまう
  • 脅迫観念を抱きがち

うつ病は真面目で失敗経験の少ない人ほどかかりやすいです。当てはまってしまっている人は、適度な楽観主義を取り入れると良いかもしれません。

うつ症状が出始めたら…

1.休息をとる

うつ症状が始まってしまうと、何をするにもやる気が起きず、行動に起こせない自分に対して不安や焦り、苛立ちを感じて自己嫌悪に陥りがちです。自己否定を繰り返していくと症状が悪化してしまうので、なんとかして一度休息をとりましょう。

成果を出すためではなく身体と精神を休ませるためだけの時間をとって心と体を落ち着かせることです。

2.精神科に通う

うつ症状に対しては抗うつ剤が効果的であると言われており、精神科にかかれば適切な薬を処方してもらえます。また、プラシーボ効果も期待できるので、精神科に通うのは大変効果的です。

3.運動する

抗うつ剤と同等以上に運動がうつ症状に効果的だと言われています。うつ病は脳機能に異常をきたしているので、運動することにより前頭葉を活性化させるとうつ病の症状が和らいでいくそうです。

運動に関してはうつ症状だけではなく、あらゆる病気に対して薬物療法よりも効果的であり再発率も低いというデータも出ているので、試す価値はあるでしょう。

参考:青葉こころのクリニック『うつ病の運動療法研究報告
参考:糖尿病ネットワーク『運動に薬物療法と同程度の効果 「もっと運動を」と研究者

まとめ

うつ病になるのは仕方がない

まずうつ病になったら「自分がダメな人間なんだ」と思わないようにしましょう。うつ病は誰でもなり得る病気です。

過去を振り返るのではなく、割り切って「どうすれば良いのか?」と先のことを考えてください。

うつ病になったら脳機能に異常が生じている

これは非常に重要で、うつ病になる要因は様々ですが、結局は脳機能に異常が出ていることが問題なんです。人間関係の問題を抱えていたとして、その問題を解決することに目を向けるのではなく、うつ症状が持続してしまうようならまずは脳機能を修復していくことです。

運動や抗うつ剤を試してみれば、少しずつ精神が安定してくるはずです。

一度うつ病を乗り越えれば今後の人生なんとかなる

うつ症状が続き、何もやる気が出ない精神状態は、人生の中で最もモチベーションの下がっている時期です。人生ではこれからも失敗はするものですから、一度この状態を乗り切ることができれば小さなことで立ち止まることは少なくなります。

また、うつ病を克服した経験は誰かの役に立つこともあるでしょう。

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