大学生は学生身分でありながら、責任を求められる機会が増えてきます。
責任が求められる分、行動の選択肢は多くなります。
今回は、BLOGOS『大学新入生よ、自由と責任を自覚せよ – 塚崎公義(大学教授) 』で非常に大切なことが語られていたので、シェアしたいと思います。
学業は自己責任で進めていく
『皆さんが講義に来なくても、講義中に寝ていても、多くの教授は怒りません。イビキがウルサくないない限りですが(笑)。そのかわり、皆さんが単位を落としても、自己責任ですから、周囲から「バカだね」と言われるだけです。
高校時代は、授業をサボると怒られましたが、卒業はさせてもらえました。大学は、そうではありません。高校時代は、怒る先生は厳しい先生で、怒らない先生は優しい先生でしたが、大学では怒ってくれる先生は優しい先生なのです。大多数は冷たい先生ですから、皆さんが講義に来なくても寝ていても、「単位は要らないのね」と思って放置します。気をつけて下さい。
なお、私語は、周囲に迷惑なので、多くの先生が怒ると思いますが、それは別問題です。大人でも、他人に迷惑をかける自由はありませんから。』BLOGOS|大学新入生よ、自由と責任を自覚せよ – 塚崎公義(大学教授)
大学に入ったら何をどれだけ勉強するかどうかは自分で決めていきます。履修科目は提示された選択肢の中から選びますが、それでも高校の時と比べて裁量がかなり増えます。
ほとんど勉強しない学生もいますし、毎日遅くまで勉強に明け暮れる学生もいます。学ぶ内容は学部や学科によって、学生の学びたい内容によって多岐に渡ります。
選ぶのは自分自身であり、「先輩が楽単だと言ってたのに、全然違った。」・「先生の授業が分かりづらいせいで単位を落とした。」など、他人に責任を押し付けても何も変わりません。
大学生になっても他人に言われたように受動的に行動する学生は非常に多いです。自分の考えのもと、自己責任で主体的な行動を心がけてください。
覚えるのではなく考える
『高校までの勉強は、覚える事が主だったと思いますが、大学の勉強は、考える事が主になります。「何がどうしてどうなったのか?」と自分で疑問に思う事が出来て、それを調べる事が出来れば素晴らしいですが、そこまで行かなくても先生が説明してくださる事を自分なりに理解して、答案やレポートにアウトプットする、という訓練が重要です。』BLOGOS|大学新入生よ、自由と責任を自覚せよ – 塚崎公義(大学教授)
大学受験が暗記重視であることで、暗記をして学ぶ習慣がついていると思います。ですが、大学からは暗記ではなく、自分の主張を論理的にアウトプットできるようになるまでが常に求められます。
用語は覚えてなくても辞書を引くことができますが、自分の主張は辞書に載っていません。自分の主張を提出する際には問いに対して必要な情報を収集・分析し、自分の考えを整理し、そこに論拠をもたせて相手に伝わるよう論理的に記述しなければなりません。
友人との会話だけなら「遊びたいから遊ぶ」といった感情論だけで進めていくことはできますが、社会では「なぜ○○しなければならないのか?」といった問いに対して常に論理的な解を求められます。
最初は大変かもしれません。それでも自分の頭で考え、自分の意見を論理的に相手に伝える技術は身につけておいた方が良いでしょう。
他人を疑う
『学生は、詐欺師のターゲットの一つです。それほど金は持っていませんが、騙しやすいので、狙って来るのです。気をつけるべき事はいろいろありますが、一番大事なのは、「美味しい話が転がっているはずがない」という事です。美味しい話を耳にしたら、詐欺を疑う習慣をつけて下さい。』BLOGOS|大学新入生よ、自由と責任を自覚せよ – 塚崎公義(大学教授)
学生で3桁を超える詐欺はあまり聞きませんが、数十万円といった金額を騙し取られる話は案外良く聞きます。ありがちなのは「簡単にお金を稼ぐ方法を教えてあげる」といった類のものです。
アルバイトを頑張ってつきに5万円程度しか稼いでいない学生に対して、「月に100万円稼いでいる学生もいるよ」といった話は非常に魅力的ですよね。
法的に問題があるものよりも、他人を紹介することによって自分に収益が入るネズミ講のような話がほとんどです。ビジネス知識の疎い学生は本当に良く狙われますし、学生同士でやっていたりもするので気をつけましょう。
先のことを考える
『(1)単位をたくさん取る。4年生の時は、就職活動に専念しましょう。そのためには、4年分の勉強を頑張って3年間で終えてしまいましょう。
(2)お金を貯めましょう。就職活動に金が必要だ、という事もありますが、半年間はアルバイトをしなくても飢え死にしないだけの貯金があれば、4年生の前半は就職活動に専念出来ますから。
(3)学生時代、何でも良いので、頑張った経験をしましょう。「私は、学生時代に◯○を頑張りました。その結果、こんな所が成長出来たと思います」と胸を張って面接で言えるのと、「特に何もしていませんでした」と言うのでは、面接官の印象がまるで違いますから。』BLOGOS|大学新入生よ、自由と責任を自覚せよ – 塚崎公義(大学教授)
4年間の学生生活は長いですが、あっという間に過ぎていきます。学生期間にやるべきことは何なのか?・やりたいことは何なのか?・社会に出るまでにどのような準備が必要か?…
こういった問いを自分に投げかけ、今自分は何をすべきなのかを自分の頭で考えていってください。偉い人が「○○をした方が良いよ」と言った意見に従うのではなく、それを参考にして再考してみることです。
大きな節目としては大学4年次になる頃には就活があります。それからは社会に出て働くことになります。
行き当たりばったりで行動するのではなく、先を見越して行動することは非常に大切です。
まとめ
主体的に、自己責任で生きていく
他人に言われたように生きていく人生よりも、自分で何をするか選んで生きていく人生の方が基本的には良いですよね。
ただし、それには自己責任の原則が付きまといます。
自分で考えて行動した結果、時には失敗することもあります。リスクを負っていれば、経済的な負担や健康に影響も出るかもしれません。
世の中何が起こるかわかりませんが、失敗を他人の責任にしていては先へ進めません。
大学生であれば親の経済力によって違いが生まれることがあったりします。これも親のせいにするのではなく、その中で自分がどのように行動し何を変えていくかです。
主体的に考え、行動する習慣をつけ、責任を持って自由にいきていきましょう。