大学生の多くが何となくお金が欲しいからアルバイトを始めるのではないかと思いますが、大学生がアルバイトをするメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
アルバイトをすることは良いことばかりではありません。これを機にアルバイトの良い点・悪い点を整理していきましょう。
この記事の目次
アルバイトのメリット
1.お金がもらえる
やはりアルバイトをする最大のメリットは、お金がもらえるという点です。お金がもらえないならアルバイトなんてしないですよね。
2.金銭感覚が身につく
アルバイトをしていく中で収入と支出の管理をすることが求められてきます。収入の範囲内でお金を使うこと、将来見込まれる支出に備えて貯蓄をすること、お金を何にどれくらい使うべきかが少しずつ分かってきます。
3.やりたかったことができる
アルバイトで手に入れたお金で憧れのブランド品を買う、海外に旅行してみる、贅沢なデートをする…やってみたいと思っていたことを実現していくことができます。
4.責任感が強まる
アルバイトの仕事は、簡単な仕事から始まりますが、半年間〜1年ほど経つと新人への指導など任される仕事や裁量が増えてきます。仕事を任され、その仕事をこなしていく内に責任感が身についてきます。
5.正社員と比べてさほど責任を問われない
アルバイトのミスはマネージャーの責任です。上手に仕事をこなすことができなくても重大な責任を問われることはほとんどありません。大学生は仕事をすることに慣れていないですが、気軽に働くことができます。
6.人間関係が広がる
職場での繋がりを通じて交友関係が広まることもアルバイトをする大きなメリットです。一緒に遊ぶ友人や、時には一生付き合う恋人との巡り合わせもあるかもしれません。
7.簡単に採用してもらえる
アルバイトで行う仕事は難しいものではないので、簡単な面接だけで採用してもらうことができます。また、研修期間があることがほとんどだと思いますが、即日・翌日から働くこともできますし、募集はスマホで簡単に見つかります。
8.最短1日〜の短期で働ける
アルバイトをする期間は1日〜の募集があります。突発的に発生するものであることもありますが、派遣バイトでは都合の良い日だけ働くといったこともできます。
9.複数のアルバイトを掛け持ちできる
学生のうちに様々な仕事をしてみたいと考える人も少なくないと思います。そんな方は複数のアルバイトを掛け持ちして仕事をすることも可能です。
10.自由に辞めることができる
突然アルバイト先に来なくなるのはやめた方が良いですが、アルバイトはある程度自由に辞めることもできます。職場に顔を表さなくなって自然と辞めていく人もざらですから、責任を深く感じで働く必要はありません。
11.都合の良い時間に働ける
事前にシフトを提出しておけば、都合の良い時間に働かせてもらうことができます。空いた時間に働いてお小遣いがもらえるなんて嬉しいですよね。
12.言葉遣いを意識するようになる
13.コミュニケーション能力が向上する
仕事をしていく中で人とのコミュニケーションは必ず発生します。社員・先輩・同期・後輩・顧客…こうした人との会話の中で、誰にでも同じ言葉遣いをするなんてのはありませんよね。
アルバイトでは、どのような人とどのようにコミュニケーションをとっていくのかを学ぶことができ、言葉遣いを意識する、コミュニケーション能力が向上するといったメリットがあります。
アルバイトのデメリット
1.時間がとられる
週3日、1日4時間のアルバイトであれば、週12時間・月50時間程度・年間600時間もの時間をアルバイトに費やすことになります。学生期間中に4年間働くとしたら2400時間。学生にとっての本業は学業ですが、学びに費やす時間が相当奪われるのは覚悟しなければなりません。
2.時給が安い
時給の高いアルバイトに就ければ時給5,000円なんて仕事もありますが、多くの学生は最低賃金程度のアルバイトに就くのではないでしょうか。安価な労働資源としてみられてしまっています。
3.時給が上がらない
いくら仕事を頑張ったとしてもアルバイトの時給はさほど上がりません。時給900円から始まったら、良くて1年後に時給1,000円になる感じではないでしょうか。安時給のアルバイトをどんなに頑張ったとしてもお金に恵まれることはありません。
4.収入の上限が低い
時給1,000円のアルバイトを正社員と同等程度の月200時間頑張ったとしても、20万円程度の給与にしかなりません。時給労働であるアルバイトは収入の上限がかなり低いです。
5.通うのが面倒くさい
仕事をするためにアルバイト先へ継続的に通わなければならないため、非常に面倒くさいです。大学・サークル・バイト…これだけで非常に忙しい毎日になってしまいます。
6.簡単に休めない
アルバイトを休む際には、代わりの人を見つけておくなんてことは良くあります。飲食店などでは自分が休むと他の人にしわ寄せがいくため、何人もの人に連絡してお願いしたりと休んでお金が減るのに面倒なことをしなければなりません。
7.人間関係が面倒くさい
アルバイト先によっては人間関係が面倒なところも良くあります。先輩フリーターが偉そうにしてたり、派閥みたいのがあってグループによって仲が悪かったり…コミュニケーションをとって仕事をしていく中で人間関係のいざこざを避けては通れません。
8.誰でもできる仕事をしなければならない
アルバイトに求められるのは、誰にでもできるようマニュアル化された作業をこなすことです。マニュアル化された仕事を覚えてこなすことは非常に退屈ですし、服装・髪型・表情などもマニュアルに規定されていてその通りにこなさなければ怒られることもあります。
9.言われたことはやらないといけない
雇われの身なので、基本的にAをやれと言われればAをやり、Bをするよう言われればBをしなければなりません。言われたことをやらなければ最終的に解雇されます。
10.希望したシフトに入れない
希望したシフトを提出しても、他の人との兼ね合いによってその通りにはいかないことが良くあります。週3勤務を希望していたのに週2しか入れなければ、その月の給与は3分の2になります。ちょっとしたシフトの変動によって給与に大きな影響がでることがあります。
11.保障・福利厚生が充実していない
アルバイトは金銭面の保障がない、保険や退職金などの福利厚生は社員の方と比べて整っていません。また、ささいな雇用者側の都合で辞めさせられてしまうこともあります。
12.怪我や病気で給与が激減する
怪我や病気になった場合、治療費等の保障はしてくれるかもしれませんが、時給で働いているわけなので、働けなくなった分給与は減ります。
13.アルバイトだけで生計を立てるのは難しい
生活費をアルバイトで稼ごうと頑張る人はいるかもしれませんが、アルバイトだけで生計を立てていくことは非常に難しいです。フリーターであっても一人暮らしで質素に生活していくことで精一杯です。
アルバイトを続けて生計を立てる方法ではなく、アルバイトを辞めて生計を立てていくことを考えるべきです。
まとめ
お小遣いを稼ぐのには良いかもしれないが、バイトはバイト
稼ぐ手段として、アルバイトは楽で大きな責任を問われることもなく、自由に働くことができます。ですが、ほとんどのアルバイトではその給与で生活するのは難しいです。
その場しのぎで生活をすることはできるかもしれませんが、アルバイトは
- 時給が安い
- 収入の上限が低い
- 怪我や病気をすると収入がなくなる
といったリスクがあります。
昨今非正規雇用で働く人の割合が40%を超えているという話もありますが、アルバイト収入に頼って生活をしていくのは長期的に見て困難です。
一人暮らしの生活はできるかもしれませんが、10年後はどうなのか?や結婚して子供ができたら…とか考えれば分かりますよね。
お小遣いを稼ぐためにアルバイトをしていくのは良いと思いますが、バイトはバイトで割り切って社会に出てステップアップしていきながら給与を増やしていくイメージを持っていきましょう。