大学生になってから、どれだけ旅行に出かけましたか?
学業やアルバイトに追われて退屈な日々を送ってしまってはいませんか?
ここでは、なぜ大学生がたくさん旅行に出かけるべきなのかを、その真髄が凝縮されている故人の名言とともにまとめています。
大学生が旅行に出かけるべき理由
1.世界の実情を知る
最大の悲劇は、悪人の圧制や残酷さではなく、善人の沈黙である。|キング牧師
The ultimate tragedy is not the oppression and cruelty by the bad people but the silence over that by the good people.
私たちの暮らすこの地球についてどれだけ知っているのかと考えてみると、ほとんど知らないということが分かると思います。
ニュースで流れてくる情報なんてのはごく限られた地域のものですし、もしかしたら事実は報道されている内容と異なるのかもしれません。
今世界で何が起きているのかを知るには、実際に自分の目で現実を確かめてみる他ありません。本やネットの情報を鵜呑みにするのではなく、自分が見て感じてみるべきです。
2.日本を語れるようにする
真の国際人となるのに最重要なのは、自国のよき文化、伝統、情緒をきちんと身につけることであり、郷土や祖国への誇りや愛情を抱くことである。
たとえば外国語が堪能であっても、これら基盤なくしては、国籍不明人にはなれても国際人にはなれない。
このような心なしに、他国人のそんな心を理解することもできないからである。|藤原正彦(数学者)
日本人として日本のことは知っておいた方が良いです。国際交流の場では、その人の国や文化について語る機会が絶対にあります。
その時に相手の外国人の方が自分よりも日本に詳しかったり、日本について聞かれて何も答えられないなんてことは恥ずかしいですよね。
せっかく日本にいるのですから、実際に様々な場所に足を運んでその地域の文化や歴史を学び、魅力を伝えられるようになりましょう。
3.自分が何に感動するのかを知る
行動を伴わない想像力は何の意味も持たない。|チャーリー・チャップリン
Imagination means nothing without doing.
「やりたいことが分からない」という大学生は非常に多いです。ですが、やりたいことは行動の先にしか見つかりません。色んなことを挑戦してみて、自分はどんな世界を見てみたいのかを知るしかないです。
自らの好奇心が向く方向を知るためにも様々な場所に訪れ、色んな経験を積んで、その経験に対して自分はどのような感情を抱き、それは何故なのかを考えてみてください。
4.狭い視野を拡張する
あなたが恐れていることを毎日一つ行いなさい。|エレノア・ルーズベルト
Do one thing everyday that scares you.
なんとなく「不安定な社会だから公務員を目指すのが一番だ」などと考えてしまってはいませんか。社会の風潮や周囲の価値観に流されるだけでなく、自分の考えをきちんと持てていますか。
大学生の多くは社会のことを学ぼうとせずに、既知の範囲で「何が正しいのか」を考え出そうとします。知識量や経験値が少なければ間違う可能性が高いことは分かるはずですが、学ぶことを嫌うのです。
旅行に出かけて様々な文化や価値観に触れると、狭い視野で考えて出していた自分の答えが「何も知らずに周囲に流されて出した結論だった」ということが分かります。
そうすると既存のレールに囚われずに広い視野で自分のやりたいことを探せるようになります。
5.多様な価値観に触れ、既存の価値観を壊す
何事も達成するまでは不可能に見えるものである。|ネルソン・マンデラ
It always seems impossible until it’s done.
あなたの価値観はこれまでの人生で培われたものです。では、どのような生活によって今のあなたの価値観は成り立っていますか?
世界には多様な文化・風習があり、歴史があります。そこから生まれる価値観は無数にあります。
大学生は、物心ついた頃には学校に通い、狭い生活圏で学生生活を送り、学生同士でつるみ…日本の学校教育という枠組みの中で育てられてきています。しかし、まだ世界には知らないこと・経験したことのないことが無数にあります。
まだ知らない世界、普通に生活していては出会えない価値観に触れ、家庭や学校教育によって作られた価値観を壊して自分が本当に大切にしたいものは何かを考えてみてください。
6.人生の可能性を広げる
私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造したの。|ココ・シャネル
My life didn’t please me, so I created my life.
