海外旅行へ行く!と決めたはいいものの、調べてみると思いのほかお金がかかる…。そんな経験、ありませんか?
海外旅行は、国内旅行よりも費用が高くなることが多いですよね。さらに、食事やお土産、入館料やチップなど、予定外の出費が多くなることもあるので、気づいたらお財布が空、ということもあるかもしれません。
せっかく海外旅行へ行くのですから、節約できる部分は節約して、浮いた予算を他に回したいもの。海外旅行の費用を抑えるときに大事なのは、必要予算をどれだけ抑えることができるかにかかっています。
海外旅行で避けられない出費は、航空費、保険代、現地の移動コスト、宿泊費です。その4つの出費を抑える方法を、それぞれ解説していきます。
この記事の目次
1.航空費を格安で済ませるのは必須
航空費は「いつ(申込日・発着日)・どの会社で・どのサイトから・どのような空路で」申し込むのかによって、時には数倍の差ができるほど価格が違います。どうせ同じ場所に着くのであれば、航空費は安く押さえたいですよね。
航空費を節約する常套手段は、3つあります。LCCを使うこと、早く予約すること、乗り継ぎをすることです。
LCCを使えば、少しの我慢で航空費が安くなる
LCCを使えば、手っ取り早く航空費を節約することができます。LCCとはローコストキャリア、つまり格安航空会社のことを指します。席の間隔が狭かったり、食事サービスを有料にしたり、手荷物預かりを有料にするなどの工夫によって、航空費が安くなっています。
「とにかく安く海外に行きたい」「韓国や台湾など短時間の飛行である」という場合は、LCCを選択肢にいれると良いでしょう。ですが、欠航の対応やサービスの不備などのリスクも理解しておかなくてはいけません。
早く予約することで早割を適用させる
どの航空会社でも、早期予約には割引特典があります。旅行会社や航空会社などのサイトのトップページには、特に割引されている航路や期間などが載っているので、ぜひチェックしてみましょう。
あえて乗り継ぎをすることで航空費を抑える
実は、乗り継ぎをすると航空費が安くなります。わたしはドイツに住んでいるのですが、いつもフランクフルトから羽田への直行便を使っています。ですがロンドンやドバイ、中国などで乗り換えると、航空費は大幅に安くすることが出来ます。急ぎの旅ではない、同じ飛行機にずっと乗っているのが苦痛だ、という方は乗り継ぎをおススメします。
※航空券の比較サイトなら、格安のチケットを探せます。中でもおすすめなのは、『skyscanner』。比較サイトの中でも最安のチケットを提示してくれることが多いです。
2.海外旅行保険はまずクレカをチェック
多くの方は、日本の保険会社の海外旅行に加入します。ですがその前に、あなたのクレジットカードに付帯している海外保険をチェックしましょう。
カードの種類やステータスにもよりますが、意外に充実した保険を備えていることもあります。保険会社を検討する前に、クレジットカード付帯の海外保険を調べ、それで補えない部分を保険会社の保険で補うのがいいです。
クレジットカードに付帯している保険が十分である場合、わざわざ海外旅行保険に申し込んだときに発生する費用を、丸々節約することができます。
※海外旅行に行くとき、海外旅行用の保険に入ることは必須です。保険に入っていない場合、現地で事故に遭ったり急病になったとき、治療を受けられないことがあります。飛行機の欠便への対応や、盗難の補填など、さまざまなタイプの海外旅行保険があるので、どんな保険があるか調べておきましょう。
3.綿密な旅行プランで現地の移動コストをカット
海外旅行で、「思い返すと意外にお金がかかったな」と思うのは、現地の交通費です。
空港からホテルまで、観光スポットから観光スポットへの移動など、旅行に移動はつきもの。だからこそ、移動コストを抑えられれば、海外旅行の費用も抑えることができます。
まず、旅行の綿密なプランを立てましょう。大きな駅やホテルを基点として、どういう交通手段でどれくらい時間がかかるかを、地図に書き込むことをおススメします。
すると、それぞれの位置関係もぼんやりとわかってきます。その情報を頼りに、効率的に、安く移動できるように旅行プランを考えるのが移動費を抑えるコツです。
情報が少ない地域やグループ旅行の場合は、観光タクシーを貸しきってしまうのも一つの手です。こまめな移動が多い場合や交通網があまり発展していない国では、観光タクシーの方が、時間もお金も節約できることがあります。
国によっては観光客に便利な移動サービスも
