私は、大学2年生・20歳の誕生日に、パスポートを始めて取得してから、卒業までの2年間で15カ国以上を旅してきました。
その内、2カ国の短期留学も果たしました。世界一周をする為に休学などをする人もいますが、私の場合は、休学などは一切せずバイトも続けながら旅をしました。
一人で行く旅もあれば、友達と行く旅もしました。それぞれ楽しみ方が違い、得られる価値も違います。
今回の記事では、私が実際に2年という短い期間に日本での生活を守りながら、どのように旅行費用を抑えて旅をしたのか具体的に紹介していきます。
1.旅行費用の準備の仕方
バイトができる大学生といえども、高額な旅行費用を用意するのは、なかなかの至難の業です。旅行に行きたいと思っていても、ここで妥協してしまう人は多いはず。私が2年間で旅行と短期留学にかかった費用は、合計160万円以上に及びます。
そこで大事になってくるのが、【明確に・いつまでに・どのくらい貯金するのか】という、目標設定です。
貯金することは大事ですが、なんのために貯金しているのかを見失わないのが最も大切なことです。私の場合は、大学2年生までこつこつ110万貯め、あとの50万は3,4年生のバイト代で補いました。
そして、費用工面で非常に大事になるのが、バイトを辞めずにできるだけ長く続けることです。私の場合、4年間続けた温泉でのバイトと掛け持ちで始めた、アパレルのバイトを3年間続けました。
【バイトを辞める→別のところで働いて…】を繰り返すと、その都度新しい仕事を探さなくてはならず、【給料が安定しない=貯金ができない】ということにつながります。
ですが、バイト先と長い付き合いをすることで、休みを考慮してくれ易くなります。
また、旅行や留学から帰ってきても、すぐ働かせてくれる環境を作り出せます。お金をいかに効率的に貯めるかは、多くの旅行に行けるか行けないかのバロメーターにもなります。自分なりの方法を見つけて実践していきましょう。
2.旅の費用を抑えるために必要な出発前の準備
旅の前には「自分のやりたいことリスト」をつくりましょう。
成り行きに任せて旅をするのも大事ですが、行きたい観光地や食べたい物などの目標があると、より旅を楽しむ事ができます。しっかり下調べしていく事で、現地での無駄な出費を減らすことができます。
例えば、空港からホテルまでの送迎。空港に着けばタクシーがたくさんありますが、値段は1.5倍以上の上乗せ料金だったりと、ぼったくってくる悪質なドライバーもいます。
しかし、事前にホテルに無料の送迎があるか、確認しておけば無駄な出費を抑えられるかもしれません。もし無かったとしても、別途に送迎を頼んでおいた方が安上がりで安全な場合が多いです。
旅行の費用を抑えるという面に重きを置きすぎて、安全面を軽視するのだけは海外では絶対にやってはいけないことです。
私の友達も、スリにあったり、タクシーで過剰請求されたりしている人がいました。日本人=お金持ちと判断されて、ぼったくりやスリに合う確率は非常に高くなります。
現地ではインターネット環境も芳しくありませんので、日本で事前にチェックして旅行に望みましょう。
3.旅行・留学費用の内訳
ここでは、実際の旅行でいくら使ったのか具体的に紹介します。私が海外に行く時は、Wi-Fiは借りずに海外保険はクレジットカード連携のものを申し込んでいる為、通信費や保険料はかかっていません。
*旅費には、航空券代、ホテル代、ビザ代が含まれます。
*雑費には、お土産、食べ物代、現地の出費が含まれます。
3-1.東南アジア
訪れた国:フィリピン、インドネシア、スリランカ、インド、シンガポール、マレーシア、カンボジア、ベトナム、タイ 韓国 計10カ国
- フィリピン・セブ島(旅行):【旅費:約4万・雑費:2万】
- インドネシア(旅行):【旅費:約6万・雑費:2万】
- スリランカ(友人訪問):【航空券代+ビザ代のみ:約7万(友人宅滞在)・雑費:1万】
- インド(旅行):【旅費:約7万・雑費:1万】
- シンガポール(留学先から旅行):【旅費:約2万・雑費:2万】
- マレーシア(1ヶ月短期留学):【学校費用+航空券+寮:約20万/雑費:5万】
- カンボジア(短期ボランティア):【旅費:約12万・雑費:1万】
- ベトナム(友人訪問):【航空券のみ:約6万・雑費:1万】
- タイ(友人訪問):【航空券のみ:約5万・雑費:2万】
- 韓国(観光):【航空券のみ:約4万・雑費:2万】
3-2.ヨーロッパ
- スペイン・フランス・イタリア(旅行)【旅費:約12万・雑費:6万】
(計3カ国を周遊しました合計)
3-3.アメリカ(グアム)
- グアム(旅行):【旅費:約4万・雑費:3万】
3-4.オーストラリア・ニュージーランド
- オーストラリア・メルボルン(旅行):【旅費:約10万・雑費:4万】
- ニュージーランド・クライストチャーチ(1ヶ月短期留学):【学校+ホームステイ+航空券:約30万・雑費:5万】
3.旅行費用の抑え方~国と地域編~
まず、どの国でも心がけていた事は、お金の管理です。クレジットカードを有効に使うことにより、多くの利益を生み出すことができます。