日本の外に出たことのある人と日本から出たことのない人では、どちらの方が人生で選べる選択肢があると思いますか。もちろん一概には言えませんが、同じ条件であれば間違いなく前者です。
何かを始めようと思った時に、日本を前提に考えるのかグローバルに考えるか。海外に出たことがないとイメージが掴めないので、早いうちに一度は海外に出た方が良いと思います。
7.「行ったことのある」範囲を広げる
見知らぬ街で自分が全く孤独だと気づくことは世界でもっとも歓喜なことのひとつである。|フレヤ・スターク
To awaken quite alone in a strange town is one of the pleasantest sensations in the world.
初めて海外に出かけるのは少しだけ勇気がいるかもしれませんが、2度目はどうでしょうか。よほど怖い経験をしなければ、初めてよりも気軽に出かけられるようになっていると思いませんか。
欧米諸国に行った経験があったらどうでしょうか。するとアジア諸国は非常に近い国々だと感じるようになるはずです。行ったことのある範囲を広げることで、それより近い場所・遠い場所へも「行ける」という確信を得ることができます。
若いうちに「地球上のどこへでも行こうと思えば行ける」という実感を持つことで、地球規模で生活する道が拓けます。
8.トラブルが起きても何とかなることを知る
恐れは常に無知から生じる。|ラルフ・ワルド・エマーソン
Fear always springs from ignorance.
旅行先では思いがけないようなトラブルに巻き込まれることがあります。ですが、結局なんとかなるものです。
人生では様々なトラブルに見舞われることがあります。その時に「もうダメだ」と思うのか「きっとなんとかなる」と思えるかで選べる道が異なります。
困難なトラブルに見舞われるほど、死なない限り失敗は成功のための過程に過ぎないことを気づけるのではないかと思います。
9.行くなら大学生の今がベスト
すばらしい仕事をするたった一つの方法は、自分のやっていることを好きになること。まだそれを見つけていないのなら、探し続けなさい。安住してはいけない。|スティーブ・ジョブズ
The only way to do great work is to love what you do. If you haven’t found it yet, keep looking. Don’t settle.
社会人になってからは長期休暇が取りづらいので、大学生のうちに色んな場所に行ってみることをおすすめします。ありがちですが、日本一周や世界一周といったバックパックが一番しやすいのは大学生期間です。
10.経験するのは若い方が得だ
待っているだけの人達にも何かが起こるかもしれないが、それは努力した人達の残り物だけである。|エイブラハム・リンカーン
Things may come to those who wait, but only the things left by those who hustle.
例えば、20歳で海外経験をした人と30歳でした人がいたとします。30歳の人は20歳の人と比べて「10年間、海外経験がない状態で生きてきた」ことになります。
海外経験をしていたら気づくことができていたことに10年間気づけないわけですから、その分機会損失を被っているかもしれません。
要は何か始めるなら早い方が良く、例えそれが失敗したとしても得るものはあるはずなので、やりたいことがあったら後回しにせずに早いうちに挑戦すると良いことが多いわけです。
国内旅行 or 海外旅行?
旅行するにしても、国内か海外か迷いますよね。以下の記事で国内旅行・海外旅行のメリットとデメリットをまとめているので、参考にしてください。
大学生が国内旅行に出かけるメリット・デメリット一覧
世界を感じよう!大学生が海外旅行に出かけるメリット・デメリット一覧
まとめ
私たちは現在を生きることしかできません。そして、その生き方はたった3つです。
- 過去を引きずって現在を生きるか
- 何も考えずに現在を生きるか
- 未来を見据えて現在を生きるか
あなたがどのような過去を抱えていようとも、生き方は自分で選ぶことが可能です。
大学生のうちにたくさん旅行をすることで今後の人生で選べる選択肢は大きく広がります。狭い価値観に囚われてしまっていると感じているような学生は、まだ行ったことのない遠くの地域に出かけてみると何かしらの発見があるかもしれません。
旅行するだけではなく、本を読んで知見を広げたりすることも大切です。
大学生は社会に出る直前の準備期間的な位置づけですから、様々な活動を通じて今後の人生で大切にしたいものを探してみてください。