若い方ほど新聞を購読している方は少ないのではないかと思いますが、今回は新聞を購読するメリットについて考えてみます。
新聞のニュースはネットと比べて伝達スピードが遅いですし、各社偏った見方で書かれていたり月額費用もかかって不要論が蔓延しています。
なので、メリットと同時に不要論も見ていきます。
因みに、今新聞をとるなら、朝日新聞の学割か日経新聞がおすすめです。(どちらもデジタルか紙面か選べます。)
参考:朝日新聞デジタル「就活割」
参考:日経新聞
20年前はほとんどの家庭が新聞をとっていた !?
新聞の発行部数は1997年の5377万部をピークに現在は下降傾向にあります。2種類以上の新聞を購読していた家庭・客用に手配していた飲食店などもあると思いますが、かなりの量ですね。
2015年の発行部数は4424万部のようです。多いように見えますが、情報収集をネットで済ます現代人の新聞を読む機会は減ってきています。今後は今まで以上に速いスピードで減少していくと推測されます。
20年で1000万部以上減ったので、この風潮が続けば10年後には2000万部を軽々切っている気がします。(というか、もうマスメディアとは言い難い気もします。テレビの視聴も減ってきているし、これから先マスメディアはどのように変化していくのか気になります。)
購読者が減ってきている中、今新聞を購読するメリットは何でしょうか。
新聞を購読する7つのメリット
1.世の中ごとを知る
大事な情報は一面に大きく掲載される・重要なニュースは枠を大きくされ、ざっと読むだけで世の中的に何が話題になっているのかが分かります。
自分主体の世界ばかり見ていると極端に偏った視点で物事を考えてしまいがちですが、世の中ごとが分かれば俯瞰的に物事を考えらることができます。
2.色んなことが広く浅く知れる
ネットで情報収集していると好みの情報にしか目がいかず知識が偏りますが、新聞を購読していると政治面・経済面・スポーツ面・芸能面…と広い分野で話題の情報が掲載されています。
個人的には全く興味がなくても幅広い情報が入ってくることは、社会全体について考える時に非常に役立ちます。
ビジネスの現場ではマーケティング戦略を構築するためにPEST分析(PESTは、政治(Politics)・経済(Economics)・科学(Science)・テクノロジー(Technorogy)のこと)と呼ばれる手法でマクロ環境を広く知ることが求められます。
3.情報収集メディアとして一括できる
一応新聞はマスメディアとして世の中的に話題となっている情報は一通り掲載してくれます。ネットだとどこまで情報が収集できているのか分からないですが、新聞をとっておけば一定量の情報を常に仕入れることができます。
ネット記事だと常に数百というブログをチェックしたりすることになりますが、それが新聞で一括できるのは便利ですね。
2.活字を読む習慣ができる
お金を払って購読することになるので、活字を読む習慣ができやすいです。本を余り読まない方は新聞を読んでみるのも良いかもしれません。
堅めの文章で書かれていても1記事あたりの文章量が少ないので、読む習慣ができてくれば難し目の本でもスラスラ読めるようになってきます。
5.語彙力が向上する
なるべく専門用語を使わず分かりやすさ重視のネット記事と違い、新聞は難しい言葉も頻繁に使われます。その結果、新聞を読んでいると少しずつ語彙力が向上していきます。
語彙力が向上すれば、理解力や表現力も向上します。上司とのコミュニケーション時でも相手の言葉を理解し、自分の考えていることも表現豊かに説明することができます。
6.読解力が向上する
新聞は出来事をネタに各社それぞれ社説を展開するので、「何が起きたのか(事実)」と「どう考えられているのか(主張)」を区別しなければ正確に情報を理解することはできません。
日常での会話でも事実と主張をごっちゃにして考えてしまうと、何が正しくて何が正しくないのかの判断ができません。新聞を読むことで基本的な読解力を身につけましょう。
7.話題が豊富になる
新聞を読んでおけば広く情報を収集でき、ちょっとした会話の中で時事ネタや雑学を話すことができます。特に自分よりもちょっと年上の人にウケやすいです。
話のネタに困ってしまうことがある方は新聞を読むと変化があるかもしれません。
8.年配の方の話についていける
ネットに疎い年配の方々が何から情報を収集しているのかというと、新聞です。
専門的な情報は別の情報源から収集しているとは思いますが、ネットを使わなければ世の中に関する情報は新聞や雑誌から収集してるはずです。(仕事が忙しい方はテレビは観ない)
となると、新聞を読んでいることは年配の方とお話を合わせるためには必須とも言えますね。
志望業界が固まっている方は、業界新聞を購読してみると他の学生の追随を許さないレベルの業界動向と専門知識が身につきます。
企業の動向が知りたい方は日経新聞を購読するのがおすすめです。
9.就活での印象が良くなる
学生の方は「新聞なんて読む必要なくね?」と思っているようですが、新聞を読んでいる学生が少ないからこそ、新聞を読んでいることは就活生にとってアピールポイントになります。
少し前までは新聞を読んでいて当たり前でしたが、今では「新聞を読んでいるということは、真面目で優秀な学生に違いない」と思われます。これはかなりお得感がありますね(笑)
他の学生との差別化できて好印象を与えられるので、「あえて」読むのも一つの賢い手です。
新聞不要論(紙新聞のデメリット)
ここまでメリットを挙げてきましたが、新聞を読むのは必要なことなのでしょうか?
