アルバイトをしている大学生は多いと思うが、もしブラックバイトに遭遇してしまったらどうしたら良いのだろうか。
今回は、そんな時の対処法を伝えるので、もし悪質な職場に当たってしまったらのことを考えてぜひ参考にして欲しい。
ブラックバイトとは?
『学生の無知や立場の弱さにつけ込むような形での違法行為が当たり前となっているアルバイトのこと。違法行為として、例えば、残業代不払い、休憩時間の不付与、不合理な罰金の請求、パワハラ・セクハラの放置などがあげられる。
学生であることを尊重されず、低賃金で正規雇用労働者並みの義務やノルマを課されたり、学生生活に支障をきたすほどの重労働を強いられることが多い。』参考:ブラックバイトユニオン
ブラックバイトに遭遇した時の対処法4選
もしブラックバイトに遭遇してしまったら、我慢して続けるのではなく、以下のような対処をした方が良い。
1辞める
もし劣悪な労働環境にさらされているなら、一刻も早く辞めることだ。違法行為が繰り返される・学業に支障が出ているアルバイトを我慢して続けることに価値はない。
アルバイト収入がないと生活が苦しい状態にあるなら、事前に新しいバイトを決めておいて退職する。または、学生ローンで一時的に借金をしてでも辞めた方が良い。
2弁護士などに相談する
残業代が出ないなどのトラブルが発生して取り合ってもらえない場合、一人では解決することができない。できれば証拠となるようなものを用意して弁護士などに相談することが大切だ。
弁護士などに相談すれば、未払い賃金の回収・理不尽な解雇に対する慰謝料の請求・労働環境の改善などを法的に訴えることができる。もし長期間ブラックバイトにさらされているなら、退職するだけで済ますべきではないだろう。
3労働環境の改善を訴える
労働時間が実際とは異なるなどの問題を、雇用者に一度も訴えることなく弁護士などの外部機関に駆け込むのは時期尚早だ。問題を指摘しても改善が見られない場合は、外部機関に問い合わせよう。
4嘘をついても断る
働きたくない場合は、嘘をついても断る。「学生なんだから時間あるだろ?」と高圧的にこられたとしても、「テストがあるからどうしても無理」「年末年始は実家に帰る」など、アルバイトよりも学業の方が優先度が高いことを示そう。
対処する時のポイント
1早く辞めること
もしあなたが学生であるにも関わらず学業に支障をきたすレベルで労働を強制されていたり、違法行為が蔓延しているような職場であれば、一刻も早く辞めるべきだ。
ただし、職場によっては退職を認めてもらえないこともあり、退職の旨の伝え方によっては逆に労働環境が悪化する恐れもあるので注意が必要だ。
2なるべく穏便に済ませること
劣悪な労働環境を生み出している雇用主に対立してしまうと、何をされるか分からない。事例を見てみると暴力をしかけてくることもあるそうだ。
ブラックバイトに遭遇した際には相手を否定してぶつかっていくのではなく、適切な順序を踏んで穏便に済ませるよう心がけていこう。
3もしもの時は外部機関を活用すること
場合によっては一人の力ではどうしようもないかもしれない。そんな時は、外部機関を利用して第三者の立場から対応をお願いしよう。ブラックバイトに関する相談所はWebで検索すればいくつも見つかるので、信頼できそうなところを利用しよう。
まとめ
ブラックバイトに耐えたからといって得られるものはない
我慢して働けば忍耐力がつくとか言われるかもしれないが、ブラックバイトを我慢したところで対した能力は身につかない。むしろ、ブラックバイトに対してどのような対処をしていくのかを考え行動していくことで、危機管理能力や問題解決力が身についてくる。
ブラックバイトを我慢してしまうと、学業に支障をきたしてしまい、単位に影響が出れば留年する恐れもある。留年してしまえば、アルバイトで稼いだお金も働いた時間も水の泡だ。
生活費を稼ぐためにアルバイトをしていて辞めると生活が厳しくなるなら、新しいアルバイト先を見つけてから今のバイトを辞めよう。どうしても生活が苦しいなら、最悪学生ローンでお金を少し借りて対処をするのも一つの手だ。
自分で判断がつかないようなら、事例を調べたり第三者機関に相談して、どうすれば良いか考えていこう。