先日、苦労して就職活動を終えました、2018卒の大学生です。
私は青森から東京に出て上京就活をしていました。
地方と東京では、情報にも格差があり、自分がいる地方のやり方で就活を進めても、東京では全く事情が違った!なんてことがあります。
この記事では、青森から東京に出て就活をした私の経験を元に、上京して就活する際の注意点とその対策について紹介していきます。
苦戦した就職活動
私の場合、序盤のエントリー数が6社と極端に少なかった為に、5月半ばで選考に進んでいる企業がゼロになってしまいました。(通常は1社落ちたらエントリーを増やし続けるのですが、とある会社に長期選考で2週間拘束された為、他の選考に時間を一切避けなかったということもあります・・・)
東京の学生は、5月半ばの時点で滑り止めの一つは内々定を持っている人が多く、その時に一つも内定を持っていなかった私はかなり焦りました。
更に、研究室の先生にも、「え、行きたくない所の内定くらいは貰ってるんでしょ?」と言われて、やばい!とかなりヒヤヒヤした事を覚えています。
結局、再びゼロから説明会を7社ほど入れ、面接も苦戦の末に6月、やっと2社から内定を頂き、就活を終えました。就活開始から約4ヶ月後です。
少しサラッと書いてしまっていますが、東京ではまわりの就活生は大方が決まっていて、街中で見かけるスーツ姿の学生も減る頃に就活を続けるのは相当の精神力がいります。
「お金がない、自信が無い、このまま決まらなかったらどうしよう」という暗い気持ちになって、丸1日寝込み、ギリギリで企業研究と自己分析をして面接に挑むも、自信のなさがにじみ出るのか、上手くアピールできなくて落ちるというかなりの悪循環です。
この、「自信無くす→落ちる→自信無くす」の悪循環に陥らないうちに終えることが、就職活動で苦しまないコツです。
一体、何がいけなくて、どうすればスムーズに就職活動を進めることができたのか、振り返りつつまとめていきたいと思います。
原因1:受ける企業数が圧倒的に少なかった
私が就活に苦戦した1番の要因です。平均エントリー数が20~30社なのに対して、6社しか受けていない。この数ではある意味賭けです(笑)
私がここまで受ける会社数を絞ったのは、親しくしていた先輩が、東京で7社受けて6社内定を貰い、「数は少なく丁寧にやったほうが良い!」というアドバイスを貰ったからなのですが、今思えばこの先輩の例はあまりにも稀でした。普通は、7社受けて6社内定なんていうことはありえません。
更に、まわりの青森の友人は20社も受けていませんでした。多くて10社、大抵の人は6~8社です。これらの理由から、私が序盤に受けた会社数は6社でした。
しかし、今振り返ってみるといくら先輩などが少ない社数で就活に成功していたとしても、東京で受ける数を絞るのは危険です。まだ自信を無くす前に沢山受けて、内定を1つは貰って、一安心の上で、就活を続けるのなら続けた方が良いです。
20社前後はエントリーして、選考を進めることをオススメします!Start就活を使用すれば、大手就活情報サイトに一括登録できて、エントリー作業がはかどります。
地方は会社も学生も少ないのでそこまでエントリー数はいらないかもしれませんが、東京は競争がかなり激しく、優秀な学生も多いです。モチベーションが高い序盤に一気に進めてしまいましょう。
地方学生でエントリー数20となると、上京時に1日2社ほど説明会や面接が入るのが当たり前になってきますが、これくらいが当たり前のイメージでした。
上京就活の際のエントリー数は20社前後が目安。モチベーションが高い序盤のうちに一気に受けた方が良いです!
原因2:活動開始時期が遅かった
就職活動のおおまかなスケジュールは、経団連などによる正式な日程の他に、ネットである程度情報収集していたつもりでした。その結果、3月までは業界研究や自己分析を極めておけばいいのだと思って、その通りにしていたのですが、東京に就職した先輩の言葉をきいて、衝撃を受けました。
「え?ウチの会社はもう内定結構出してるよ。」
まだ、解禁もしてないのに、内定が出てる会社が沢山あるなんて、と地方と東京の差にショックを受けたことを覚えています。実際、関東で就職活動をしている中で仲良くなった学生も、1月から就職活動をしていて、内定も出ていると言っていました。
3月からでも決して遅いわけではありませんが、練習のために受けてみる企業や滑り止めは、実際の解禁の1~2ヶ月前から受け始めても良さそうです。
実際にどのように選考が早い企業に出会うかというと、主流なのは「就活イベント」です。
キャリアパークなどのメディアがよく主催していますが、人事の方との座談会や、スカウトイベントで選考が早い企業と出会うことが出来ます。
イベントがあるのは知っていたけども、まさかそこで選考が進んで内定が出ているなんて知りませんでした。イベントごときで東京までの交通費を払うのはもったいない、なんて思わずに積極的に参加すれば良かったと後悔しています。
キャリアパークなどのサイトをチェックして、内定に繋がる可能性がある就活イベントには積極的に参加した方が良いです!
