大学生はアルバイトをしていくことで労働に触れ、様々な面で成長していきます。
では、アルバイトを通じて得られるものは何でしょうか?
今回は、anの『若年層白書2014』を参考に、アルバイトを通じて得られるものは何かをランキング形式でまとめていきます。
アルバイトを通じて得られたもの
1位責任感が強まった
得られた人の割合:33.8%
アルバイトを通じて最も得られるものは責任感です。シフト通りに出勤し、与えられたタスクをこなしていくことで「任されること」と「仕事をこなしていくこと」を学んでいきます。
2位客として店員に丁寧に接するようになった
得られた人の割合:30.9%
アルバイトでは飲食店やコンビニ等の販売・接客に携わることが多いです。客の立場でしかお店のことを知らないと「客なんだから丁寧に接客しろよ!」と強気になる人がいますが、店員の立場で考えられるようになってくるとサービスを提供される客として丁寧に接することができるようになります。
逆に「私だったらもっと丁寧に接客するのに!ひどいわ!」みたいにそれでも強気になる人もいますが、なるべくそうはならないようにしましょう。
3位金銭感覚が身についた
得られた人の割合:24.6%
アルバイトでは、基本的に[労働時間×時給]で給与が支払われます。「A月は使いすぎた」「B月は貯金ができた」「C月はプラマイゼロだった」…を繰り返していくと、自然と金銭感覚が身についていきます。
4位言葉遣いがきれいになった
得られた人の割合:24.1%
友達同士の会話では崩した話し方の方がフレンドリーで楽しい雰囲気になりますが、労働者と顧客の会話では、自分を下にし相手を立てる話し方に変えなけらばならいません。
そのうち丁寧語・尊敬語・謙譲語の違いや使い方を学び、言葉がきれいになっていきます。
5位時間を意識して行動するようになった
得られた人の割合:22.7%
アルバイトではあらゆることに時間的制約がかかります。まずシフトの入っている時間に間に合うように出勤しなければなりません。次に与えられた仕事を与えられた時間内にこなしていかなければなりません。また、学生であれば学業とアルバイトを両立させ、それぞれ時間管理をしていかなければなりません。
時間にルーズな人でもアルバイトをしていくうちに、時間意識が高まっていきます。
6位好きなものが買えるようになった
得られた人の割合:17.2%
アルバイトをしない内は親のお金に頼らざるを得ない場合がほとんどです。ですが、アルバイトをすることによって、自分の稼いだお金で自分の好きなものを買う経験をすることができるようになります。
自分の稼いだお金で海外旅行に行ったりと、親のお金ではなかなかできなかったことを初めて経験していく人も多いでしょう。
7位ものの考え方が変わった
得られた人の割合:17.0%
アルバイトを経験する前と後では「自分でお金を稼ぐ」「働いた分だけお金をもらう」といった経験をすることはほとんどありません。
この経験をしたことのなかったような人はアルバイトをすることで、銀行に給与が振込まれ、それを使っていくという感覚からものの考え方が変わっていくことがあります。
アルバイトをすることで親から与えられてきたお金がどこからきているかも分かってくるので、まだそれを理解できてなかった人にとっては大きな転機となるでしょう。
8位友達が増えた
得られた人の割合:15.5%
ほとんどのアルバイトでは人とのコミュニケーションが必要であり、その内に仕事仲間で飲み会にいったりと友人ができてきます。
アルバイトでは普段の生活では顔を合わさないような人と友人になることができるので、人との繋がりを増やすという面でも価値があります。
9位自信がついた
得られた人の割合:14.3%
これまで自分に自信のなかったような人も、アルバイトを通じて小さな成功体験を積むことで徐々に自分に自信がついてきます。
自信がついてくれば、新しいことにも挑戦する勇気が湧いてきます。様々な課題にたいしても前向きに捉えられるようにもなってくるので、自信がない人はアルバイトを始めてみると良いかもしれません。
10位人見知りしなくなった
得られた人の割合:12.0%
アルバイトでは見知らぬ人とのコミュニケーションが求められる機会が非常に多いです。特に接客業務のあるアルバイトでは、1日で何十人・何百人といった顧客を相手にしなければならない場合もあり、この経験を積み重ねていくことで人見知りの人であっても人付き合いに慣れてきます。
アルバイトで得られるものはお金だけじゃない
アルバイトを始めるきっかけは金銭的なものであることが多いと思いますが、アルバイトで得られるものはお金だけではありません。
アルバイトの時給は大差ないわけですから、どのようなアルバイトを選ぶのかによって得られるものに大きな差がでてきます。
単純労働であれば、社会で役立つようなスキルは得られません。
接客業務であれば、コミュニケーション能力の向上や顧客の問題解決・販売まで携わることで社会人になっても役立つスキルの一端を学ぶことができます。
1年間アルバイトをしていくとすれば、100時間をゆうに超える時間を働くことになると思いますが、この時間をどのようなアルバイトに費やすかはよく考えるべきです。
アルバイト選びでは単に目先のお金だけ見るのではなく、自己成長というプライスレスな価値をどれだけ得られるのかも重要な要素です。
「楽に稼げそうだから」といった理由だけで選ぶべきではないでしょう。
まとめ
アルバイトで得られるものは様々です。
ただ、どのようなアルバイトを選択するかによって得られるものは全然違います。
中には単純労働で得られるものがほとんどないようなアルバイトも多いですが、そういったアルバイトはある意味で時間の無駄です。
有意義に成長もできるようなアルバイトを選んでいくのが良いと思います。