大学生の中には中途退学を希望する学生も少なからず存在します。
また、各大学の規定により学費を支払わないなどで除籍処分になる学生もいます。
大学を辞めるにしても、退学か除籍の違いなど分からないことが多いと思うので、今回は大学生の退学事情と大学を辞めた後の就活や学歴はどうなるのかもまとめておきます。
※大学によって情報が異なる場合があるので、退学を検討している方は自分の大学の情報をきちんと調べてください。
この記事の目次
退学と除籍の違い
まず退学と除籍の違いについて説明します。これ、意外と勘違いしている人がいるようなので注意してください。
(退学は主に、中途退学・満期退学・自主(任意)退学・措置退学・懲戒退学の5つに分類されます。)
要するに、こういうことです↓
- 退学は、(生徒が)学校を辞めること
- 除籍は、(生徒が)在籍者リストから外された状況、またはその行為のこと
退学と除籍は似たようなものとして捉えがちですが、意味は全然違いますね。
一般に話に挙がる「大学を除籍になる」ということは、単に「○○大学に在籍していたけれど、現在は在籍していない」という状況を表す意味になります。
退学という言葉を使う際は、先の分類における中途措置退学に分類されるのではないかと思います。よって、除籍であっても履歴書に「○○大学 中途退学」と記載しても間違いではありません。
※履歴書における正しい記述の仕方ついては、本サイトが責任をとれるものではないので、該当者は各自調べてください。
様々な大学の情報を調べてみましたが、例として中央大学のホームページでは、除籍についてこのような説明がされていました。
次の各項のいずれかに該当する場合は除籍になります。
- 新入生で指定された期限までに履修届を提出しない者、その他本学において修学する意志がないと認められる者
- 学則に定める期限までに、学費を完納しない者
- 在学できる年数を越える者(8年、編入生は6年まで)
- 退学届を提出し、退学の決定をされた者|
参考:休学・退学・復学など|中央大学
つまり、退学した者は除籍されるわけで、退学と除籍を全く別のものとして捉えるのは間違っているのが分かりますね。
知○袋などの一部の情報サイトでは、こちら↓のような説明がありました。
- 退学は大学に在籍していた記録が残るが、除籍は大学に在籍していなかったことにされる
- 除籍となった場合、履歴書に大学名を記載すると経歴詐称となる
- 中途退学は再入学できるが、除籍となった場合には再入学することができない
各大学が公表している学則などを見てみると、これらは正しくないことが分かります。(鵜呑みにしないよう注意してください。)
実際には、こちら↓が正しい説明となります。
- 除籍となった場合には除籍証明書を発行してくれるし、在籍していたデータは残る
- 履歴書に○○大学中退などと記載しても問題ない
- 除籍となっても再入学することはできる(事情によっては拒否される)
因みに、いくつかの大学の退学に関する説明を見てみると、除籍という言葉を使わずに大学を辞める学生に対する措置を全て「退学」という言葉で説明していました。
ネットに書かれていた「除籍になると大学に在籍していなかったことにされるから、大学に通っていたと言っていはいけない」なんてのはおかしな話です。
在籍データを完全に削除する際には、「抹籍」という言葉を使用する
在籍データを完全に削除する際には、抹籍という言葉を使用するのですが、大学によっては除籍と抹籍を同じ意味で扱っているところもあるようです。
本気で大学を辞めようと考えるなら自分の大学の学則などを調べることはもちろん、早い段階で専用の事務室まで話を聞きに行ってください。
基本的な中途退学申請(自主退学)の流れ
大学を自主退学する場合、以下の流れで退学手続きを行うことになります。
難しいことではないですし、大学の事務員の方は慣れているので、遠慮しなくて大丈夫です。
除籍も中退とほぼ同じなのですが、世間的なイメージはあまり良くありません。では、その理由は何なのか?
また、退学する学生はどの程度いるのでしょうか?