就活時期になると準備ができていた学生とそうでない学生で初動に大きな差が出ます。
どのようなことを知っていれば良い就活のスタートを切れるのでしょうか。
今回は一般財団法人雇用開発センターの『2016年卒大学生就職活動調査』を参考に、就活生が就活前に知りたかったことをランキング形式でまとめていきます。
- 就活生が就活前に知っておきたかったことは何?
- 就活前の準備は何をすれば良いの?
就活生が就活前に知りたかった事ランキング
1位一般常識
就活前に知りたかった学生:37.5%
意外にも就活前に社会の一般常識を知っておけば良かったという学生が多いようです。ここでの一般常識や政治・経済・社会等の仕事に関する分野だと思いますが、このような一般常識がないということは触れる機会がないということだと思います。
2017年はトランプ大統領の就任で政治・経済が大きく動き、世界がどのように変化していくのか注目です。政経関連のメディアをフォローしておいて、定期的に情報を仕入れるようにしておくことをおすすめします。
2位自分の適性
就活前に知りたかった学生:32.9%
就活において最も重要なことは「自分はどんな仕事をしたいか」を知ることです。まだやりたい仕事が決まっていなければ、適職診断などで自分の適性を知ることです。
長年の人間心理を調査した結果としての診断ツールがたくさんあるので、結構当たります。
3位業界の知識
就活前に知りたかった学生:31.8%
日本には400万社を超える企業が存在し、僕含めほとんどの就活生が99%以上の企業の存在を知りません。そこでまずは業界研究によってどのような仕事が存在するのかをざっくり掴み、そこから気になった業界を深堀してどのような企業があり、どのような事業を展開していくのかを調べていくことが大切です。
4位社会や経済の動向
就活前に知りたかった学生:29.1%
社会や経済がどのような流れで動いているのというと、近年はAi・IoT・ビッグデータ・FinTech・不動産Tech…テクノロジーとの融合がキーワードとしてあります。
今の時代、インターネットに疎いというのはかなりのハンディキャップとなります。今の世代は物心ついた時からデジタル商品に囲まれたデジタルネイティブ世代ですから、テクノロジー社会への適応性などが結構求められます。
5位仕事(職種)の知識
就活前に知りたかった学生:24.5%
就活を始めた時期だと、多くの学生が非常に限られた仕事(職種)しか知りません。また、同じ職種でも現場でやっている仕事は企業によって大きくことなります。
世の中にはどのような仕事(職種)があるのかを知ること、同じ職種であっても企業ごとにどんな事業を行っているのか違いを探っていき自分に適した企業を見つけていきましょう。
最近であれば、ロボットや人工知能によってその職はどのように変化していくのかを考えることが大切です。収益性が高く単純な仕事からロボットに置き換わっていきます。
6位就職活動の流れ
就活前に知りたかった学生:24.1%
就活生の動き出す時期や企業が採用を始める時期、内定までの流れなど、就活前に就職活動の流れを知っておくことで就活で何をすべきかが明確に見えてきます。
就活前に知っておくことが重要で、早い学生は1年性の時からインターンシップなどに動いていたりもします。そこまで意識高いことをする必要はないですが、出遅れ過ぎてしまうとそれまでの時間を取り戻すのが大変になってきますので、事前に就活の流れを抑えておきましょう。
7位語学力
就活前に知りたかった学生:23.8%
グローバル化が進んでいる現代社会では語学力を求められる企業も多いです。ですが、語学力は一朝一夕で手に入るスキルではありません。社会の動向を捉え、少しずつ学習を積み重ねていくことと、長期留学等の海外経験を積むことで本当に使える英語力が身につきます。
どこまで使える英語力が必要かは企業によりますが、自分の志望する業界・企業ではどれほどの語学力が求められるのかを考え、時間をかけて身につけていくことが必要となります。
8位ITスキル
就活前に知りたかった学生:10.1%
若者のほとんどがスマホを所有し、近年ではApple WatchといったIoTデバイスも急増しています。そんな中、エクセルやパワーポイントといった最低限のITスキルを知っておかないと就活にも不利になることがあります。
就活生が就活で後悔しないためにすべきこと
これらの後悔を見てみると、就活生が就活で後悔しないためにできることは3つに分類されます。
1.自分を知ること
自己分析を通じて自分を知ることです。自分に適した職を見つけるというよりも、自分の性格を意識し、自分に適さない職を除外することが大事です。文科系でコミュニケーション能力が低いのに、体育会系の営業部署に就職しようなんておかしなことが起きないようにしましょう。
2.企業を知ること
社会の一般常識、社会や経済の動向や業界の知識、就職活動の流れ等を知り、資本主義社会における企業の役割、仕事とは何か、働くとは何か、どんな企業が存在し、どのような事業を展開しているのかなど調べ上げることです。情報を持つ就活性と持たない就活生では行動が大きく変わってきます。
3.内定をもらう努力をすること
就活では内定をもらうことが一つの目標です。最低限の語学力・ITスキル…内定をもらうためにすべきことは何かを考え、実践していくことでしか就職を実現することはできません。
まとめ
知ってから実行までにどれだけ時間をかけるか
正直、就活のことを就活時期になってから考えるのでは遅すぎます。できれば大学1年性のうちから社会に出てどのような役割を担っていきたいのかを考え、情報を集め準備をしていきましょう。
ただ、どんなに知るのが遅くかったとしても、迅速に行動すれば間に合います。
- 「もっと早くしっておけば良かった。(だから私には無理だ。)」
と考えるのではなく、
- 「もっと早くしっておけば良かった。(じゃあすぐにでも行動しよう。)」
と考えてみてください。
過去にできない理由を生み出すのではなく、未来にできる理由を作れば良いだけです。