英語は必要か?グローバル社会の本質的な問題と求められる人財

英語とグローバル人財の問題

なぜグローバル化だから外国語を学ぶ必要があるのでしょうか?

グローバル化によって労働や生活をする上で人種や国境などのあらゆる壁なくなっていくわけですが、それが何を意味するのか。意外と表面上の考えのみが横行して、なぜグローバル化によって英語を含める外国語を習得する必要があるのかの本質的な意味合いが読み取れていない気がします。

今回はそんなグローバル化と働くことについて考えていきます。グローバル化が進行する社会で求められるのは単純に英語のできる人ではありません。

グローバル化とは、『これまで存在した国家、地域などタテ割りの境界を超え、地球が1つの単位になる変動の趨勢(すうせい)や過程。』コトバンクより引用

簡単に言ってしまうと、グローバル化とは『あらゆるヒト・モノ・カネ・情報が国家や地域に関係なく世界中を移動するようになる現象。』ということですが、意味は何となく多くの人が思っている通りだと思います。

現に今では、交通機関の発達によって自由に地球を移動できるようになり、インターネットの普及によって一瞬にして世界中に情報を発信・交換できるようになり、ネットさえ繋がればいつでもどこでも世界中のモノを買えます。そして今後ますますこの傾向は進み、技術革新によってより効率的に、高速にヒト・モノ・カネ・情報の交換が活発に行われます。

では、グローバル化から何を読み取るのか?

問題はここからなのですが、グローバル化を意識している多くの人が「国境を超えて働くことが一般化するので、日本でも海外の人と関わる仕事が増えるため外国語を習得する必要がある」という認識を持っている気がします。

間違ってはいませんが、「外国語だけ習得すれば大丈夫。」という考えにならないようにより深くグローバル化について理解する必要があります。(まだグローバル化についてあまり考えてない人はこの記事を読んでしっかりと考えて下さい。)

注意事項
この記事は外国語学習を否定するものではありません。グローバル社会で求められる人財という視点から本質的な課題を探っていきます。

国境を超えて働くことが一般化するとはどういうことか?

自分視点で単なるビジネスマンとして考えるならば『海外の人との仕事をする機会が増えるから外国語を学べばいい。』と考えてしまいがちなのですが、会社の経営者の視点で考えると少し意味合いが変わってきます。その理由は2つあります。

理由1:言語の壁さえなければ、どの国の人間を雇うのかは問題ではない

世界の給与比較

引用元:http://www.worldcareer.jp/ranking/detail/id=70

例えば、日本人を1人雇うと月30万円ほどの人件費がかかりますが、海外の人を雇うと国によっては1人あたり月3万円で雇うことができます。こうなると日本人1人雇うのと外国人を10人雇うのは賃金で見ると変わりがないわけですが、この時にもしどちらも一人当たりの能力が同じであれば、企業の利益を追求する会社が選ぶのは人件費が安い方であるのは明白です。

(一目で分かるような良いソースは見つかりませんでしたが、100ヶ国以上の平均給与が日本の10分の1以下みたいです。なお、引用データが2009年のもとで古いので、円安や他国の成長率などを考慮してもらえらたと思います。)

既にグローバル化を意識している日本の経営者は日本に会社を置きながら海外の優秀な人財を雇っていたり、賃金が安く優秀な人財の集まる国で仕事をする・拠点を置くなどしています。特にITの世界では、どこで仕事をしようともネットを介して世界にプロダクトを発信できるのでこの傾向が強いです。

世界中のどこにいてもSkypeなどで顔を見ながらリアルタイムで連絡がとれてマネジメントできるなら、別に日本だけ、日本人だけで仕事をする必要性はないですよね。

ここがポイント!
賃金が高いから雇われなくなるという考え方ではなく、どうすれば高い給与を払ってもらえる人財になれるかを考えましょう。できることはいくらでもあるはずです。

理由2:海外の人財の質は高く、なおさら日本人を雇う必要がない

教育に力を入れている国や地域はたくさんあり、なおかつ日本人だから優秀だというのはあり得ません。世界の大学の偏差値ランキングを見れば分かりますが、日本の大学は得てして順位はそう高くはないです。残念ながら、東京大学ですら世界で見れば21位です。

世界の大学ランキング

引用元:http://www.shanghairanking.com/ja/ARWU2015.html

日本人はそう頭は良くありません。東京大学・京都大学の一流大学ならまだ良いです。日本だけなら早慶レベルもブランド力はあります。しかし、世界から見るとよほど日本の大学に詳しい人でない限り日本の大学名など知りません。そして、海外には優秀な大学、学生がたくさんいるのが現実です。

ここがポイント!
もし海外で働きたいのであれば、学歴とかそういう経歴ではなくて本当に必要とされる能力が求められます。日本人の労働者は海外では真面目で好感を持たれてたりするので、日本人の強みを活かせたらいいですね。

グローバル化の本質は「世界規模での能力主義」

  • あらゆるヒト・モノ・カネ・情報が国家や地域に関係なく世界中を移動するようになる
  • グローバルな社会ではどこの国の人財を雇うのかは問題ではない
  • 日本人は海外の人財に比べると賃金が莫大にかかる
  • 日本のトップレベルの大学でさえ世界レベルで見ればそんなに頭は良くない

これらの事実を踏まえると、日本人は「世界的に見れば頭も良くないし賃金が非常に高いけれど、どこの国の人でも気軽に雇える社会で日本人として生きていかなければならない。」ことが分かります。

ヒトもモノもカネも情報も世界中を自由に行き来する社会では、全てのものは国や地域のようなローカルな環境で競い合うのではなく、グローバルに世界の国々に散らばっているものと競い合うことになります。

ということは、ヒトはどこにいても世界レベルで優秀な人財でなければ世界をまたにかけた勝負はできないし、圧倒的な価値のある商品やサービスを作れなければ海外の商品やサービスにとって代わられてしまうし、価値のない場所にはお金はなくなっていくし、世界基準で価値のある情報でなければ世の中に広まっていきません。

そんなグローバル社会で求められる人財とは?

