言葉は世界を変える!世界に衝撃を与えた歴史的スピーチ10選

界に衝撃を与えた歴史的スピーチ10選

世の中には、世界中の偉人たちが残した名言というものがあります。

しかし実際に、その人たちがどのような人生を歩んできて、何故その考えに行き着いたのか、そういうところまで考える人というのはどれほどいるものなのでしょうか。

そしてそれを現実の生活において活かせる人、あるいは教訓として胸に刻み込める人というのも、中々いないもの。今回は今後の人生の糧としてぜひ役立てていただきたい有名人たちの歴史的な名スピーチを集めましたので、ご紹介していきます。

世界に衝撃を与えた歴史的スピーチ10選

1.私には夢がある!|キング牧師

「I have a dream!」と何度も繰り返し言われるこの文言が非常に有名になったスピーチ。

1963年8月28日、ワシントンDCにて、人権の平等をスピーチにして発言したのはマーティン・ルーサー・キング・ジュニア博士でした。このときのアメリカはリンカーン元大統領の奴隷解放宣言から100年と随分と時間も経っていましたが、未だ黒人に対する差別が目に見えて存在しており、権利や自由、幸福の平等をこの日、訴えたのです。

「私には夢がある!」

いつかすべての人間が平等であるという信条が実現されるということ。かつての奴隷の息子たちと奴隷所有者の息子たちが共存するということ。不正蔓延るミシシッピ州にいつか自由が訪れること。子どもたちの世代に、外見でなく内面で評価されるときが来ること。人種差別主義者が多いアラバマ州ですらみんな手を取り合える世界になること。同じだけの幸福を夢見られるということ。

キング牧師は黒人です。自身が目にしてきたもの、感じたものを自分の子どもたち、そしてその先の未来で生きる人々のために希望を託すという形でスピーチを行いました。

もしかしたらこれは、バラク・オバマ氏が初の黒人大統領として選出された瞬間、初めて成し遂げられたのかもしれません。

2.貧しい人とは…|ムヒカ大統領

先述したキング牧師のスピーチは非常に有名で、この「私には夢がある!」という言葉はキング牧師を知らない人でも聞いたことが一度や二度はあるかもしれません。

しかし世界に一石を投じるスピーチを行ったムヒカ大統領の存在をご存知でしょうか。

ムヒカ大統領は、ウルグアイの元大統領世界で最も貧しい大統領と言われています。それと言うのも、稼ぎは国民の何十倍にもなる額なのですが、そのほとんどを寄付に充て、自身の個人資産はフォルクスワーゲン・ビートルのみ。

国家の代表であるにも関わらず、贅沢な暮らしを望むどころか慈善事業に自己投資まで行い、自身は国民と同等の生活しか送っていません。それは貧しい家の出であるという自身の環境がそうさせているのかもしれませんが、国民からの絶大な支持を誇っていました。

このムヒカ大統領のスピーチ。それは「貧しい人とはなにか」「私たちにとって一番大切なものはなにか」という非常にシンプルでありながら、且つ誰もが忘れがちなことでした。
「貧しい人というのは、無限に欲がある人のことである」

つまり、現時点で世界にはたくさんの環境問題が起こっていますが、それ自体が問題なのではなく、あとからあとから湧いてくる人間の欲が問題なのだと。そしてムヒカ元大統領は言います。「最も大切なのは幸福だ」と。

日々忙しい生活を送っているとそれを忘れつい他人からの評価に目を向けてしまいがちですが、環境を考える上でも、政治や人種差別、その他様々な事柄を考える上でもまず先に幸福が来なければならないのだという、はっとさせられるスピーチです。

3.1本のペンでも世界は変えられる|マララ・ユスフザイ

これは日本でもニュースで放送されたり、非常に有名なスピーチとなりました。2014年、ノーベル平和賞を受賞したパキスタン人女性、マララ・ユスフザイさん。

彼女のスピーチを理解するにあたり、まず知っておかなければならないのは彼女の出身地、パキスタンのスワートという街の状況。

パキスタン自体識字能力がない人口はなんと6割。それも当時このスワートという街にタリバン運動がやって来て、女性が学校へ通うことを禁止してしまいました。そしてマララさん、なんと11歳のときにメディアを通してこうした行いに対する意見を述べます。つまりタリバン運動への批判です。

