大学に入ると、高校とは違って様々なバックグラウンドを持つ人達と交流する機会が急に増えます。
キャンパス内で外国人留学生を見かけるとつい気になるものの、中々知り合う機会がなかったりしますよね。
そこで今回は、いくつかの経験を元に注意点もふまえて、外国人留学生と親しく友達関係になる方法をご紹介します!
日本にいる外国人は微々たるもの
日本の人口に占める在留外国人の割合はおよそ1.8%、大半が中国国籍とのデータなので欧米からの外国人と接触する機会は非常に少ないか、全く無いのが当たり前。都市部に住んでいなければなおさらです。
日本に日本人が98%以上住んでいることにも驚きますが、国際感覚を身に付けるために自分で道を切り開いていかないといけません。
このような状況で自分なりに英語を勉強しているのに話し相手が全然いない、高い費用を支払ってネイティブの先生と話すのも時間が限られているという現状に不満を募らせている学生は多いと思います。
勉強云々よりも同じ世代の外国人と語学の勉強以外にも色々な話をしてみたい!そういう純粋な動機でも問題はないです。まずは行動を起こすところから始めてみましょう。
外国人留学生の側からしても日本人の友達が欲しいと思っているでしょうし、日本人から直接日本文化について教えてもらいたいと思っているはずです。
しかし日本人の友達を作る感覚で外国人留学生と友達になるのは少し気をつけたほうがいいかもしれません。私が日本で外国人の友達が出来た時に失敗した出来事もいくつかありました。
それだけではなく、アメリカで暮らしていて立場が逆転した時にも外国人の立場で不快に感じた場面も沢山あります。
では、そんな外国人の方達と仲良くなるにはどうすれば良いのでしょうか?
外国人留学生と親しくなれる場所を探す
どこに行ったら外国人留学生と出会えるか?ということに気をとらわれがちですが、根本的に外国人といえどもそれぞれに個性や趣味嗜好があるので、自分と共通点の全くない外国人留学生にはどうアプローチしたらよいのかわからないですよね。
インターネット上では外国人留学生というより、外国人と知り合えるカフェやバーが沢山紹介されてますが、外国人留学生が必ずしも毎回カフェやバーにいるとも限りません。
まずは共通点のある外国人留学生と友達になりたい!と思う気持ちを起点に行動することをおススメします。
自分の取っている大学の授業や、自分が楽しめているサークルにいたら話も弾むので自然と仲良くなれるでしょうし、ファッションや雰囲気で自分と共通点がありそうと判断したら面識がなくても話しかけてもいいかもしれません。
なぜここまで共通点があることを強調するかといいますと、都内に住むオーストラリア出身の友達から日本人の友達になりたいアプローチについて良い点悪い点の両方を聞かされたことがあるからです。
彼は音楽のイベントやアートギャラリーによく出没し、日本人のファッション感覚や共通の音楽の嗜好を語るのがとても楽しいと話してくれました。
育った国が違うけれど欧米文化を好きで詳しい日本人にも驚かされると、友人が増えて嬉しいとも言っていました。
その一方で知らない人から話しかけられる場合、その内容によってはannoying(うざい)と感じて「迷惑だ」と語ってくれました。これは意外に辛辣な意見で私も驚きました!
