「大学生は将来について考えないといけない」と人や本からの情報を得て、「あ、そうなんだ」と自分から主体的に将来について考え、行動していける人はそう多くはいません。
人によって状況は違うし、何を考えているのかも違います。もちろん、やりたいことも人それぞれです。
そんな中で明確な答えはあるわけないので、自分の頭だけで主体的に将来を長期的に考えて行動できるようになるのは難しいと思います。
- 将来が不安だが何をすればいいのか分からない
- やりたいことが思いつかない
- 自信がなくて行動できない
このように消極的な思考に陥って上手く自分から行動に起こせない人もいるはずです。
今回は「これをした方がいい」といったことではなく、なるべく具体的な形で「どう考えていけばいいのか」について伝えていけたらなと思います。
「何とかしなきゃ」と思っているのに何も行動できないのは、悩んでるだけで答えを出すことから逃げてるだけです。行動には良くも悪くも結果が伴います。ですが、行動して失敗を重ねていくことでしか成長することはできません。
この記事の目次
大学生に将来を考えさせてくれる4つの質問
これら1〜4までの質問に明確に答えられるようにすることが、将来を考える一歩になります。この記事を読み終えてからでも良いので、少し時間をかけて考えてみてください。
- 1.あなたは何をしてきたのか?
- 2.あなたは何がしたいのか?
- 3.あなたはなぜそれをやりたいのか?
- 4.あなたの人生をどのようなものにしていきたいのか?
それぞれ解説していきます。
1.あなたは何をしてきたのか?
まずは、あなたが今まで何をしてきたのかを考えてみてください。
できたら、印象に残っている出来事を具体的に時系列にまとめてみて、どうしてそれらの出来事が印象に残ったのかを紙に書き出すと良いです。
すると、全てに合致する共通点が出てきます。
やりたいことがスラスラ言葉にできるようなら未来から考えるのが良いですが、そうでなければ自分が今まで何をしてきて、どういった人であるのかを見つめ直しましょう。
過去を振り返って自分を知る意義は「自分に合った未来の選択をする根拠を持つこと」です。
集団行動が致命的なまでに苦手なのに、わざわざ集団に飛び込み続ける必要はないのは分かりますよね。
過去の経験から何も学ばず、何も考えずに一時の好奇心に身を任せて行動していては、ただ周りに流されて今を生きてしまうだけです。
もしかしたら、自分の意思で選択してるのではなく、テレビ等の外部の影響で選択させられてしまっているだけかもしれません。
社会に流されずに自分の軸を持って行動するためには、「自分がこれまで何をしてきたのか?」「そしてそこから何を感じてきたのか?」を考えることはとても大切です。自分を知ることでこれまでの経験を学びに変え、選択の質を高めていくことができます。
自己分析というと就職活動をイメージするかもしれませんが、これは将来を考える際の基本です。
自らを知った上で今やろうとしていることが自分に合っているのかや自分に合ったものは何なのかを考えてみて下さい。
表面上の行動よりも、「本当はどう思っているのか?」という潜在的な思考を知る方が重要です。これを繰り返すことで同じミスを何度も繰り返すことがなくなり、行動の質も上がってきます。
現実に沿って無理に自分を納得させようとするのではなく、自身の行動と欲求の歴史を振り返りましょう。
2.あなたは何がしたいのか?
次に、自分が何をやりたいのかをリストアップしてみてください。20代・30代…死ぬまでにと年代毎に分けてみると頭が整理しやすくなります。
お金の制限等はなく、興味あることを書き出す感じで大丈夫です。
小学生が将来やりたいことを考えるのと大学生が考えるのでは、恐らく出てくる答えが全然違うはずです。というのも、小学生のうちは知識も経験も圧倒的に限られた状態だからです。
しかし、大学生ともなれば社会経験はないものの、社会にどんな仕事があって社会人が何をしているのかはだいたい分かってきているはずです。
結局は「やってみないと分からない」という点は変わりませんが、「やってみたい」という気持ちがなければ何も成し遂げることはできません。
何をやりたいのかという目標やビジョンが明確でなければ、いつの間にかそれができている可能性はほぼゼロです。サッカー選手になりたいと思っていて「あれ?いつの間にかサッカー選手になってた」なんてことはないはず。
それでも「やりたいことがない」という人も多いと思います。そういった時はやりたくないことをリストアップしてみて下さい。その逆がやりたいことに近いはずです。
まずはとにかく数を出してみることです。その後に、年代毎に分けたりどうしてもやっておきたいことをピックアップしてきます。
3.あなたはなぜそれをやりたいのか?
