実は一般入試より楽!?大学生が編入学するメリット・デメリット

大学生が編入学するメリット・デメリット

案外知られていないことですが、一般入試で落ちたとしても編入して入学することのできる大学が多くあります。

そもそも一般入試というのは、大学入試の中では最も困難な試験形態です。勉強量はもちろん、一回の試験で合否が決まってしまうので、合格するであろうと思われていた学生もちょっとしたミスで試験に落ちることになります。

ですが、推薦入試・AO入試・編入試験であれば、特定の条件を満たすことで比較的容易に大学へ入学することができる可能性があります。

ここでは編入学をするメリットやデメリットについて見ていきます。

編入学については↓の記事で詳しく解説しています。
(記事準備中)

注意事項
※編入学の条件や内容は大学によって違いがあります。ここで述べた内容が当てはまらない大学もあるので、記事を鵜呑みにしないで志望する大学の編入条件等は必ず事前に調べてください。
※大学によっては他大学に在籍する学生の編入を認めないところもあります(例|慶應義塾大学・東京大学)。必ず事前に調べてください。

編入学のメリット

1.浪人する必要がない

「第一志望の大学に落ちたが滑り止めの大学には合格した。でも、できたら第一志望の大学に通いたい。」このような場合、浪人という選択肢が第一に考えられますが、滑り止めの大学に通って編入学を考えるという選択肢もあります。

編入学をするのであれば、浪人する必要がなく、大学に通いながら第一志望の大学を再度目指すことができます。

2.一般入試では合格できなくても難関大学を目指せる

受験科目が少なく倍率も高くないので、一般入試では合格が難しい難関大学に合格できる可能性があります。受験に失敗して滑り止めの大学に入学することになっていたとしても、大学に通いながらもう一度第一志望の大学に通うチャンスが得られるです。

3.大学・学部によっては競争率が低い

編入枠は「退学者が出た」などによって欠員が出た際に設けられてきたもので、募集人数は少ないですが応募する学生の数も少なく案外倍率が低かったりします。

例えば、2016年度の編入状況を見てみると早稲田大学の政治経済学部は若干名の募集に対して1名しか志願者がいません。逆に早稲田大学の教育学部は若干名の募集に対して20名の志願者がおり、倍率が高いことが予想されます。

※難関大学・国立大学のメジャー学部は倍率が高い傾向にあります。
参考:『大学入学情報図書館RENA

4.何校でも受けることができる
5.受験リスクがほとんどない

一般受験と同じように編入学をする際も試験さえ重なっていなければ、何校でも受験することができます。

一般入試であれば「どこにも合格しなかったらどうしよう」という不安が常に付きまといますが、編入の場合は、「合格したら今よりも偏差値の高い大学に編入することができ、そうでなければ現状維持となるだけ」なので、リスクがほぼありません。

6.ストレスなく学生生活を送ることができる

浪人生は「次も落ちたらどうしよう…」といった不安やストレスで頭がいっぱいになってしまうことがあります。ですが、編入を考えるなら例え試験に受からなかったとしても大学に通い続ければ良いわけですから、低ストレスで生活することができます。

7.これまでの学業成績はさほど重要ではない

編入学で求められるのは学業の成績よりも編入試験の点数と面接の内容です。(当たり前ですが、受験資格に一定以上の単位を取得していることが条件であったりするので、勉強が全然できない・単位をたくさん落としているような学生は無理です。)

編入試験の科目の対策はした方が良いですが、面接の内容が案外重要なようです。どこの大学も「ブランドに憧れて…」みたいな学生ではなく、明確な目的意識を持った将来有望な学生が欲しいと思っています。

編入制度をする意図として、大学側は「お金が欲しい・優秀な学生が欲しい」なのです。学業以外で優秀な成績を納めている・賞を受賞しているような学生は編入に受かりやすいと思います。

8.一般入試よりも受験科目が少ない
9.大学の単位を取りながら編入対策ができる

編入試験の内容は英語と論文の2教科+面接で受験できることが多く、受験科目は一般入試と比べて少ないです。大学に通いながら別の大学に入学する方法として仮面浪人もありますが、仮面浪人は受験勉強が必要で単位を取りながらでは合格率が下がります。

浪人した場合はセンター試験対策・赤本で過去問を解きまくるという大学に入ってからは役に立たない学習をしなければなりませんが、編入学を考えるなら現在の大学の単位を取りながら対策していけるので、非常にありがたいですね。

