大学生のほとんどは在学中に何度かアルバイトに就職し離職する経験をします。
アルバイトを始めたは良いものの、退職経験がないとどのような理由で辞めていけば良いのか迷いますよね。
そこで今回は、タウンワークのバイトを辞めるときの理由と言い方は?【大学生のホンネとタテマエ】を参考に、大学生のアルバイトを辞める理由と伝え方やタイミングのコツについて解説していきます。
この記事の目次
大学生がアルバイトを辞める理由トップ7
1位:学業との両立
辞める大学生の割合 | 39%(5人に2人) |
---|
アルバイトと学業との両立が難しく辞める大学生がもっとも多いようです。5人に2人が学業との両立を理由にアルバイトを辞めています。
シフトに入りすぎたり深夜勤務で生活習慣が乱れて学業に支障をきたしてしまって辞めるような学生がいます。
また、学期の切り替わり時期に履修単位の状況に応じてアルバイトの継続が難しい場合などもあります。
学期の切り替わりと長期休暇で生活リズムが変動しやすい大学生にとって一つのアルバイトで学業と両立していくのは案外難しいことかもしれません。
2位:仕事内容がキツイ
辞める大学生の割合 | 23%(5人に1人) |
---|
時給が良いからといって始めたアルバイトも、実はその分体力が必要、サービス残業が求められるといったことがあります。キツさと給与が割に合わないと感じることも少なくありません。
特にアルバイトを始めてからしばらくは慣れないことで無駄に体力を消耗したり、覚えることも多いので大変です。時給だけでアルバイトを選ぶのではなくどのような業務内容なのかを想像して選ぶのが良いと思います。
3位:人間関係
辞める大学生の割合 | 11%(10人に1人) |
---|
アルバイトをしている人間関係に悩まされることも少なくないですが、人間関係を理由として辞めるのは10人に1人程度なようです。
多くの職場には気に入らない人間の一人や二人はいるもの。とはいえどのような人と仕事をするかは非常に重要な要素となっています。
嫌な人といつも一緒に仕事をしなければならなかったり、人間関係に悩む際には辞めた方が懸命な場合もあるので柔軟に対応していきましょう。
4位:時給が低い
辞める大学生の割合 | 10%(10人に1人) |
---|
アルバイトの時給はだいたい900円〜1000円前後であることが多いですが、これではなかなか好きなものを自由に買うことはできないですよね。十分なシフトを入れてもらえないと生活が苦しくなることさえあります。
より良い給与を得るためにアルバイトを辞める際には、事前にどのような仕事をするか決めておかないと就職先が見つからずに給与ゼロ状態が続くこともあります。
長期休暇に一気にお金を貯めるにしてもこうしたリスクはなるべく回避しましょう。
5位:仕事内容がつまらない
辞める大学生の割合 | 7%(14人に1人) |
---|
アルバイトの仕事は必ずしも楽しいものではありませんが、単純作業のアルバイトはつまらな過ぎることもあります。同じことの繰り返しのバイトは楽かもしれませんが、大したお金も得られないし成長機会を損失していることでもあるので、辞めた方が良いでしょう。
また、自分に合わずにつまらない仕事もストレスが溜まって気分が落ち込みやすくなったりとマイナス面も多いので、辞めることも検討した方が良いと考えられます。
6位:立地
辞める大学生の割合 | 6%(17人に1人) |
---|
アルバイトの職場まで距離があって往復で1時間以上かかるような現場でも、往復時間の給与はでません。面倒なのでアルバイトの継続は難しいですよね。
どんなに好きなアルバイトであっても立地が悪すぎると厳しい面もあります。進級によってキャンパスが変わることで辞めたりもするでしょうし、アルバイトにとって立地は重要な要素です。
7位:サークル・遊びとの両立
辞める大学生の割合 | 5%(20人に1人) |
---|
大学の授業にバイト、その上サークルも充実させようと思ったら授業をサボるかバイトの時間を減らすことが第一に考えられます。
休日にアルバイトを入れていると遊びとの両立が難しいので、もしバイトと遊びを両立していきたいのであれあば休日メインで働くバイトは時給は高くても適していないかもしれません。