次に、やりたいと思ったことに対して、その理由を深掘りして考えてみてください。
- なぜその活動を始めようと思ったのか?(他にも選択肢はある中でなぜその活動なのか)
- なぜその方法でなければいけないのか?(もっと良い環境や手段はないのか)
- 何のために活動しているのか?(求めている結果に繋がっているか)
- それは今でないといけないのか?(もっと優先順位の高いものはないのか)
このように聞かれたら、あなたはどのように答えるでしょうか。
この質問を投げかけた時に「何となく」「楽しいから」「友達がやっているから」などと、他人任せで明確に答えられなければ何も考えていない証拠です。一つ一つの選択に責任を持ちましょう。
先ほど「やりたいことが明確でなければ、いつの間にかそれができている可能性はほぼゼロ」と伝えましたが、目的意識を持つことは将来を考える際に絶対的に欠かせないことです。
しかし、意外とこの目的意識がない状態で日々を過ごしてしまっている大学生を多く見かけます。
大切なのは、曖昧にしないこと、はぐらかさないこと
これ結構重要です。だいたい言われて嫌なことは「図星」な場合が多いです。例えば、就活が全然上手くいっていない時に「就活どう?」と聞かれて良い気持ちになる人はいないはず。
自分への質問に答えられないのは、自分を知らない証拠。一時の感情に任せて生活してしまってる方に多いですが、それではお先真っ暗です。
4.あなたの人生をどのようなものにしていきたいのか?
やりたいことというのは時が経つにつれて変わっていくと思いますが、自分がどのような生き方をしたいのかはあまり変わりません。
例えば、「自由に生きたい」「一度切りの人生を思い切り楽しみたい」「たくさんの人を幸せにしたい」という本質的な欲求が変わることはないですよね。
「あなたの人生をどのようなものにしたいのか?」をなるべく具体的に深く考えてみましょう。
例えば、「自由」「楽しい」「幸せ」…こういった言葉は非常に曖昧なものであり、人によってイメージするものが違います。
自分自身にとって「自由とは何か」「楽しいとは何か」「幸せとは何か」…と深く考えていかなければ自分がどういう生き方をしていきたいのかは明確にはなりません。
「自由」という言葉であれば、それがどのような状態なのか(自由は主に金銭的・時間的・精神的余裕のある状態をイメージすると思いますが、具体的に「年収は?」「働く時間は?」「どういうライフスタイルなのか?」など)を言葉で表現できるようにしましょう。
ここから将来やりたいことを分析する
ここまでで判明した「やりたいこと」と「どういう生き方がしたいのか」の両方の条件が満たされるような理想的な未来を思い描いてみてください。
そこから逆算して現在を見つめ直すことで、「今すべきこと」と「すべきでないこと」が見えてきます。
- サッカー選手になりたいのに、練習を良くさぼる
- 20代で年収1000万円以上稼ぎたいのに、毎日遊びや飲み会で騒いでいるだけ
- 世界中の人を幸せにしたいと思ってるのに、地域ボランティアしかしていない
- 就活に困りたくないのに、大学生活を遊びばかりに時間を使っている
このような状態は問題だと簡単に分かると思いますが、具体的な目標がなければ何が問題なのかが分からなくなるものです。
現状と理想(目標)を比べることで現状の問題点がはっきりと見えるので、ここで出てきた問題を解決することの必要性が理解できます。
目標が明確でなければ、問題は明確には出てきません。なぜなら、目標がなければ今の活動の善し悪しを判断する基準がないからです。
サッカー選手になる気がなければ練習なんてさぼっても問題ないし、年収200万円で良ければ遊んでても多分大丈夫ですよね。
ここまでで、あなたの漠然としていた「将来やりたいこと」が見えてきたのではないでしょうか。
これらが思いつかなければ、人生経験が足りない
この内容に対して「こんなのでやりたいことが分かるはずがない」と言う人もいると思います。