原因3:内定レベルの面接・自己分析・企業研究を知らなかった
就活は面接が命だと言えます。書類選考や筆記試験で選考に進むことは出来ても、最終的には面接を通過しないと内定を貰うことは出来ません。最近は人物重視なので、筆記などの選考は行わない、なんていう企業も結構あります。
つまり、無事内定を貰って、就活が成功するかどうかは面接にかかっています。
そして、内容の密度が濃く、面接官を納得させる「内定レベルの面接」は、正しい方法で徹底された「自己分析と企業研究」によって実現するので、自己分析と企業研究が就活の要であると言っても過言ではありません。
関東では就活イベントが圧倒的に多く、しっかりとした自己分析や企業研究の仕方を学び、添削して貰う機会も多いと思います。しかし、私がいた青森では就活時期の月に1回ほど学校でイベントがあれば良い方です。
実際、私もそれだけでは不安で、大学の教員に面接での自己PRなどを添削して貰ったがありますが、あまり細かいアドバイスは頂けず、本番の就活では面接官を納得させるアピールが出来なくて、面接も途中まで結構落とされていた事があります。
悩みに悩んでネットなどで情報収集はしていた私ですが、ある日、本屋で面接対策の本を見つけ、そこで自分が話す面接内容は圧倒的に内定レベルに達していないと痛感しました。
その本は、著者:坂本直文さんの「内定者はこう話した!面接・自己PR・志望動機 完全版」というもので、大企業内定者が面接で話した実際の内容が、他のノウハウ本より明らかに沢山載っています。事例集、といった具合でしょうか。かなり実践的で面接でどう話せば良いのか想像しやすいのでオススメです。
そして、その本に載っていたような面接を実現するには、もっと深く具体的な自己分析と企業研究が必要だと感じて、大企業内定者の面接の受け答えを参考にしながら話す内容を作りこんで準備したところ、面接通過率がグンと上がりました。最終的に2つの内定に結びつきます。
「ああ、内定レベルの面接を知って、それに備えて自己分析と企業研究をしっかりやれば面接って通ってしまうんだな」と、若干虚しく感じたことを覚えています。自分は今まで知らなかっただけで、こんなに苦労していたのかと思いました(笑)
地方にいると、東京に比べて就活情報に触れる機会が遅く、少ない為、手探り状態で就活を初めることになりかねません。上京就活の場合、戦うのはその地方ではなく、東京です。上京就活を成功させるには、その地方の学生よりも主体的に、しっかりとした情報を得ていくことが必須になります。
その際、本はとてもオススメです。東京の就活対策のイベントに出向くよりも安く手軽ですし、本は出版に際して多くの人のチェックを経るため、信憑性が高く、分かりやすく体系化されているものが多いです。
内定レベルの面接・自己分析・企業研究とはどのようなものかをいち早く知って、正しい対策をしましょう!
就活で陥った負のスパイラルから抜け出すコツ
初めて行う就職活動、必ずしも成功するとは限りません。もし、「落ちる→自信を無くす」の悪循環に陥ってしまったらどうすれば良いのでしょうか?
私が行ったのは、以下の2つです
- いち早く内定をもらえる企業を探す
- 内定獲得に向けた小さな作業をコツコツとこなす
というものです。詳しく説明していきます。
1.いち早く内定をもらえる企業を探す
不安なのは、どこにも内定を貰っていないことによる自信喪失と焦りです。私はとにかく滑り止め企業でも内定を一つ頂いて、気持ちを落ち着けて就活を続けたいと思って、早く内定がもらえる方法を探しました。
その結果、見つけたのが「ミーツカンパニー」という株式会社DYMが主催するイベントです。なんと、こちらの会社が紹介する求人の中には、「一発選考会」というものが多々あり、一日で内定を獲得することができます。
その他にも、「パッションナビ」などで、規模の小さい会社を見ていくと、選考回数2回、なんていう企業も見つけることができたので、そちらの選考も受けていきました。
2.内定獲得に向けた小さな作業をコツコツとこなす
ただ漠然と不安に襲われて、更に何もしていないと、その事自体が、更に不安を生み出すという悪循環に陥ります。あまり深く考えずに、ただ淡々と小さな作業に向かってみると不安対策に効果的です。
私は、受ける企業の説明会前に、企業理念・行動指針・事業内容・求める人物像などを覚えて暗記していました。何もしないより、内定に向けてコツコツと動いているという事実が、不安を和らげてくれます。
さいごに
地方から東京に出ての就職活動は、近場での就活に比べてどうしても情報が不足してしまう為、どうしても確実な就職活動の方法が分からず、不安や孤独感を抱えてしまいがちです。
- エントリー企業数
- 開始時期
- 内定レベルの対策
しかし、これら3つに気をつけて就職活動を行えば、まず大幅に失敗することはありません。
私が最初の頃、就職活動を上手く進められなかった理由の一つが、「自己流」での就活です。良く言えば、自分の頭で考えて戦略立てて、悪く言えば周りの言うことをあまり聞かずに就活を進めていました。
人生に一度の就職活動、適度にまわりの意見も参考にしつつ、後悔のないように進めてみてください!