そのことで標的となってしまったマララさんは15際のとき、下校途中に銃撃を受け一時は瀕死状態に。それからイギリスで治療を受け、その後16歳という若さで2014年、ノーベル平和賞を受賞することになりました。

そのときのスピーチは、いかに教育が世界を変えていくのかということについてでした。非暴力の世界を訴え、そして教育がそれを成し遂げていくのだと。特にマララさんが焦点を当てていたのは、女性の権利と女の子の教育。皮膚の色や人種、宗教などに関係なく、誰もが平等に安心して生活出来る環境作りを、すべての政府に求めています。

ここで彼女は「Education First」という言葉を使っています。「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、1本のペンでも世界は変えられる」と訴えています。

一見すると比較的比較的教育において平等な価値観を持っている日本人には関係のない言葉に思えてしまいますが、知識や経験といったものが自分自身の将来に必ず繋がるのだと教えてくれるスピーチです。

4.貪欲であれ、馬鹿であれ!|スティーブ・ジョブス

世界的にも知らない人はいないのではと思えるほどの有名人、スティーブ・ジョブズ氏。彼は現在の日本人にも馴染みのあるApple社の共同設立者です。とてつもない資産家のように見えますが、実は彼も困難な道を歩んできたうちのひとり。

かつては何をしたらいいか分からない、将来に不安を抱える大学生のひとりにしか過ぎませんでした。そんな彼が行った米スタンフォード大学で行った卒業スピーチで発した「Stay hungry, stay foolish(貪欲であれ、馬鹿であれ)」という台詞は、今でも多くの人に知られています。

最初にスピーチの中でも語られるスティーブ・ジョブズ氏の出自や経歴についてお話します。

スティーブ・ジョブズ氏は、生まれてすぐに未婚で学生だった母から養子に出されました。その家庭で育った自身でしたが、両親に高い学費を払ってもらい通っていた大学を半年で自主退学。理由は大学に通う価値が分からなくなってしまったからだそうです。

しかしその後もしばらくの間は大学の講義に潜り込み続けた同氏。当時は家もないので友人の部屋の床に寝たり、夕食のために何キロも歩いて寺院に行ったりと苦労をしていたのです。

この時点では、後に世界に名を知られる偉人として名を連ねることになる人だとは到底思えません。本人も「これがいずれ何かの役に立つとは思っていなかった」と演説中に話しています。

しかしその潜り込んでいた講義のひとつに、カリグラフィの授業がありました。これが後のマッキントッシュの設計に繋がっています。

そしてジョブズ氏は「出来るのは、後から点と点を繋ぎ合わせることだけだ」と言っています。つまり、今価値を見出せないことであっても、何が将来に繋がっているのかわからない。それは後になってみて分かることだ、ということです。

更にジョブズ氏、Apple社を共同設立するのですが、企業が大きくなると自分も設立者のひとりであるにも関わらず、解雇されてしまいます。周囲からの失望や嘲笑に負けず、そこで立ち上げたのが後に大企業となるトイ・ストーリーを代表とする様々な映画を製作しているピクサー、そしてNeXTという会社まで起業。するとAppleがNeXTを買収、同氏はまたAppleに戻ることになりました。

大学を辞めたこと、苦労したこと、Appleを立ち上げ解雇されたこと、こうしたことは困難の道でしたが、ジョブズ氏は必要なことだったと話しています。

「好きなことがまだ見つからないなら、探し続けてください」という演説は、世の大学生に希望と未来を与えました。「貪欲であれ、馬鹿であれ」というのは、こうして様々な経験を通して自己を貫いてきたジョブズ氏だから言えることなのかもしれません。

何事にもひたむきに、周囲からどう見られたとしても自分が突き進むべき道を見失わないよう、勇気付けてくれるスピーチです。

5.あなたは神の子である|ネルソン・マンデラ

「アパルトヘイト」という言葉をご存知でしょうか? 「歴史で確か出てきたかも」程度の知識がある人はたくさんいるかもしれません。この「アパルトヘイト」というシステムは、現在の日本では常識的に、そして人権的に考えられませんが、国を挙げて人種差別を良しとするルールでした。

例えば電車やバスなどの公共交通機関、そしてレストランなどの飲食店はもちろん、トイレや居住地域まで白人と黒人を分けるというものです。もちろんすべて、白人が優先されてしまいます。世界的には反対されていましたが、当時の世界情勢などの状況により強く批判されていなかったため、1994年までという近年まで続けられていたアパルトヘイト政策。

