高校生までに海外旅行に出かける人は、ある程度裕福な家庭の生まれであることが多いですが、大学生になれば自分で稼いだお金で海外に出かけることも可能です。
では、どれくらいの大学生が在学中に海外に出かけているのでしょうか。
今回は、全国大学生活協同組合連合会の『「2014年大学生の意識調査」概要報告』を参考に、大学生の海外経験率についてまとめていきます。(調査時期:2014年11~12月)
- 大学生はどれくらい海外に出かけてるの?
- 在学中に海外経験すると何が良いの?
大学入学後に海外に行ったことのある学生の割合
大学1年生
大学入学後に海外に出かけた学生:9.1%
大学1年生のうちに海外に出かける学生は10人に1人もいません。最初の1年は大学生活、アルバイト、サークルといった新しいことに慣れることで精一杯でお金もなかなか貯まらないので、海外に出かける人が少ないのではないかと思います。
大学2年生
大学入学後に海外に出かけた学生:27.4%
大学1〜2年次に海外に出かけた学生:18.3%
大学2年生にもなると4人に1人以上は海外に出かけているようです。学生生活への慣れはもちろん、大学1〜2年の春季休業期間などの長期休暇にアルバイトで貯めた貯金を利用して出かけたりしているのでしょう。
大学3年次からは就職についても真剣に考えていかなければならない時期なので、大学2年次に海外に出て視野を広げていくことは非常に良いことだと思います。
大学3年生
大学入学後に海外に出かけた学生::34.1%
大学2〜3年次に海外に出かけた学生:6.7%
1年次〜2年次に比べて、大学3年次に海外に出かける学生は極端に減りました。もとから海外に強い興味のあるような学生の多くが2年次に行ってしまうからではないかと思います。
3年次の海外経験は就活前のネタにはなりますが、そこから就職について考えていくとあまり時間がないかもしれません。海外経験をしておくと就活観が大きく変わるかもしれないので、行くなら早めに行った方が良いでしょう。
大学4年生以上
大学入学後に海外に出かけた学生::42.1%
大学4年次以降に海外に出かけた学生:8.0%
大学4年次に海外に出かけるような学生は、ほとんどが就活後、特に卒業旅行ではないかと思います。とはいえ海外に興味のある学生は既に経験があるので、数字的には入学後の大学4年次以降に初めて海外を経験する学生8.0%しかいません。
就職してしまうと海外に出かける時間を取ることは難しくなります。1日2日であれば休日・祝日を利用して行けるかもしれませんが、大学在学中が最も自由に旅行する時間を取れる時期です。
在学中に一度は海外経験をした方が良い
これまでのデータを見る限り、意外にも大学期間中に海外に行く学生は5割に満たないようです。海外は、近場であればトータル10万円未満で旅行を楽しめますが、実際に行くまでに見えないハードルがあるようです。
ですが、在学中に一度は海外経験をした方が良いです。無断な飲み会やサークル活動などでかかるお金を海外旅行のために貯めれば多くの学生は海外に出かけられるはずですし、海外経験をしておくと様々なメリットがあります。
- 世界の広さを実感できる
- 視野が広がる
- 選択肢が広がる
- 多文化理解が深まる
- 海外への恐怖がなくなる
海外経験のない人は、「語学に自信がない」ことが多いですが、たとえ語学が堪能でなくとの外国での生活はできますし、ジェスチャー等でコミュニケーションもとれます。
一度海外経験をしておくと、語学の必要性を実感できるのと同時に「私でも何とかなるんだ」と外国でのコミュニケーションに自信がついてきます。これは実際に海外に行ってみないとなかなか分からないと思います。
視野が広がることで将来の可能性も格段に広がっていきます。たくさんの時間のとれる大学生のうちに海外経験をしておいた方が良いでしょう。
まとめ
できれば大学3年生になる前に海外経験をしておこう
初めての海外経験は多くの人にとって衝撃の連続です。知識では国や文化の違いを知っていたとしても、それを現地で実感するかどうかで大きな差があります。
海外経験をすると視野が広がって、もしかしたら
- 海外で就職したい
- 旅行関係の職に就きたい
- もっと色々な国の事を知りたい
など様々なことを考えるかもしれません。
大学3年次以降だと面倒な就活等に時間をとられ、内定をもらった後に海外に出かけてこのようなことを考え出してしまったら時既に遅しです(もう1年就活をする選択肢もありますが、それなら早めに行った方が良い)。
もし海外に行ったことがなく、興味があるなら、飲み会などの無駄な出費を我慢して大学生の早いうちに出かけるべきです。