皆さんは、ワーキングホリデーという制度をご存知でしょうか?
近年国際感覚を養うため海外に進出する若者たちが増加し、海外に住んだことがある、といった方たちの存在も随分と身近なものになってきましたよね。特に2020年には東京オリンピックも控えていますから、日本で外国人の姿を目にすることも多くなってきました。
海外に居住するにあたり、その方法は様々。主なものは留学かもしれませんが、これは費用もそう安くはないため、希望すれば行けるというものではありません。
そこで大学生の方たちにぜひお勧めしたいのが、「ワーキングホリデー」。日本とワーキングホリデー制度を取っている国であれば自由に選ぶことができ、目的などに合わせて自分のペースで海外生活を送ることが出来る、とても魅力的なシステムとなっています。
実は素晴らしい、ワーキングホリデー
ワーキングホリデー(Working Holiday)とは一体何なのでしょうか?
これは、日本とその他の国、つまり2国間で結ばれる協定の一種で、この協定が結ばれている国であれば海外に居住することを認められるものです。
「ワーキング」と名前は付いていますが、これはあくまでも「ホリデー」主体。いわゆる休暇扱いです。もちろん働くことはできますが、これは滞在資金を補うためという目的のもとに許可されているものですから、その規則は滞在国のものに従いましょう。
何故ワーキングホリデーが大学生にお勧めなのかと言うと、「ワーキングホリデーは、18歳~30歳の青年のみに与えられた権利」だからです。
30歳のような直前の年齢で行くワーキングホリデーのことを「ギリホリ」と言ったりもしますが、やはり年齢を重ねるにつれ、長期的な海外滞在は難しくなるもの。海外に興味があるのであれば、行けるうちに行っておくのが最適と言えます。
滞在期間はほとんどの国で原則1年間と定められています。
また、各国1回きりしか使うことができませんので、過去ワーキングホリデー制度を使って滞在した国には、改めてワーキングホリデーで行くということができないわけです。
申請に何が必要なのか、費用は一体どれ程必要なのかなど、それは国によって異なるので、下調べは必ず行ってください。その一部についてお話します。
こんなにある!ワーキングホリデー制度のある国
オーストラリアやニュージーランド、カナダなどのワーキングホリデー制度は有名かもしれませんが、実は以外にも、様々な国と協定を結んでいる日本。
英語圏では先述したオーストラリアやニュージーランド、カナダを始め、それに加えてイギリスおよびアイルランド。多言語主体の国では、フランス、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、韓国、台湾、香港、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペインがあります。
日本も次第に国際化の波が広がっていますので、もしかしたら今後も渡航できる国が増えていくかもしれませんね。
大学生であれば特に、今後海外の大学に編入したい、大学院に進学したい方は、「まずはワーキングホリデーで現地へ渡航し様子を見る」ことができます。
知識ゼロでも大丈夫。知っておきたい調査方法
漠然とワーキングホリデーを使いたいと思っても、海外渡航経験がないとどこから手を付けていいか分からないですよね。
やはり海外渡航には様々な手続きが付随してくるもの。また、遠く知らない土地に行くわけですから、下調べはしっかりしておくべきです。
今は文明時代ですから、大体の情報はインターネットですぐに出て来ます。二度目以降の渡航ともなると、それで充分です。
しかし、初海外をするときにはやはり想像以上の不安が付きものです。やはり海外へ進出する人々が増加してきたのに合わせ、そういったサービスを提供してくれるエージェント(斡旋会社)も多くできてきました。
以下ではそれも併せ、ご紹介します。
沢山ある!渡航者の味方になってくれる斡旋会社
まず、エージェント(斡旋会社)が何をしてくれるのか。もちろん渡航者に必要な諸申請や手続きなどを代行してくれたりはしますが、生活に必要なアドバイスや、現地に支社があるようなエージェントでは、現地到着後もオリエンテーションを開いてくれたりなどまさに至れり尽くせりです。
海外初心者の方、特に大学生のときなどは、現地でも頼れる人がいれる方がいいですよね。
エージェントには、「無料エージェント」と「有料エージェント」の2種類あります。
何が違うのかと言えば、提供してくれるサービスの種類。これに尽きます。無料だからといってサービスの質に差があるのかといえば、全くそのようなことはありません。
無料のものではビザ申請などに関して、アドバイスはしてくれますが諸手続きなどは自身で行わなければなりませんので、あくまでも自分で頑張りたいという方におすすめ。しかし質問をすれば親身になって応えてくれますので、安心して下さいね。
何故「無料」なのかというと、渡航者でなく提携した学校などからもらった運営費で成り立っていることが多いので、例えば「○○週間以上の語学学校申し込みでサポート費無料」などとしている会社もあります。
この場合、学校との橋渡しは完璧にエージェント側がしてくれるので、まずは語学学校に、と考えている方には寧ろうってつけのシステムです。
有料エージェントでは費用を支払う代わりにサポートサービスを受けることができるため、渡航者が行う手続きなどは必要最低限。渡航するにあたって最も重要となってくるビザ申請などの手続きも代行してくれるので、渡航者の不安や心配は最低限に抑えることができます。
また、どちらが良いか自分でも良く分からないといった方は、時に必要なサポートだけをオプショナル(有料)で付けていくような、自分のプランに合わせたサービスを提供してくれるエージェントもあったりするので、一度調べてみて下さいね。
初めてのワーキングホリデー。下調べ段階で気を付けるべきこと
ワーキングホリデーというのは、自分のペースでやりたいことを心行くまで堪能できる、海外を夢見る方たちにとってはまさに理想的なシステムです。しかしだからこそ、ワーキングホリデー先を決定する際には気を付けなければならないことがあります。
1.治安の良さ
まず、治安。海外だから危険、ということではないと思いますが、やはり日本が他国と比べると安全な国家であることは事実。特に海外では「外国人」となるのですから、尚更気を付けなければならない部分ですね。
日本でも危険な地域があるように、治安の良い国でも危険な地域が存在します。夜中の一人歩きは極力避ける、スリや置き引きなどには注意する、など、現地の治安情報を頭に入れた上で、必要最低限の対策はしておくようにしましょう。
2.目的を明確に
先述しましたが、ワーキングホリデーは原則1年間。毎日が新発見の連続ともいえる刺激的な1年はあっという間です。
「言語習得をする」「帰国後のキャリアアップに繋げる」「海外での就労経験を積む」「外国人の友達を沢山作る」など、何故ワーキングホリデーを使うことにしたのか、自分は海外で何をしたいのか、という目標を立て、充実した日々を送って下さいね。
まとめ
ワーキングホリデーは年齢や一定の基準をクリアしていれば、誰にでも使えるというとても魅力的なシステムです。
滞在期間は原則1年間となっていますが、12ヶ月間丸々使う必要はありません。途中で旅に出るも良し、仕事もそこそこにまずは友達を作って国際感覚を養うも良し、未来がある大学生には今後の経験値として非常に役に立つのではないでしょうか?