このアパルトヘイトに反対し、27年間も投獄されていたのが後に大統領となるネルソン・マンデラ氏でした。まさにすごいと言えるのは、自身が権力者になったからといって、決して白人を虐げようとはしなかったという点。ネルソン・マンデラ元大統領は、誰もが幸せである国作りを望みました。

そこで大統領就任演説の際、「あなたは神の子である」という言葉を残しています。誰もが素晴らしいひとりひとりの人間であり、自分を認めることで他人をも幸せにすることが出来る。それが世界の在り方だとしています。

学業に仕事にと日々忙しくなりがちな日本人にとっては、耳が痛い言葉です。しかし実際に、自分の存在価値を認めてあげることで、他人に優しく出来るというのが、世界と共存していく最も美しい道なのでしょう。

6.男性も女性も繊細でいいのです|エマ・ワトソン

上記では歴史的偉人を述べてきましたが、ここではつい最近日本でも話題になった、女優が行ったスピーチについて取り上げます。

エマ・ワトソン。この名前に全く聞き覚えがないという方も、少ないのではないでしょうか。彼女は日本でも人気映画となっているハリー・ポッターシリーズでハーマイオニー役を務めていた女優です。

彼女は男女平等を訴える「HeForShe」というキャンペーンの一環として、フェミニストやフェミニズムといった観念について演説を行いました。

一概にフェミニズムについてのスピーチと言うと、女性が男性と同じだけの権利を持つべきだという主張を想像してしまうかもしれませんが、エマ・ワトソンが訴えたいのはそこではなかったのです。

本来の「男女平等」とは、男性が繊細であってもいい、女性が強くあってもいい、男女という性別に捉われない生き方であるべきだ、ということなのです。

人種や国籍に関わらず、「男だから」「男なのに」「女はこうあるべきだ」というようなステレオタイプに出会うことは、人生の中で何度もあるでしょう。それを取り払い、一個人としての権利を主張する彼女のスピーチには、胸を打つものがあります。

7.人生は30,000日|ドリュー・ヒューストン

1年は365日。単純な計算です。しかしこの意味を真剣に考える人というのは少ないかもしれません。そしてドリュー・ヒューストン、Dropboxの創業者がそうであったように、愕然とするのです。「人生は30,000日しかない」ということに。

何十年も生きると考えれば非常に長く永遠と続く道のりに思えてしまいますが、日数にすると呆気ないもの。人生はたったの30,000日です。

2013年、マサチューセッツ工科大学の卒業式スピーチにて、ドリュー・ヒューストン氏は言います。「9,000日も使ってしまった! 今まで何をしていたのか」と。当時彼が24歳の出来事です。「人生は一度きりなのだから」と言われると漠然としていますが、確かにそう考えれば、人の一生というものはとても短く、そう思うと一日一日を大事に生きることが出来そうです。

そして同氏は、だから何をやれだとかこうするといいだとか、そういった指導者としての言葉を掛けるのではなく、この日卒業する学生たちに伝えるのは、「この先の人生間違いなど大したことではない。人生の中で一度だけ正しければいいのだ」ということなのです。「ちなみに皆さんはすでに8,000日も使っていますよ」とさえ付け足されてしまえば、尚更これから自分が歩んでいく道に対しての現実味が湧いてきます。

皆さんも、自分の年齢に365を掛けて、残りの日を「面白い人生」にするために動いてみてはいかがでしょうか?

8.今この時代を選ぶはず|バラク・オバマ

バラク・オバマ元米国大統領。彼が大統領に選出された際は黒人初の大統領が生まれた歴史的瞬間となりました。その際の演説で有名なのは「Yes, we can」。これは日本でも知らない人はいないかと思います。

しかしさすが米国の事情であるだけに、その後の動きや政治などに明るい人も中々いないのではないでしょうか。実はオバマ元大統領は、就任していた8年の中で、様々な功績を挙げているのです。

例えばキューバとの国交を回復させました。経済状況を立て直しました。医療保険制を改革しました。オバマケアと呼ばれるほどです。オバマ元大統領の指示に従い、最低賃金を引き上げた州も多くあります。

