大学の卒業が無事決まり、ひとまず区切りが付いたところで多くの人が通るイベント。それが「卒業旅行」です。
時間や費用によって行き先は国内から海外まで様々ですが、これまで頑張って自分へのご褒美に、あるいはこれから新しい道へ進む自分へのエールとして、そして一緒に苦楽を共にしてきた友達との思い出に、と楽しみたい気持ちは皆同じ。
今回は「卒業旅行」を最高の思い出にするためにはどうしたらいいのか、プランニング段階と旅行中と2段階に分けてご紹介していきたいと思います。
一番重要!?計画を立ててみる
実は見落としがちで、しかしながら最も重視しなくてはならないのは旅行の計画です。といいますのも、プランニングをしているときは誰もが浮き足立っていますし、何でも出来るような気がしてしまうもの。
特に友達と行く場合は相乗効果も相俟って、その場の勢いで大事な決定をしてしまうことも少なくありません。
肝心な旅行本番に失敗してしまわないよう、プランニングは慎重に行いましょう。
1.予算によって行き先を決める
まず、当然ですが一番大事なのは、行き先を決めること。
時間や予算、そして当人たちの興味によって国内になることもあるでしょうし、せっかくの卒業旅行ですから海外に目を向ける人もいるかもしれません。
人数が多ければ多いほど誰かひとりに合わせるということは難しくなってしまうかもしれませんが、無理をした予算設定にしてしまうとお金のことばかりが気になって旅行に集中出来ないということもあります。
今はLCCなど安い航空会社の利用もポピュラーですから、航空券代を見て行き先を決めてしまう人もいるでしょう。しかしここもまた落とし穴。航空券がリーズナブルでも現地に飛んだら物価が高くて何も出来なかった、ということにならないよう、気を付けて下さい。
2.下調べを怠らない
これは「1.予算によって行き先を決める」という項目にも共通していることなのですが、予算や物価を含め、下調べは何よりも大事なことです。
例えば「目的地への行き方」「有名な料理・レストラン」「お土産が買える場所」「治安の良い場所」などは、現地でスムーズに行動する上では非常に重要。卒業旅行は通常長期的に行うものではないため、時間を無駄にしたくはないでしょう。インターネットで分かることだけでも調べておくべきです。
大勢の場合、あまりもたついていると中には機嫌が悪くなったりする人もいるでしょうし、ひとりであれば尚更時間を有効的に使いたいもの。
日常的に思い浮かんだ「気になること」を、すぐに調べるぐらいの姿勢でいるようにしましょう。これが出来れば楽しい卒業旅行になること間違いなしです。
3.妥協出来る部分を考えておく
こちらも大勢で行く場合にも、ひとりで行く場合にも当て嵌まる項目です。
人数が多い場合
どこに行くにしても数日程度の旅行では周り切れないほどの観光先があるはずです。もちろん自分にも訪問先として挙げられる候補がいくつかあるはずですが、大勢であればあるほど、時間と予定の都合を合わせなければなりません。
「ここはどうしても行きたい」というところと「行きたいけれど、もし時間があれば」というところに分けて考え、ある程度周りに合わせるだけの余裕を持つようにしましょう。
全員がある程度の満足感を持ち、不満を感じないようにするということが卒業旅行を成功させる秘訣です。
ひとり旅行をする場合
卒業旅行とはいえ、必ずしも同行者がいるとは限りません。旅行はあくまで自由に行きたい、という方はひとりで行くこともあると思います。
その場合でも、完璧なプランニングをしたところで旅行にトラブルは付きものですから、何かが起きたときに「諦められる場所」を組み込んでおくと、行けなかった後悔をすることはありません。
いずれの場合も、旅行に多少の妥協は必要です。
4.予定を詰め過ぎない
旅行をするにあたり、ついやってしまいがちなのが、旅行日程に予定を詰め込んでしまうこと。中には分単位の予定を立ててしまうような人もいます。
プランニング中は良いのです。卒業旅行に向けてテンションも上がっているでしょうし、仲間内で「何をしよう」「これをやろう」と話も盛り上がっているでしょうから。
ただ、海外にしても国内にしても、旅行では必ず思い通りにいかない部分がひとつふたつ出てくるもの。
そうなってしまったときに予定を一杯一杯にしていると、ひとつ上手くいかなかったときにその後の予定にまで影響を与えてしまったりします。そうなるとその日一日は「失敗した」という印象が強過ぎて、卒業旅行の思い出自体が苦くなってしまうのです。
