就活生が勘違いしがちな企業の採用基準ランキングを発表!!

企業の採用基準ランキング

企業はどのような採用基準で就活生を採用しているのでしょうか?

今回は、就職みらい研究所の『就職白書2016』を参考に、企業が採用で重視する項目を就活生のアピール項目を比較しながらまとめていきます。


企業が採用で重視する項目ランキング

1位:人柄

重視する企業の割合:93.0%
面接等でアピールする就活生の割合:52.9%

採用にとって就活生の人柄を判断することが非常に重要です。極端な例だと、体育会系の熱血企業は文科系でマイペースな人を雇わないですよね。

このように、企業は面接に来た就活生の人柄を判断して「うちの会社の風土に合っているか?続けていけるか?」どうかをみています。

多くの企業にとって、能力が高くてすぐ辞めてしまう人よりも能力が低くても続けてもらえる方が良いのです。企業の採用条件等を調べてどのような人柄の社員を求めているかを想像してみてください。

2位自社/その企業への熱意

重視する企業の割合:79.0%
面接等でアピールする就活生の割合:30.3%

企業の採用担当は、「なぜこの業界で働きたいのか?」「なぜ他ではなく自社なのか?」を聞きたがっています。採用立場になって考えてみてください。

  • どうしても自社で働きたいと考えている就活生
  • なんとなく面接に受けに来た就活生

どちらの就活生を採用したいと思うでしょうか。例え後者の方が高い仕事能力を持っていたとしても、前者の熱意ある就活生を雇いたくなるはずです。なぜその会社を志望するのか?その熱意を伝えると効果的です。

3位:今後の可能性

重視する企業の割合:68.4%
面接等でアピールする就活生の割合:13.1%

就活生は現在の能力がどれだけ優れているかではなく、将来どれだけ成長するポテンシャルを持っているのかを見られています。安定を求めて会社に生活を守ってもらいたいという姿勢の就活生と、大きな仕事がしたい成長意欲の高い就活生であればどちらが良いでしょうか。

目的意識とどのような目標を設定しているのかが今後の将来性を大きく物語る要素となります。会社に就職することをゴールとするのではなく、就職後も続いていく大きなビジョンを描いてください。

4位:性格適性検査の結果

重視する企業の割合:41.2%
面接等でアピールする就活生の割合:2.3%

意外と企業は性格適性検査の結果を重要視しています。というのも、書類審査や面接だけではどうしても就活生の本質をつかむことができない(履歴書や面接のノウハウのようなものが世に出回り、それに則った振る舞いをする学生が多い)からというのが大きいです。

性格適性検査では長年に渡る人間の心理分析によって、どのような性格がどのような仕事に向いているのかを割り出してくれます。デメリットもありますが、心理学的に分類できて適切であろう解を導き出してくれるという点で役立ちます。

5位:能力適正検査の結果

重視する企業の割合:34.8%
面接等でアピールする就活生の割合:2.8%

就業希望者の多い企業にとってSPIや記述式のテスト、ワークショップ等によって得られる学生の能力適性検査の結果は、企業にとっては優秀な人材を見分ける上で貴重な判断材料となります。

学習と模擬演習などの経験を重ねることによって対策できるものでもあるので、志望企業に能力適性検査がある場合は事前に準備していきましょう。

6位:学部・学科/研究科

重視する企業の割合:24.7%
面接等でアピールする就活生の割合:12.9%

大学生の本業は学業です。採用担当は、就活生がどの学部でどのような研究をしてきたのかも見ています(特に理系)。

表面上は取り繕うことができるかもしれませんが、学業をおろそかにし過ぎていると深堀する質問が来た際に検討違いの回答をしてしまいがちです。

日本の大学生は世界的にも学業をおろそかにしがちですが、できれば真面目に取り組んでおいた方が良いでしょう。

7位:大学/大学院で身につけた専門性

重視する企業の割合:23.5%
面接等でアピールする就活生の割合:15.6%

どの学部・学科に入るかによって専門知識・技術に大きな偏りが出ます。高度な専門性が問われる企業(例えば法律事務所)では、大学/大学院で何を学んで来たかを重要しします。

8位:アルバイト経験

重視する企業の割合:22.0%
面接等でアピールする就活生の割合:40.7%

就活の場でアルバイト経験をアピールする就活生は非常におおいですが、企業にとってはさほど重要ではありません。なぜかというと、ほとんどのアルバイトでは誰にでもできるようにマニュアル化された仕事をこなすだけで、アルバイトができる人財=優秀な人財ではないからです。

アルバイト経験なんてみんな同じようなことをしているので、差別化できるものがなければ強調し過ぎない方が良いかもしれません。

9位:大学/大学院での成績

重視する企業の割合:19.3%
面接等でアピールする就活生の割合:8.3%

海外ではどの大学を卒業したかよりも、大学をどんな成績で卒業したかで評価されることが多いです。日本ではどの大学を卒業したかで評価が変わることが多いですが、5社に1社程度は大学/大学院での成績も注視しています。