保険機能連帯のものを選ぶと、さらに安心です。また、大きい旅行、月で決まった出費はクレジットカードで、決済しまとめていました。今はアプリなどもあり、明細がすぐ確認できて、便利です。そしてクレジットカードのポイントもどんどんたまっていきます。
海外用のクレジットカードは、学生であれば三井住友VISAカードがおすすめ。保証がしっかりしているのはもちろん、学生でも作りやすく、使いやすいです。
(カードの種類は、世界シェアNo.1のVISAにしましょう。JCBは日本製なので、海外での取扱店が若干少ないです。)
しかし、旅行先で使うお金は、現金で済ますと節約になります。
まとめて買いがちな、洋服や小物、アクセサリーは基本的に現金で済ましていました。お土産も、家族と仲の良い友達に少し買うくらいで、旅行にかかる費用を抑えていました。
3-1.東南アジア
○航空券の予約が鍵
東南アジアは、格安航空会社(LCC)を利用していくのが、格安で旅行できるポイントです。宿はいくらでも安くきれいな所は見つかります。LCCは、定期的にタイムセールを行っており、安い価格で航空券を購入することができます。
私の場合は、タイムセールを狙って行きたい場所の飛行機を購入できるよう心がけています。
学生時代セブに行った際は、往復25,000円の飛行機を予約することができました。また、ホテルもブッキングドットコムという世界大手の旅行予約サイトで見つけて、事前に手配しておきました。
時期によっては、旅行代理店が出しているツアーの方が安い場合もあるので、比較しながら予約するのがオススメです。自分の中で、価格設定をして、それに合わせた旅行を計画するのも楽しいですよ。
○ホテル代の節約の仕方
また、大きく差をつけるのが、宿代になります。私の場合は留学で知り合った友達の家に数日お世話になるケースが非常に多かったです。航空券を予約するだけで良いので、現地でかかる費用はかなり抑えられますし、オススメポイントも無料で教えてもらえるのでお得です。
大学に、アジア圏から来ている留学生がいれば、友達になり有益な情報を得ることも可能ですね。
3-2.ヨーロッパ
○ヨーロッパは一度に何カ国も周遊しよう
ヨーロッパに旅行する!と決まった際には、何カ国か周遊して回ることをオススメします。
日本からのフライト時間が長く、行くだけで労力を使います。格安で何カ国も回りたいなら、この方法が効率が良いです。私は、【イタリアのローマから始まり、フランス→スペイン→イタリア】の順番でクルーズで回りました。
日本からツアーを申し込むと高いので、クルーズと航空券を別で予約手配しました。寝ている間で次の都市に行けてしまえるので、非常に楽ですし、一度に3カ国楽しめるのでオススメです。こちらは、卒業旅行だったので友達と少し奮発し予約しました。
ヨーロッパは比較的物価が高いので、ツアーの値段が下がる、冬の旅行で予約することをオススメします。旅行会社から、学割キャンペーンのプランが頻繁に出ますので、学割も有効に利用しましょう。
3-3.アメリカ(グアム)
○海外初心者におすすめ!手軽に安く行けるのが魅力
グアムは、ツアー会社が安い観光プランを扱っているので、そちらをチェックしましょう!現地では、ほとんどの人が日本語を喋ることができるので、初めての海外の方や、海外に慣れてない方に特におすすめです。
夜の街も、12時まで出歩いても、東京の新宿のように明るく、活気付いています。
○安く予約できるオススメの時期
10月:雨季の終わり、11月:乾季の始まり、6月:雨季の始まりが安く予約できる時期です。
3-4.オーストラリア・ニュージーランド
○物価が高いので、格安を求めても限界がある
東南アジアや、近くの国に比べても、オーストラリアやニュージーランドは遠く、航空券代も高いです。必要最低限の出費は、どうしても高額になることを念頭におきましょう。
○ホテルの検討の仕方
オーストラリア・ニュージーランドのホテルは観光客向けに綺麗な所が多いので、ランクアップなどはせず、安ホテルで大丈夫です。日中は観光、夜はディナーショーに行き、お酒飲んでかえってすぐ就寝です。
翌朝起きて、また観光や、買い物をしますので、ホテルは寝るだけと考えましょう。その分ショッピングにお金は回すのが賢い予約の仕方です。
まとめ
大学時代は、自由な時間が多くあり、新たな経験やチャレンジができる期間だといえます。やるか、やらないかは、全て自分次第です。親元から離れ、好きな事を自分の責任の範囲内で出来るようになり、人の個性もそれぞれ出始めます。
大学に行って遅刻ばかりで、単位を落とす落ちこぼれもいれば、人生でかけがえの無い時間を過ごす人もいます。
そして、大事なのは大学の単位を取得し卒表することです。
計画的に1.2年生で必要単位をしっかり取得しておくことで、その後の自由度が変わります。私の場合は、3年生まで、ほとんどの単位をとり終えていたので、就職活動が終わった最後の1年間で多くの旅ができました。
やりたいことの為に、頑張る期間も必要だということを自覚し、有意義な学生生活を送ることが大切です。