特に紙新聞に注目して新聞のデメリットも見ていきつつ新聞不要論について考えていきます。
1.とにかく邪魔
紙新聞を購読していると、毎日ポストに新刊が届くのは嬉しいのですが、積み重なってくると邪魔になってきます。一人暮らしでそこまで広くない家に住んでいると、置く場所にも困ります。
捨てるのは面倒ですし、資源を無駄にしてしまってる感じもします。もし購読した場合は、専用のダンボール箱か何かを用意して、新聞が散らばらないよう対策を講じましょう。
2.持ち運びしにくい
紙新聞はカバンに入れているとグシャっとするし、場所をとるので外で読みづらいです。スマホならアプリを立ち上げるだけで情報収集できるので、不便さはまさに折り紙付きです。
3.読みづらい
紙新聞を読むにはA2サイズほどの紙を広げめくっていかないといけませんが、いかんせん読みにくいですよね。
この読みづらさは新規ユーザーが利用し始める上で障壁になっているような気もします。
4.講読料が高い
インターネットを活用すれば情報収集は無料でできる時代に月額購読料で毎月4,000円とか支払うのは高く感じますよね。
最近流行りの月額制サービスであれば、毎月1,000円もかからずに数百種類の雑誌が読み放題だったりしますから、お金を払うならそちらを選ぶ方がお得かつ情報量が多いと思います。
5.ネットで済むよね?
前項でも書いてしまいましたが、もう紙新聞なんてなくても良い気がしますよね。
- Twitterのニュース欄で速報は分かるし
- ニュース系アプリでも色んな情報が手に入る
現在は情報を得るのにネット以上に便利なツールはありません。
6.情報が遅い
スマホが普及する前までは「速く・正確な」情報を収集するには新聞は効率の良いメディアでしたが、今では「遅く・不確かな」メディアとなっています。
「不確かな」というのはネットの情報は日々アップデートされて改善されていきますが、新聞紙は発行してから編集しなおすことはできませんよね。ネットならリアルタイムの情報も得られます。
7.新聞によって意見が違う
新聞には各社ごとに社説を論じていますが、読者としては新聞会社の思想に振り回されるのは嫌だと思います。
8.信用できない
基本的に日本の報道の質は低く、信用できるメディアは存在しません。事実とは違った情報も掲載されています。
複数の情報源から事実を比較することや専門家の意見を踏まえた上で自分の頭で考えていく必要があります。
9.ためになる情報がない
新聞のニュースには学生にとってためになる情報はほとんど掲載されていません。若者文化と世の中で起きている出来事には乖離があるように思います。
みんなが読まないからこそ意味がある
メディアとして新聞の価値が減少しているのはまぎれもない事実です。若い人ほど新聞を読んでいません。
でも、いや、だからこそ大学生が新聞を読む意義が出てきます。
特に就活では役に立つと思います。
最近のニュースについて振られても新聞に載ってるような情報を押さえておけば大丈夫な可能性が高いですし、採用担当から好印象を得られます。
採用担当が「最近の若者は新聞を読んでいないが、社会の動きを知るために読んでおくべきだ」という考えを持っていたら採用は目前ですね(笑)
あとせっかく新聞を読むなら、新聞は通常のネットメディアとどのような違いがあって、それぞれの利点と欠点は何があってマスメディアとの向き合い方や今後の社会の在り方なんてのを自分の意見として話せると良いと思います。
年配の方はスマニューやグノシーなんて利用してないので、こと就活に関して言えば、新聞を読むと内定に近づきます。
読むべき新聞はこれだ
というわけで、最後に今読むのにおすすめの新聞を紹介しておきます。
朝日新聞デジタル
朝日新聞はデジタル化に力を入れているようです。学生なら就活割というので月額2,000円でデジタル版を購読することが可能です。(宅配でも月額2,500円)
世の中で何が起きているのかを収集するのにネットでたくさんのサイトを見るのではなく、一括で新聞にまとめることができます。 学生で新聞を読もうかと思っている方には朝日新聞の学割が安くておすすめです。
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日経新聞
日本で最も読む価値のある新聞です。もしビジネスに興味があって社会人になってから活躍したいと思っている方はなるべく早くとっておくことをおすすめします。
継続して読んでいくことで経済の流れを掴むことができます。ネットの経済ニュースには話題になっていないような情報も広く取り扱っています。
こうした新聞メディアはネットで効率良く情報収集することが苦手な方には強い味方になってくれること間違い無しです。海外のニュース雑誌を購読するのも良いことかもしれません。
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