また、旅行中は真新しいものを見て、色々なことに挑戦して、とにかく楽しいから気付かないものですが、予定を詰め込み過ぎてしまうと、意外と疲れは溜まっているもの。
途中でダウンしてしまったというようなことにならないためにも、ある程度時間に余裕を持って計画を立ててみてはどうでしょうか。
最高に楽しむためのステップ!旅行中に気を付けること
問題なく計画を立てられたとしても、それで終わりではありません。
実際に現地に到着してからどう行動するかによって、最終的な卒業旅行の思い出は良くも悪くも変わってしまうもの。注意しなければならないのは、意外と簡単なことなのです。
1.安全には注意する
まず気を付けなければならないのは、現地の治安についてです。
こちらは特に海外に行こうと思っている方に注目していただきたいのですが、海外は海外。世界的に見ても安全と言われている日本と同じような行動をしていると、気が付いたら危険な目に巻き込まれていたというようなことも少なくありません。
スリや置き引き、知らない人からの誘いなど、基本的なことには注意する必要があります。
例え相手が警察官のようなしっかりとした服装をしていたとしても、日本とは違うということを意識して決して気を抜かないようにしましょう。
また、日本にももちろん地域によっては危険な場所があったりもします。夜にひとりで出歩かない、あるいは危険だと感じた場所には立ち入らないなど、自己防衛に徹することは重要です。
自分を守れるのは自分しかいません。
せっかくの卒業旅行ですから、たった一度感じた程度の嫌な気持ちでも、それが思い出となってしまうこともあります。出来る限り安全を心掛けた行動をするようにしましょう。
2.羽目を外し過ぎない
特に大学生を卒業するとなった場合、中には大学院に進むという人もいるでしょうが、多くはこれから社会人になる人たち。学生として一区切りがついたということでついはしゃぎ過ぎてしまうかもしれません。
しかしここで羽目を外し過ぎたあまり現地でトラブルを起こしてしまっては、楽しかった気持ちも一瞬で影を潜めてしまうでしょう。仲間同士楽しむのはとても良いことですが、程度を弁えて“それなり”にしておくというのも時に大事です。
3.出来るだけ文句を言わない
卒業旅行は人生の中でもほんの数回ほどでしょうから、「どんな旅になるのだろう」「楽しくなると良いな」と期待して当然です。
しかし、だからこそやってしまいがちなのは、文句を言うという行為。サービスや食事などのクオリティが期待していたものと違った場合、つい仲間内で文句を言ってしまいたくなるものです。
例えそれが軽い愚痴のようなものであったとしても、言わないに越したことはありません。
文句を言うという行為には相乗効果がありますから、言い出してはキリがないもの。その旅行のために言わなければならないというようなクレームでもない限りは、口に出さないようにすることをオススメします。
気持ち良くサービスを受けて、気持ち良く帰ることが出来るだけで楽しい思い出が出来るのです。文句の相乗効果同様、笑顔も伝染します。人は鏡です。全員で協力して、楽しい旅行を作りましょう。
4.体調には気を付ける
なんといっても旅行中に最も気を付けなければならないのは、体調管理。途中体調を崩してしまっては、思い出どころか旅行の最中も楽しむことが出来ません。
ひとりホテルに留守番をするということになると、留守番している本人はもちろん、周囲も気を遣うでしょう。何より帰ってからの醍醐味とも言える、思い出の共有をすることも出来ないのです。
腹痛や頭痛などのスタンダードな症状に効く薬を持っていったり、少しでも違和感を覚えたら無理はしないなど、基本的なことに気を付けるようにしましょう。
また、これは特に海外でありがちなのですが、外が暑くても室内や交通機関の中は空調が効きすぎていたということも珍しくないので、羽織るものも1枚持っておいた方が良いかもしれません。
それでも体調を崩してしまったという方は我慢せず、大勢で行く場合は友達に打ち明ける、ひとりで行く場合は無理せず休む、などして、後々の被害を最小限に抑えるようにしましょう。
まとめ
旅行は旅行でも、卒業旅行はまた特別なもの。人生の中の大事なイベントのひとつと言ってもいいかもしれません。
だからこそ、出来るだけ良い思い出にしたいと思うのも当然のこと。そのためのポイントとして挙げられるものは上記のような、考えてみれば基本的なことばかりですが、これらを全てクリアしようと思うと意外と大変なものなのです。
卒業旅行を心から楽しむために、出来ることから始めて最高の思い出を作ってみてはいかがでしょうか?