就活生が就活を終えた後に後悔したことを知ることは、今後就活をする学生が「就活において何をすべきか」を考えるにあたって最も価値のある情報ではないかと思います。
今回は、一般財団法人雇用開発センターの『2016年卒大学生就職活動調査』を参考に、就活生が就活後に後悔したことランキングをみていきます。
- 就活を振り返って就活生が後悔したこと
- 就活を後悔しないためにすべきこと
就活生が就活後に後悔したことランキング
1位自己分析
後悔した就活生の割合:34.9%
自己分析をせずに何をしたいか分からないまま就活を進めていくと、どこかで「あれ?どうして就活なんてしてるんだろう?」と分からなくなることがあります。
結局どこかで「自分が何をしたいのか?」を真剣に考えなければならず、どうせやるなら早めにやっておくことをおすすめします。(早めに自己分析をしておけば、志望進路先が決まらなかったとしても、後々役に立ちます。
性格診断や職業適性診断は、長年積み重ねられた心理学のデータを元にしていて、簡単にできるのに結構当たるので一度やってみてください。
2位業界研究
後悔した就活生の割合:32.0%
経済学部や商学部に属する学生でない場合、経済や企業経営について限りなく無知な状態で就活を始めることがあります。最初は数多くの業界を調べてみて自分の知らない業界を知り、その中からマクロ的な視点で志望企業の知識を得ましょう。
これをしないと後で「そんな業界もあったのか!?」と後悔することになりかねません。
3位企業研究
後悔した就活生の割合:25.2%
企業研究をしなければ、その企業が自分に適しているのか・企業の求めている人材はどんな人物か・競合と比べてどのような優位性を持っているのかが分かりません。企業の説明会では都合の良いことしか話されないので注意が必要でうs。
最近であれば、最新テクノロジーの活用はどれくらい進んでいるのかや人工知能についてどのような考えを持っているかなど、志望企業を考える上で非常に重要な要素となってきています。
4位面接対策
後悔した就活生の割合:25.0%
就活において就活生が最も苦手とするのが面接です。面接対策では様々なマニュアル本や就活支援業者のノウハウがありますが、基本的には変に取り繕わず堂々と自分の言いたいことを言えればOKです。
ですが、多くの就活生が緊張してしまって思ったことを自由に言葉にすることができません。採用担当の考えていることを知ることと、緊張せずに面接に挑めるような対策が必要です。
5位仕事(職種)研究
後悔した就活生の割合:24.7%
就活を始めた時期だと、多くの学生が非常に限られた仕事(職種)しか知りません。また、同じ職種でも現場でやっている仕事は企業によって大きくことなります。
世の中にはどのような仕事(職種)があるのかを知ること、同じ職種であっても企業ごとにどんな事業を行っているのか違いを探っていき自分に適した企業を見つけていきましょう。
最近であれば、ロボットや人工知能によってその職はどのように変化していくのかを考えることが大切です。収益性が高く単純な仕事からロボットに置き換わっていきます。
6位筆記試験対策
後悔した就活生の割合:20.7%
SPi等の筆記試験は簡単だからと高を括って勉強しないと、いざ本番になったときに焦ることがあります。筆記試験対策の重要性は低いですが、何もしないのではなく、最低限の対策をしておかないと後悔します。
7位就職することへの意識、覚悟
後悔した就活生の割合:18.8%
学生という身分を捨て企業に就職することは非常にストレスです。多くの就業者が週5日8時間勤務で毎日通勤列車に乗り、自分のふがいなさや人間関係に悩みます。
企業に就職するとはそういうことであり、就活では就職することへの意識を高め、より良い企業に就職できるよう努めなければ後々後悔することになります。どのような企業に就職するかによって職場環境は全然違います。
8位資格取得
後悔した就活生の割合:14.1%
ある資格を取得していなければ就業資格がないという企業は少ないですが、資格を持っていることにより安心感が生まれるのは事実です。また、資格が必要な場面でそれがないと内定をもらう機会を失うことになります。
資格の取得には早くても2ヶ月程度必要とされるものが多いですから、早めに志望企業の選定と募集要項を調べ、必要であれば資格を取得するようにしましょう。
(自動車免許は社会人になってからだと取得する時間が取りづらいので、大学生のうちにとっておくことをおすすめします。)
9位インターンシップ
後悔した就活生の割合:11.5%
インターンシップは企業での仕事を通じて、スキルアップと就業感覚を養うことに役立ちます。小さなベンチャー企業でのインターンシップでは、優秀な経営者のそばでリアルな仕事を体験できたりします。
就活では1dayインターンシップが主流ですが、できれば数ヶ月〜1,2年程度の長期インターンシップをおすすめします。インターンシップを経験しておけば、就活にも有利に働きますし、就職後も成果の出しやすくなります。
10位企業へのエントリー
後悔した就活生の割合:9.5%
就活は企業にエントリーしなければ始まりません。マイナビやリクナビでは一括エントリー機能なんてものもありますが、他の企業を知る機会は就活後には減ります。せっかくなので、志望企業だけではなく色々な企業にエントリーしてみてはどうでしょう。
11位キャリアセンターの活用
後悔した就活生の割合:7.7%
大学にはキャリアセンターがおかれていますが、利用する学生は限られています。キャリアセンターではカウンセラーの方は企業・OB/OGの紹介だけではなく、就活に関するあらゆる情報を提供してくれます。
大した情報が得られないと思っている学生も多いですが、カウンセラーの方は近年の就活事情を調べて、企業情報だけではなくどのような学生がどんな就活をしているのかを知っています。就活に迷ったらぜひ利用してみてください。
就活生が就活で後悔しないためにすべきこと
これらの後悔を見てみると、就活生が就活で後悔しないためにできることは3つに分類されます。
1.自分を知ること
自己分析を通じて自分を知ることです。自分に適した職を見つけるというよりも、自分の性格を意識し、自分に適さない職を除外することが大事です。文科系でコミュニケーション能力が低いのに、体育会系の営業部署に就職しようなんて思わないことです。
2.企業を知ること
業界研究・企業研究等を通じて、資本主義社会における企業の役割、仕事とは何か、働くとは何か、どんな企業が存在し、どのような事業を展開しているのかなど調べ上げることです。情報を持つ就活性と持たない就活生では行動が大きく変わってきます。
3.内定をもらう努力をすること
就活では内定をもらうことが一つの目標です。面接対策・筆記試験対策・資格の取得・企業へのエントリー…内定をもらうためにすべきことは何かを考え、実践していくことでしか就職を実現することはできません。
まとめ
先人の知恵と後悔から学ぼう
何をするにしても共通することですが、目標の達成方法が見えていない場合、先人の成功法則と失敗原理を理解して
- 成功している人の真似をする
- 失敗している人の真似をしない
ことが手っ取り早いです。
就活であれば、今回紹介したような就活を終えた学生の後悔を通じて、対策を講じることは役に立つはずです。
自己分析をきちんとしないことで後悔している就活生が最も多いことが分かったのに、自己分析をしないままで後悔するなんてことはやめてくださいね。