その他:18%
その他は18%となっています。
ここまでが大学生がバイトを辞める際の理由です。学業の理由が多いものの、人間関係や仕事が嫌で辞める人も多いのが分かりました。
バイトを辞めるその他の理由11選
必ずしも先ほどのその他に入っているわけではありませんが、他にもバイトを辞める理由は様々であるので、もう少し深掘りして見ましょう。
- 就活で忙しくなった
(時間的にバイトをしている余裕がなくなった) - 別のバイトに乗り換える
(飽きたりして、より好条件のバイトを始める) - 習い事を始めた
(資格やプログラミングなどを習い、時間がとれなくなった) - 怪我や病気、持病の悪化
(身体的にバイトに通えなくなった) - 家庭の事情
(家族の介護や急な引っ越しなど) - 目標としていた金額が溜まった
(お金が溜まり、バイトする理由がなくなった) - 海外留学
(物理的に辞めざるを得なくなった) - 金銭面の不安がなくなった
(ヒモができるなど、お金に困らなくなった) - 起業する
(一攫千金を目指してビジネスを立ち上げる) - 事件に巻き込まれた
(命の危険があるなど、続けるのが困難になった) - その場のノリで
(酔っ払った勢いなど)
様々な理由がありますが、実際に雇用主に辞める理由を伝える際は、「嫌いな人がいて…」など本音を伝えられないこともありますよね。
退職する旨を雇用主に伝える際は、どのような理由を伝えているのでしょうか。
雇用者側に伝える建前上の辞職理由
大学生がアルバイトを辞める直接の理由はここまでに書いた通りですが、以下は雇用主に伝える退職理由となります。
順位 | 理由 |
---|---|
1位 | 学業との両立(59%) |
2位 | 仕事内容がキツイ(8%) |
3位 | サークル・遊びとの両立(5%) |
4位 | 時給が低い(3%) |
5位 | 立地(3%) |
6位 | 人間関係(2%) |
7位 | 仕事内容がつまらない(2%) |
その他 | 19% |
参考:バイトを辞めるときの理由と言い方は?【大学生のホンネとタテマエ】|タウンワーク
「単位の方が厳しくなってきていて…」など、学業との両立が圧倒的に多いようです。学業を理由にすれば、雇用側は学生に労働を強いるのは難しくなり、特に対立することなく辞めることができます。
ただし、「じゃあ、シフト減らしてあげるよ」「今辞められると困るから、もう少し待ってくれない?」みたいにグイグイくる雇用主の場合は厄介です。
詰めてくるタイプであれば、新しい根拠を提示すると揚げ足を取ってくるので、「一旦、バイトのことを抜きにして学業に専念したいです」と、初期の論理を貫き通す方がおすすめです。
アルバイトを辞める時に退職届は必要か?
アルバイトを辞める際に「退職願」や「退職届」を書くか迷うことがあると思います。
アルバイトの場合、退職願や退職届を出す必要がないことがほとんどであり、大抵は口約束で辞めることができます。
とはいえ、口頭の場合は本当に辞める頃になると忘れられている可能性もあります。忘れたフリをされることもありますし、忙しかったりして素で忘れているのかもしれません。
相手が忘れていると「辞めるなんて聞いてなかったからバイトの募集してないし、今やめられるとシフト組めないよ」と迷惑をかけてしまうことになりますし、「は?聞いてねぇよ(怒)」と逆ギレされることもあります。
そうした不測の事態に備えてできれば何かしらの形に残すと良いでしょう。形はちょっとしたメモやメールでも構いません。確実に伝えたことを証明できる何かを用意しておいてください。
なお、退職願や退職届を求められる場合があるので、「バイトやめます」と伝えた時に「退職届などの提出は必要ですか?」と聞くようにした方が良いです。不要なトラブルを避けるよう行動しましょう。
円満に辞めるための伝え方のコツ
1.直接の理由ではなく、建前上の理由を伝える
例え職場の人間関係や仕事内容が合わなかったからといって「仕事がつまらないからやめます」というのは、相手を不快にさせてしまうだけです。
職場に責任ある言動をするのではなく、「大学の単位がやばくて…」「一身上の都合で…」と自分側の都合で退職しなければならない旨を伝えましょう。