「Yes, we canの人」「米国発の黒人大統領」とだけ認識しているのは大きな間違いなのです。

特にオバマ元大統領の場合、スピーチが非常に頭に入ってきやすいというのも特徴のひとつ。難しい言葉は使わず、分かりやすいよう例を出し、時にジョークを交えたりなどもして、最初から最後まで楽しませてくれます。

そんなバラク・オバマ元大統領がかつて講じたスピーチのひとつとして、ハワード大学での卒業演説があります。

そこでオバマ元大統領は、そう思わない人も必ずいると前置きをした上で、「アメリカは自分が大学を卒業したときよりも良い国になった」と話しています。その上で、「時代を選ばなければいけないとしたら、100年前でなく、50年代、60年代、70年代でもなく今この時代を選ぶはずだ」と語るのです。

人権が平等になってきました。国籍や性別、人種などに関しても、生まれを差別されない世の中になってきました。

しかしオバマ元大統領は、この米国屈指の黒人大学であるハワード大学だからこそ、「黒人であることに誇りを」と言うのです。自分が自分であることに自信を持っていいのだと思える名スピーチです。

9.何かを好きだということが最も大切な理由|ナタリー・ポートマン

ハリウッドきっての名女優、ナタリー・ポートマン。

日本ではあまり知られていないかもしれませんが、実は彼女は名門校ハーバード大学の卒業生なのです。そして2015年には、米ハーバード大学にて卒業演説を行っています。

そして自身の過去、「周りに合わせて話し方を真似していた高校時代」「知的レベルが低いと思われる恐怖と闘っていた大学時代」という不安と向き合ってきたということを、飾らない言葉で表現します。

現実問題として、「こうありたい自分」と「こうならなければいけない自分」というギャップは、誰にでもあるものです。同氏はそうして自分自身の中に生まれた葛藤とずっと闘ってきたのです。

だからこそ最終的に行き着いた結論は、「何かを好きだということが最も大切な理由」だということだそう。好きこそものの上手なれとはよく言ったものです。

また彼女は、締めくくりとして日本、東京の寿司屋を訪れたときのことを話に挙げています。食材ひとつひとつにこだわりを持つ高級料理店は、その一品だけにこだわっているため、店を大きくすることはないのだと。

同様に、何かひとつでも自分が好きだと本気で取り組めるものと出会えたら、この先の人生豊かなものへと変わっていくことを、経験をもって伝えてくれています。

10.寛容性のある宗教観を…|松山大耕

これまでは世界的スピーチについてお話していましたが、最後にご紹介したいのは、日本人。妙心寺で僧侶を務める松山大耕氏が、日本の宗教観についてスピーチを行ったときのものです。

世界に一度でも出たことがある人は分かるかもしれませんが、日本の宗教観というのは世界から見て非常にユニークであり、理解し難いものです。「あなたの宗教は?」と聞かれて、困った経験があるという人も多いのではないでしょうか。

実際のところ、日本人の多くは仏教徒。しかし仏教と共に生活しているかといえば、そうとも限りません。それというのも、日本人は当たり前のようにクリスマスや正月、最近ではハロウィンやイースターなどを祝うようになっているからです。

そこで松山氏は言います。「日本人の宗教観はBelieve in somethingではなく、Respect for something、もしくはRespect for others」であると。そして同氏はこれを「日本の仏教」と呼びます。

その土地や国民性に応じて、物事は形姿を変えていくものなのだそう。ここで同氏が何が伝えたいのかというと、「日本人にとって馴染みのあるこの寛容性のある宗教観を世界でシェア出来れば、素晴らしいアイディアを提供出来るのではないか」ということなのです。

互いを許し、認め合い、尊重すること。これは宗教だけでなく、日常においても他人との共同生活を送る上で、非常に重要なことなのではないでしょうか。

まとめ

元大統領から僧侶、女優やCEOまで。様々な肩書を持つ彼らですが、誰もが必ずしも真っ直ぐな道を歩んでいるとは限りません。

だからこそ、他人を理解し、自分はひとりで生きているわけでないことを実感し、後に世界中の人々を代表して声を挙げられるほどの有名人となったのでしょう。

彼らと同じ経験をすることはないかもしれませんが、それでも彼らの言葉は現実世界にも十分役立てることが出来るのです。

辛いと思ったとき、今後の将来に不安を覚えたとき、どうしていいか分からなくなってしまったとき。彼らの言葉を思い出して、世界とともに前に進んではみませんか?

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