10位:大学/大学院名

重視する企業の割合:17.1%
面接等でアピールする就活生の割合:14.4%

日本の企業では大学名によって就活が有利になったり不利にもなります。中には効率的に採用を進めたいとのことから学歴フィルターをかけて足切りをしている企業もあります。

大学名も大事かもしれませんが、大多数の企業はそこまで重要視してはいません。学歴がないなら別の部分をアピールしましょう。

11位:語学力

重視する企業の割合:15.4%
面接等でアピールする就活生の割合:5.8%

語学力が問われる企業では、語学力がない人財は話になりません。TOEICの点数や留学経験などアピールする必要があります。

12位:大学入学以前の経験や活動

重視する企業の割合:12.8%
面接等でアピールする就活生の割合:6.5%

就職活動では、大学での活動だけではなく、高校を卒業するまでにどのような活動をしてきたかも見られています。20数年歩んできた人生のうち、大学生活はたったの4年ですから、そこだけ切り取ってもその人のことは何も分かりません。

13位:知識試験の結果

重視する企業の割合:12.5%
面接等でアピールする就活生の割合:1.3%

企業によっては就活生を採用するにあたって最低限知っておいて欲しいレベルの知識があり、それに満たない場合には就活生を採用する可能性は著しく低下します。

14位:取得資格

重視する企業の割合:11.9%
面接等でアピールする就活生の割合:11.0%

資格が求められる企業において、所得資格の有無は重要な問題です。数ヶ月あれば取得できるような資格ならまだ良いですが、数年かけないと取得が難しい資格に関しては早くからの準備が必要です。

15位:所属クラブ・サークル

重視する企業の割合:11.5%
面接等でアピールする就活生の割合:26.2%

就活生は学生時代に所属したクラブやサークル、その活動内容をアピールすることが多いですが、「○○サークルの代表をしていました」とかは多くの採用担当にとってみればどうでも良いことです。

16位:所属ゼミ・研究所

重視する企業の割合:6.3%
面接等でアピールする就活生の割合:16.2%

何を研究したかではなく所属ゼミや研究所のアピールをする学生もいますが、ほとんどの採用担当にとっては無意味です。

17位:海外経験

重視する企業の割合:6.1%
面接等でアピールする就活生の割合:5.3%

就活のためではなく人生経験として海外経験をしていた方が良いとは思いますが、学生時代に海外経験をしているかどうかは、就活が上手くいくかどうかを左右するものではありません。

18位:趣味・特技

重視する企業の割合:5.4%
面接等でアピールする就活生の割合:25.1%

履歴書に趣味や特技に関しての欄や面接で「趣味や特技はありますか?」なんて質問をされることがありますが、何を趣味・特技としているかは重要ではありません。それよりもそこから推測される人柄を見られています。

19位:ボランティア経験

重視する企業の割合:5.2%
面接等でアピールする就活生の割合:9.2%

ボランティア活動は就活で有利に働くと考えている学生もいるようですが、社会貢献型の企業でない限りそんなことはありません。

20位:インターンシップ経験

重視する企業の割合:4.5%
面接等でアピールする就活生の割合:5.7%

最近流行りのインターンシップですが、多くの学生が行動を起こしているわけではなく、採用する上で重要な項目としては見られていません。ただ、即戦力を求めているような企業ではプラスに働くことは間違いないでしょう。

21位:パソコン経験・スキル

重視する企業の割合:4.0%
面接等でアピールする就活生の割合:4.2%

「パソコンを使ったことがない」ような人でなければ、基本的なパソコンスキルは簡単に身につけられます。とはいれ、仕事の作業効率化においてパソコン経験やスキルは非常に重要です。就活ではアピールする必要はなくとも、仕事をする上で覚えておいた方が良いでしょう。

22位:OB・OG・紹介者とのつながり

重視する企業の割合:1.5%
面接等でアピールする就活生の割合:1.6%

日本では、OB・OG・紹介者との繋がりを重視している企業はほとんどありません。

その他:(2.4%)
その他(就活生):1.4%

就活生のアピールポイントはズレまくっている

ここまで見てれば分かったと思いますが、企業が採用で重要視する項目と就活生が面接等でアピールする項目は非常にずれており、無駄なことを一生懸命にアピールしていることが多いです。

「自分のアピールポイントは何か?」を考えることも大切ですが、内定をもらうためには企業がどのような人材を求めているのかを知り、そこを抑えた上で個性をアピールしていくのが大切です。

学歴と実績があれば自分よがりな就活方法でも通用しますが、ほとんどの就活生は圧倒的と言えるほどの経歴を持っているわけではありません。

企業のことを調べた上で面接に望み、「こんな人材が欲しかったんだ!」と思わせることができれば就職後も役に立つでしょう。

まとめ

就活生が特にもっとアピールすべきは以下の3つです。

  1. 人柄
  2. 熱意
  3. 可能性

この3つは企業が採用において最も重要とする項目群であり、どのような学歴・経歴を持っているかに関わらずどの就活生にもアピールすることが可能です。

企業から内定をもらうことをゴールとするのではなく、就職してどのような仕事をしてどのような価値を社会に生み出していき、どんな未来を作っていきたいのか…。

今回の記事は、企業が実際に就活生のどこを見ているのかが分かるデータであり、就活を有利に進めていく上で非常に重要なデータとなります。

就活する際にはぜひこれらのことを参考に取り組んで欲しいと思います。

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