「だったら何をすればいいの?」という話になると思いますが、日本にいるなら時給100円のような低賃金では物価レート的に生きていけません。低賃金で雇ってもらう以外でグローバルな社会で生き抜く方法は、それだけ市場価値の高い人財になる以外にはありません。

誰にでもできるようなことしかできない人財がどうなるのかは目に見えています。仕事のキャリアを考える上で外国語を学ぶ時には、なぜ学ぶ必要があるのかの本当の理由をしっかりと抑えておきましょう。

日本人が外国語を学ぶ3つのメリット

  1. 日本に囚われずに海外でも仕事ができる
  2. 賃金の安い国でも働けるから働く場所の宛が増える
  3. 海外の人とのグローバルなビジネスの取引ができる

ただ外国語ができれば良いわけではない

絶対に抑えておかなければならないのは、英語ができる=優秀な人財であるという認識を持ってはいけないということです。日本語と英語が話せるけど他に何もできないような人財だったら意味がありません。ここまで話せば問題は外国語を習得しているかだけではないことは分かると思います。グローバルな社会ですべきことは外国語を学ぶことではなく、世界レベルで闘える市場価値の高い人財になることです。

とはいっても、海外の人とコミュニケーションを取る上で外国語を学ぶことはとても大切です。しかし、海外の優秀な人財と競い合っても負けないスキルを身につけることこそグローバルな社会で生き残る唯一の方法なので、何となく外国語を学ぶのではなく、優秀な人財になるのは何をすべきかを考えて目的意識を持って学びましょう。

具体的に身につけるべきスキルを答えることはできない

こう話をしていくと良く「具体的には何をすれば良いですか?」という質問が来ますが、それは人によって異なります。サッカー選手になりたい人とファッションデザイナーになりたい人がすべきことは全く異なるので、当たり前ですよね。

どうなりたいのかが明確でなければどのようなスキルを身につけるのかは見えてきません。なので、「具体的にどうなりたいですか?」と質問で返すしかできません。ここで英語だとかプログラミングだとかWebスキルが出てくるのはおかしいです。役には立つかもしれませんが、それが本当に必要なものかというのは別の話です。

ここがポイント!
なりたいものがある人はそうなるために必要なプロセスは何かを考え、必要な経験を積んでスキルや実績を自分のものにしていきましょう。なりたいものがない人はまずは自分がどうなりたいのかを見出すために行動を起こしましょう。これ以外にすべきことはありません。答えは自分の中にあります。他人に答えを求めるのではなく、参考程度の情報を得るために利用する気持ちでいきましょう。

20代は経験と実績を積みレベルを上げることにフォーカスする

ちょっと話が変わりますが、20代はいくら給与がもらえるのかではなくどれだけ価値のあるスキルを身につけて市場価値の高い人財になれるかが勝負どころなのではないかと思います。30歳になった時に貯金が1000万円あるがスキルが全くない状態と貯金はないけど価値あるスキルを持っている状態であればどちらが良いでしょうか?

どちらもあれば嬉しいですが、優先順位が高いのはスキルの方だと思います。お金は使えばなくなりますが、スキルは一生ものです。今本当にすべきことは何なのかを常に考えて行動していきましょう。

まとめ

グローバル化とは『あらゆるヒト・モノ・カネ・情報が国家や地域に関係なく世界中を移動するようになる。』ことであり、世界規模での能力競争が起こって全てのものはより価値の高い方向に流れていきます。

勝負しなければならないのは日本ではなく世界であり、日本語しかできなくても世界にとって価値あるスキルを持っているのであれば全く問題はありません。ただ、外国語ができると便利だということです。

外国語が話せて海外の人との親密なコミュニケーションがとれると仕事の幅が広がります。ただ、どうなりたいのかによって今身につけるべき知識やスキルや経験や実績は異なります。何となくだけで外国語を習得するためだけに時間を費やすことはやめましょう。

今後は賃金の2極化が起こり、年収100万円の人と1000万円の人との格差が大きくなるとは良く言われていることですが、そんなグローバル化が進み賃金の2極化が起こる社会では社会に圧倒的な価値を与えられるような人財になることが必要とされます。

これは就職をして会社で働くとしても独立するとしても同じことです。10年前と今でも大きな変化が起こっていますが、10年後のこの世界はどうなっていると思いますか? この記事をきっかけに広い視野でグローバル化について考えていただけたら幸いです。

p.s.

これからの社会は結構厳しい。それでも、『そんな社会を楽しんで生きるためには何をすべきなのか。』とても考えがいのあるテーマだと思いますが、いかがでしょうか。

面白い記事を見つけたので、おまけで貼っておきます。

創造力が低い人ほど、英語を勉強する。楽天の「重要なことなので日本語で失礼します」は最高のギャグ。

英語とグローバル人財の問題

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