また、エリア限定の一日乗車券や、乗り放題の観光バスなど、旅行者にとってうれしいサービスもたくさんあります。たとえばローマでは、20ユーロ前後で、丸一日、有名観光地をめぐる観光バスが乗り降りし放題になるチケットがあります。宿泊先から遠出をする場合、現地ツアーを利用した長距離バスでの移動なども、総合的に安くなることがあります。
さまざまな移動方法を視野に入れて、自分にぴったりな方法を検討してみてください。
4.宿泊先の選択は海外旅行費用を左右する
海外旅行は、数日~数週間と、長い期間になることも多いですよね。どこに宿泊するかは、悩みどころです。長期間滞在になると、特にお金がかかるのが、食事です。2泊3日程度なら現地の食事を楽しんでもいいかもしれませんが、1週間や2週間となると、毎日外食するのは不経済です。
そこでおすすめなのが、キッチン付きのホステルやゲストハウス、民泊を利用することです。ホステルやゲストハウスには4人部屋や6人部屋などがあり、ほかの利用者と同室であることがほとんどです。キッチンを備え付けているところも多いので、かんたんな朝食などは、自分で作ることができます。他人と同室であるというリスクもありますが、ホテルを利用するより、数千円は宿泊費を抑えることができます。
また、最近注目されている民泊も候補に入れるといいでしょう。民泊とは、個人の家や部屋を有料で貸す宿泊形態のことを指します。ホストが独自に価格を設定しているので、相場より安く済むことが多いです。
場合によっては、キッチンを使うこともできます。民泊はあくまでホストと宿泊者の個人間のやり取りになるので、相手の人柄や部屋の写真などをしっかり確かめてから予約しましょう。
こんな方法で海外旅行をもっと安く!
オフシーズンの海外旅行でもっと節約
観光は、多くの国にとって貴重な財源となっています。そのため、人が集まりやすい時期はホテルや航空費が自然と割高になり、逆にオフシーズンには、全体的に値段が安めに設定されています。
そのため、あえてオフシーズンを狙うことで、節約することができます。夏は休暇を取って旅行する人が多いですが、そのぶん12月や1月は、クリスマスや年末年始を除き、比較的安くなっています。4月や6月も割安になることが多いので、ぜひチェックしてみてください。
物価が安いところでリッチな旅
そもそも物価が安い国へ行く、というのもおススメです。有名な観光地はいわゆる観光地値段で割高ですが、マイナーな国や街は、現地での出費を押さえられます。
物価が安い旅行先として、個人的には、アジアならばタイ、ヨーロッパならスロベニアがおすすめです。タイの夜は屋台が立ち並ぶので、そこで安く食事を済ますことができます。スロベニアはユーロ圏でも物価が比較的低く、手軽にヨーロッパの雰囲気を味わうことができます。
物価が安ければ、全体の出費が減ります。その分ホテルのランクを上げたり、少し遠出をしたりという選択肢も生まれるので、旅行先に迷っている方は、物価も調べてみましょう。
物価を調べる時は、ビックマック指数が目安になります。マクドナルドのビックマックが現地でいくらで売られているいか、という指標です。現地の値段を為替レートで日本円に直してみると、日本に比べて物価が高いのか安いのかがわかります。
現地のSIMカードで通信費を節約
海外では「ホテルやカフェなどのWi-Fiがある場所以外携帯を使わない」という方も多いかと思います。ですが、現地で道を調べたりSNSをチェックしたい方は、携帯会社の海外パックに加入したり、海外のWi-Fiを契約するかもしれません。
長期間海外に滞在するのであれば、現地のSIMカードを買うことも選択肢のひとつです。わたしは日本のスマホのSIMロックを外し、海外の携帯ショップでSIMカードを買いました。そのときは、250MBぶんのインターネットを、10ユーロで使うことが出来ました。いわゆるプリペイドです。容量が足りなくなったら必要なだけ追加購入することもできます。
※電話番号は現地のものになります。また、SIMカードの入れ替えでアプリが消えることもあるようなので、注意が必要です。
どの程度インターネットを使うか、現地の物価や通信状況などによって状況は変わりますが、安く確実にインターネットを使いたいのであれば、現地でSIMカードを買うことをおすすめします。
費用を抑えてお得に楽しい海外旅行
いかがでしたか? みなさんの海外旅行が、より素敵なものになるお役に立てれば幸いです。絶対に必要だと思っていた費用も、少し見方ややり方を変えれば、ぐっと安くなることもあります。よく調べて、工夫してみてください。
せっかく海外に行くのですから、安全、安心、お得に楽しみたいもの。今回ご紹介する節約方法を試して、コスパのいい海外旅行を楽しんでくださいね。