以前お問い合わせがあったのですが、返信できていなかったので記事にしました。
内容としては、
大学を辞めて外国に飛び、外国語を完全に習得するのと
このまま大学を卒業するのはどちらが良いですか?
といったものだったと思います。
(返信できなかったこと、申し訳ないです。)
まずは高卒と大卒の違いをみていきます。
高卒と大卒の違い
企業にとって大学を卒業した学生は、「一般教養を学んだ常識のある人材」として認識さやすいので、信頼がベースとなって仕事が進んでいく現場では大卒であるかどうかは採用において重要な判断材料になります。
高卒までの勉強は知識の吸収と機械的なアウトプットが基本でしたが、大学からはレポートや論文作成などで複雑な情報を整理して自分の意見を述べる技能が養われます。
そもそもやっていることのレベルが全然違うので、単純に高卒というだけでは信用されません。
また、高校までは地元の学校に通う方が多かったと思いますが、狭いコミュニティーで生活している人は視野が狭く多角的な視点で物事を考える能力が低いことが多いです。(偏見ですが…)
高卒で相手を信用させたいのであれば、相手を説得するバックグランドを構築することが大切です。(社会経験を積んでいることや社会的に価値ある実績、どのようなことを学びアウトプットしてきたかなどです。)
要は、高卒という経歴には何も価値がないので、社会に認められるためには自分の価値を伝えるための”何か”が必要なわけです。
大学を中退した人も同じです。
中退者には大学を中退したそれ相応の理由が求められます。「大学がつまらなかったから何となく…」 みたいな人間は信用しづらいですよね。同じ理由で会社を辞めそうな気もしてしまいます。
論理的に考える力と高度な専門スキルを証明できればある程度なんとかなるのではないかと思いますが、「ずっとバイトやって自分で稼いで生活してました」みたいなのでは通用しません。(バイトの時間以外でどのような生産的な活動を行っていたかが見られます。)
英語がペラペラの高卒vs英語がほどほどの大卒
さて本題ですが、コミュニケーションは円滑に進めば流暢な英語でなくてもなんとかなるので、英語がどこまでペラペラなのかはあまり大事ではありません。(職種によっては絶対的な英語力が求められます)
(ここでの英語力はグローバルに仕事を進める上での語学力といった解釈で構いません。英語の求められる職場で「英語が全然できない」というのは論外なので、比較対象にはしていません。)
よって、大事なのは「英語が一定水準できること+α」になります。
ただ「高卒ですが外国で生活してたから英語がペラペラです」といっただけではダメです。日常会話だけではなくビジネス英会話が必要であり、コミュニケーションを進めるにあたって高度な専門用語や複雑な情報を整理していかなければならないからです。
以前、上司が「英語ができるバカはバカ」と言ってましたが、それで意味はなんとく分かるのではないかと思います。(ここでのバカは「知識がない・自分の頭で考えられない・理解力がない」といった人のことだと思います。)
英語がペラペラのバカと英語がほどほどだけど頭の良い人財であれば、大抵は後者を採用すると思います。
結果、英語がほどほどの大卒の圧勝
とはいえ、高卒と大卒では生きてきた年数が違うので、大学卒業時の年齢で考えた場合には高卒でも何かしらやってきた人財の方が価値あることが多々あります。
大学で勉強してきただけで身につくものってそう多くはないですからね。
大卒で
- 部活動で主将をやってましたw
- サークル活動で会計やってましたww
- 飲み会などで中心的な役割を果たしてましたwww
なんてことの価値はほぼゼロですもんね。
なので、表面だけを見たら大卒の方が良いですが、いずれにしても中身がなければ意味ないのでどのような時間の使い方をするのかが問われます。
大学外でやりたいことがあるのであれば、そちらに集中した方が良いです。ある程度打算的にやりたいことをやりましょう。
近年では「学歴で人の価値は計れない」という認識が広まりつつあるので、どのようなやり方で相手に価値を認めさせるか(させたいのか)を考え、自分のやりたい仕事をやるために必要だと思うものを身につけていきましょう。
例えば、デザインやプログラミングなんかは学歴関係なく価値あるスキルのように思います。