であれば、考える力が足りないか、人生経験が不足しています。内容自体は難しい質問ではないので、恐らく後者でしょう。
同じ大学生でも、ただ親や先生の言う通りに勉強してきた人もいれば、他人の言うことを聞かずに自分の好き勝手に生きてきた人もいます。
将来やりたいことを見つけることは、好き勝手に生きてきた人の方が得意です。なぜなら、行動の選択を自分の頭で考えてしてきたから。
その他、学校の勉強以外の活動を頑張ってきたり、たくさん旅行経験がある、年代問わず様々な人と付き合ってきたような人は自分の軸があることが多いです。
やってみなければ自分に合っているかどうかは分かりません。つまり、それだけ様々なことに挑戦してみるべきできだということです。
「人生詰んだ」と思ったら、非日常を体験してみる
現状に不満を抱えている人間が、現状の中で答えを探しても、中々見つかりません。
そんな時は、一度外の世界に足を踏み出してみると価値観がガラッと変わります。
例えば、「武者修行プログラム」のような海外インターンに参加してみてはどうでしょうか。
海外ビジネス武者修行プログラムは、大学生がベトナムで現役の戦略コンサルのサポートを受けつつ、「自分で考えた企画を実践する」実践型海外インターンプログラムです。
2週間で「圧倒的な成長を求める」「挑戦する環境がほしい」「将来は海外で活躍したい」そんな大学生にぴったり。
過去200名以上が参加し、大学生向けの海外プログラムとしては、実績No.1・満足度No.1の海外インターンプログラムとなっています。
参加時の英語・ビジネススキルは一切不問で誰でも参加が可能です。お客様は欧米人観光客、スタッフはベトナム人という環境の中ビジネス経験をすることで強制的に実践的な英語が身に付けることができます。|大学生向け実績No.1海外インターンシッププログラム
武者修行プログラムは、ベトナムで現役コンサルタントの元、企画立案から実行までを実際に体験する海外インターンです。実際にやることは「ベトナム人相手に商売をして、利益を上げる」ことです。
海外ビジネスという普通の学生では味わえない非日常で刺激的な体験ができ、費用もかなり格安なので、おすすめです。
まとめ
この記事で伝えたいポイントは2つあります。
一つは、「自分の行動に根拠を持つ」こと。もう一つは、「現状でやりたいことがない、どういう生き方をしていきたいのか明確でない状態は非常に危険」だということです。
目標を持つことは行動の指針を持つこと
自らの行動に対して根拠を持てていないということは、「考えて行動できていない」または「間違いから目を背けてしまっている」可能性があります。
周りに流されて自分の人生を社会に委ねたくないのであれば、主体的に考えて根拠を持った行動をしていくことは非常に重要です。
また、「こうしていきたい」という想いがなければ、何をしていけばいいのか分からなくて行動できないのは当たり前です。その結果、周りに取り残され、自信をなくしてしまい、将来がどんどん不安になると思います。
もし、「今すぐやりたこと」がなければ、「なりたくない人生を歩まない」行動をとるようにしてみて下さい。今の行動がなりたくない方向に向かっているのかどうかは、周りにいる人の姿を見れば分かります。
将来について考えるのは普段あまりしないかもしれませんが、たまには考えてみないと今の活動がどこに向かっていて、求めている結果に繋がっているのかが分かりません。
きっと今何も考えずに10年後にいざ考えてみると理想とはほど遠くて途方に暮れてしまうでしょう。
P.S.
正直、この記事を読んで真面目に自分のやりたいこととか考える人は少ないはず。
ですが、今回の内容を頭の片隅にでも入れておいて、今やっていることが自分の本当にやりたいことなのかをたまに考えてみてもらえたら十分です。
将来についてはぜひなるべく早いうちから考えておきたいところですね。