自分の都合を押し付けてしまえば、相手は対処のしようがないので、「分かった」と受け入れざるを得ません。
2.退職時期を明確に伝える
ただ「バイトをやめたいのですが…」と言われても、雇用側は具体的にいつやめるのかが分からないとアルバイト募集やシフトの調整ができません。
なので、辞める際はあなたの方から「4月になる頃にやめます」とはっきりと伝えましょう。
なお、一度伝えて後から「やっぱり辞めるのやめます」は通用しません。退職を申し出る際はきちんと計画的に伝えることが好ましいです。
一人暮らしの学生だと生活費の都合などあるので、生活にいくら必要なのかを計算して大丈夫であることを確認してから退職を申し出た方が良いと思います。
3.断固たる意志を貫く
都合の良いバイトが辞めると言い出したら、「君がいないとダメなんだ」「もう少しいてよ」と引き止めようとするのは当たり前です。
引き止める言葉をかけるのは「ここで引き止められたらバイトの募集や研修にかける経費がかからなくてラッキー」だから。
なので、引き止められる言葉をかけられても退職する意志を貫かなければなりません。「あと一ヶ月だけ」と言われてずるずる引きずっていては、あなたが本当にすべきことに時間を使うことができなくなってしまいます。
バイトをやめるのには理由があるはずなので、簡単に発言を撤回しないようにしましょう。
円満に辞めるためタイミングのコツ
理由はどうであれ、急な事情がない限りは最低1ヶ月以上前(できれば2ヶ月前)にはアルバイトを辞める旨を責任者に伝えてください。
雇用者側は急に辞められてしまうと(特にコンビニや飲食店などでは)結構大変です。
- 新しいアルバイト人材の確保・育成
- シフトの調整
これらを考えると、最低限の仕事ができる新しいバイトを1人増やすのに数ヶ月はかかるのが分かると思います。
雇用者側の立場になって考えてみると1人辞められるだけでも結構面倒なんです。世の中には残念な人間ばかりの痛い職場もありますが、円満にバイトを辞めた場合はその辺も気遣ってあげましょう。
また、やめることを伝えるのは、雇用主の機嫌が良い時にしましょう。その時の気分は対応の仕方にも大きく影響してきます。
例えば、忙しくてイライラしてる時に「バイトやめようと思ってるんですけど…」とこられても、「後でにして(怒)」となります。また、期限の良い時であれば二つ返事で「分かった、いつまで出れるの?」と聞いてきてくれます。
悪いタイミングと良いタイミングをまとめたので、参考にしてください。
職場がてんやわんやしている時に邪魔をしてしまうと、イライラさせてしまう
・店長の期限が悪そうな時
機嫌が悪いと八つ当たりしてくる可能性がある
・店の繁忙期
シフトの調整が大変・新しいバイトを雇っても仕事を覚えるのに時間がかかるので、職場に相当な負担をかけてしまう
人間はご飯を食べていると肯定的な行動を取りやすくなるので、食事のマナーに対してうるさい人でなければ夕食時などを狙うと効果的
・仕事のちょっとした休憩時間
仕事に戻らなければいけないため、話が長引くことがない
・夕方~夕食前の時間
夕方になってくると人間の判断力は低下してくるため、こちらの主張を受け取りやすくなる
・店長が帰宅しようとしている時
「早く帰りたい」という思考を優先するので、即答してもらえる
・シフトの区切りのタイミング
シフト作成後はひと段落して精神的余裕がある頃なので、円満に話が進みやすい
・繁忙期を過ぎた頃
繁忙期から閑散期に差し掛かる頃がベスト
あとは「なんで辞めるの?」とか質問されると思いますが、辞める決意をきちんと伝えれば問題ないはずです。
※退職の旨を伝えずに出勤しなくなって蒸発していく人もいます。でも、できれば「一身上の都合でやめます」など断っておくと良いでしょう。(諸事情あると思うので一概には言えませんが…)
まとめ
1週間で辞める人もたくさんいるわけですし、アルバイトを辞めることに対して罪悪感を抱く必要はありません。
退職理由は適当で良いものの、辞める時はなるべく早く伝えておけばお互いに対立することがなくなります。
嫌いな雇用主だけに迷惑がかかるのでれば良いですが、急に辞めてしまうと同僚に負担をかけてしまうことになります。なるべく早めに退職の旨を伝えるようにしましょう。