10.単位認定してもらえる
11.無駄な学習時間を費やす必要がない
12.学費を節約できる

編入学が決まった場合、編入前の学校で取得した単位をある程度認定してもらうことができるので、編入までの学生生活が無駄になりません。留年するのとは違って受験勉強を1年長く続ける必要がなく、途中入学でも4年で卒業までいけるので余計な学費がかかることもありません。(入学費などはかかる)

13.複数の大学を経験できる

大学を編入した場合、2つの大学に通う経験を得ることができます。大したメリットではないですが、あまりできない経験ですね。

14.親を納得させやすい
15.諦めがつく

不本意な滑り止めの大学に合格したものの、やっぱり望んだ大学に通いたいと思う学生は大勢います。その時に浪人・仮面浪人をして第一志望の大学に入学しようとすると、受験費用が余計にかかったりと親に迷惑をかけてしまうことにもなりますし、親の反対を受けることもあるでしょう。

ですが、編入学なら大学に通いながら単位を無駄にせず低負担で受験することができ、単純に2年次・3年次から通う学校が変わるだけですから、親の納得を得やすいですよね。

そして、もし編入試験に落ちた場合は、第一志望を諦めて今の大学で頑張ろうと気持ちを割り切ることができると思います。

編入学のデメリット

1.募集人数が少ない

一般受験であれば数百〜何千人という合格者が出るものですが、編入試験では若干名の募集しか行われません。中には編入生を募集しない大学・学部もあるので注意が必要です。

2.倍率が高騰する大学・学部もある

大学・学部によっては一般入試よりも倍率が高くなるところもあり、編入試験に合格するには狭き門を潜り抜けなけばならなくなります。

3.単位取得と編入対策で少し忙しい

編入試験を受ける条件として一定数の単位をきちんと取得している必要があります。よって、大学ではきちんと単位を取得しつつ編入対策をしなければなりません。

4.遊んでばかりではダメ

編入試験には面接もあるので、大学での学習以外に何をしていくのかは非常に重要です。単純に編入試験のための勉強ではなく、将来のために何を考えどのような勉強をしているのかが問われます。

編入先の大学の立場で考えれば分かると思いますが、遊んでばかりいるような学生は求められていません。

5.編入したら単位は目減りする
6.単位を取り直す必要がある
7.状況によっては4年で卒業できないこともある

単位認定が得られるからといって、全単位を認定してもらえるわけではありません。専門学校からの編入では認定単位が少ないこともありますし、現在と異なる学部に編入した場合なども満足に単位を認定してもらえない可能性があります。

従ってその単位は編入後に取り返していかなければなりません。編入前も通常の生徒より忙しくなりますが、編入後も単位を取り返すことで忙しくなります。

また、認定単位の状況等によっては4年で卒業するのが難しいことがあるかもしれません。こうしたことは学校に問い合わせれば調べることができると思うので、リサーチを欠かさないでください。

8.編入生よりも内部生を優先されることがある

特定の教授の研究室に入りたかったとしても、編入生よりも内部生を優先されることでそれが叶わないことがあります。立場上は内部生の方が上であり、自分よりも内部生を優先されることがあるのは覚悟しておかなければなりません。

9.新しく友達を作るのが大変
10.大学にうまく馴染めない可能性がある

大学生は1,2年次に友達を固め、グループを作っていきます。編入した場合は中途半端な状態であり、新歓イベントに行くことやサークルに入るのを恥ずかしがっていては友達を作れず学生生活を充実させていくことはできません。

編入に後ろめたさを感じてコミュニケーションを躊躇してしまうような学生は大学に馴染めないかもしれません。

まとめ

編入は浪人生にはできない裏技的な受験手法

編入学にはデメリットを補って余りあるメリットが存在します。第一志望に落ちて未練たらたらに学生生活を送っているような学生は、編入制度を利用して今よりも上の大学を目指してみるのも良いのではないでしょうか。

ただ、大学で受動的に何を学ばせてもらうかではなく、自分が主体的に何を学んでいくのかが何倍も大切です。「○○大学に入ったら良いことがあるかも」という他人任せな考えではなく、「○○大学に入って××がしたい」という感じで主体的に考え行動する習慣をつけていきましょう。

「他人任せ・学校任せな学生だな」と思われたら編入試験で受かることはないはずので、甘い考えで編入試験を受けるのはおすすめはしません。

編入学についてはきちんと知らない学生が多いと思いますが、滑り止めの大学に通っていて学生生活に不満を抱えていて苦しんでいる学生は編入制度を利用してみると良いと思います。

※ただし、今をないがしろにしてはいけませんし、編入に合格した後のことを妄想するだけではなく、合格しなければ諦めて今の環境でどうすれば成長していけるのかを必死に考え、試行錯誤しながら何度失敗しても進んでいく決意をしてくださいね。

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