彼がよくされる質問の内容はちょっと笑えるのですが、「日本に来ているということは、日本が好きですか?」や「お寿司が好きですか?」などの超くだらない質問にイライラすると話していました。
ここで、私もニューヨークに住みながら同じような経験があるような気がします。外国人留学生はその国に住みながら結構苦労しているし、何となく面白半分で変な質問されるとイライラするものです。
「ニューヨークでおススメの日本料理店はどこですか」』などと聞かれると、「ニューヨークで日本食を食べるのは割高なのでそんな高級な食事してないし、日本人だからって日本料理店に詳しくないですけど!」となるわけです。
もちろん悪気がないことを理解してくれる外国人留学生も沢山いるとは思いますが、少しだけ話す内容を吟味してみましょう。それに共通点があれば英語が下手でも仲良くなるのに時間はかかりません。
簡単な英語と日本語だけでも会話は大丈夫!笑顔が大切
外国人留学生に話しかけてみたいけれど、英語に全く自信がないという方も沢山いると思います。でも安心して下さい。
日本に留学してくる学生はほとんどの場合、日本留学試験や日本語能力試験を受けて入学しているのである程度の日本語を話すことが出来ます。
特に日本に住む外国人留学生は日本語を話したいと思っている人ばかりですので、積極的に日本語を話してあげると逆に喜ぶかもしれません。
普段より気をつけるとしたら、欧米の文化で重要視されている「笑顔」です。
特にアメリカでは道を歩いていたり、電車の中でも何気なく目があったり自分の持ち物が知らない人に触れて謝る機会がよくあります。日本人は慣れていないのですが、目があったり話しかけられたらにっこりと笑顔を作るようにしましょう。
こわばった顔で元気がないと少し怪しい人、無礼な人と認識されやすいのが欧米の常識です。
知らない人同士が話すことは海外では珍しくないのですが、無表情で話しかけられたら大抵は話したくないと思われるでしょう。
もう一点注意したいのは外国人の名前には発音が難しいものが結構あるので、その名前の発音をきちんと呼べるように気をつけましょう。名前の発音を間違われることは結構悲しいものです。
難しい発音であればとっさにスペルを聞くと礼儀正しい対応です。
しかし裏を返せば名前の話題一つで話が盛り上がることができます。自分の名前の由来を皆さんはご存知でしょうか?海外にいると名前の由来や深い意味について質問されることが結構あります。
名前について日本語でも英語でも話せるようにいくつかのネタを用意しておくといいかもしれませんね。
自分の大学に外国人留学生が少ない!?
独立行政法人日本学生支援機構の調査によると、ここ数年で外国人留学生が20万人を突破したそうです。
この数字だけ聞くと大学のキャンパス内には外国人が沢山いるような気がしますが、実際はどの大学にでも沢山の留学生がいるわけではないようです。
以下外国人留学生の受け入れが多い大学(平成26年度)Top10です。
- 早稲田大学(私立):4,306人
- 日本経済大学(私立):3,035人
- 東京大学(国立):2,798人
- 立命館アジア太平洋大学(私立):2,379人
- 大阪大学( 国立2,012人
- 九州大学(国立):1,972人
- 筑波大学(国立):1,889人
- 京都大学(国立):1,725人
- 名古屋大学(国立):1,668人
- 東北大学(国立):1,532人
自分の大学に外国人留学生が少ないけれど、国際交流の盛んな他大学のカフェテリアなどで外国留学生と出会うチャンスはいくらでもありそうですね。他の大学のサークルに積極的に参加してみるとどこでチャンスが巡ってくるかわかりません。
カフェテリアはほとんど一般公開されていますが、念のため事前にホームページで確認してから行きましょう。
まとめ
日本で外国人留学生と友達になりたい!と思うのであれば、自分との共通の趣味や一緒に楽しめることがあるという前提で探してみるとよいでしょう。英語の勉強のために友達を作ったものの、話が合わなくて結局疎遠になってしまったという話は本当によく聞きます。
同じ授業を取っているのであれば、試験やエッセイについてお互いに意見を交換できますし、そこから話が広がるはずです。ただ話すのではなくて内容をきちんと考えましょう。
人間同士何となく同じ感覚を持っていそうだなという直感を信じてもいいかもしれません。
そして出会えるチャンスが自分の大学内になくても、他の大学にも沢山の外国人留学生がいるなら大いにチャンスはあります。
自分から積極的に機会を探していると、思ってもいなかったところで出会えたりするものです。まずは笑顔で親しみを込めて話しかけてみましょう。その一歩で必ず外国人留学生と友達になれるはずです!