東京を舐めないで!地方学生が上京就活で用心すべき3つのこと

東京を舐めないで!地方学生が上京就活で用心すべきこと

先日、苦労してやっと就活を終えた大学生です(笑)

私は実家が関東で、大学はまさかの青森に行ったので、関東に戻って就活する時は、一応「上京就活」という括りでした。青森から東京への就活、なかなかハードでした。

あるナビサイトで検索してみたら、地方と比べると東京の方が掲載企業数が10倍以上多く、東京には本当に色んな企業が集まっているんだなぁという事を実感しました。

それだけ探すのは大変かもしれませんが、きっと、自分にぴったりの企業に出会う確率も高くなるのではないかなと思います。東京に就職する魅力の一つですね。

今回は、青森から東京に上京して就活した経験を踏まえて、上京就活で絶対に気をつけなければいけない3つの事をご紹介していきたいと思います。


遠方からの学生はご相談ください

遠方からの学生はご相談ください

東京で就活をしていると、このような言葉を見かけることがあります。遠方からの学生、つまりは地方から上京して就活している学生ということです。

東京で就活をしていると、やはり圧倒的に関東の大学に在学している学生が多いですが、たまに大阪や青森、沖縄から就活に来ている方と出会います。私も青森から東京に上京して就職活動をしていました。

遠方からの学生に対しては、企業が交通費を補助してくれたり、選考日程を優先的に組んでくれたりすることがあります。

同じく東京で就活をした先輩が「バカにされると思って覚悟して行ったら、よく来てくれたねと歓迎されてびっくりした」と言っていましたが、決して、「田舎者」みたいな扱いを受けることはないので安心して下さい(笑)

さて、上京就活は、遠方からの就活ですので、関東に住んでいる学生と比べるとかなり大変です。どんなところが大変なのか、そしてどのようにすれば良いのか、アドバイスも踏まえてお伝えします。

1. 就活費用

上京就活という言葉をきいて、真っ先に大変そうだろうと想像するのが、「就活費用」です。

費用は東京までの距離と、出向く回数などによって、大きく変わってきますが、春から夏まで就活を続けていた先輩がかかった費用はなんと、45万円だそうです。

さすがにここまでかける人はなかなかいないとは思いますが、遠方からの就活だと20万ほどかかる事も結構普通みたいですね。

この費用の額の大きさを考えても、上京就活はあまり長引かせない方がいい気がします。

私も、就活の為に30万円弱貯めました。私の場合、宿泊場所は関東の実家で、ホテル代がかからなかったので実際に使った額は8万でしたが…お金に余裕がなくなると、就活に向けた心の余裕もかなり無くなってきます。

先輩が口を揃えてするアドバイスが「就活費用は貯めておけ」です。

上京就活をしながら、単発アルバイトをしないとやっていけなくなった、なんてことが無いように、事前に費用に関しては余裕を持って貯めておくことを強くおすすめします!

就活にかかる主な費用の内訳は以下のような形です。

交通費

交通費

遠方からの交通手段としては、主に新幹線、飛行機、夜行バス、などがあります。

新幹線

おそらく最も楽で、最も高い気がします。青森から東京で3時間でした。

飛行機

飛行機は手続きが面倒くさいのですが、かなり前から予約すれば結構安くなります。

しかし、就活の日程は直前になってみないと分からないですし、飛行機を使うのはそれこそ沖縄や北海道の学生くらいな気がします。青森から東京への飛行機もありますが、私は一度も利用しませんでした。

夜行バス

就活生に一番ポピュラーな交通手段です。青森から東京までで約10時間です。

値段も新幹線の3分の1くらいとかなり安いですが、夜行バスからの翌朝面接なんて入ると、体力的に相当きついです。でも安さはピカイチ。お金に余裕がない学生にとって背に腹はかえられません(笑)

新幹線と違うのは、バスの種類や曜日によってかなり値段が変わってくるということです。私の場合、平日で4000円、土日で6000円でした。

これらの交通費、昔は企業が出してくれるのが当たり前だったそうなのですが、私が就活をしていて出してくれた企業は1社だけでした。しかも最終選考の段階です。不況なんですかね…

宿泊代

宿泊費

私の場合、実家が関東にあった為、これら宿泊費に関しては参考にならないかもしれませんので、周りの友人に話を聞いみました。上京する場合は以下のような宿泊施設を活用するそうです。

ホテル

ビジネスホテルかカプセルホテルかによっても変わってきますが、ビジネスホテルは安くて1泊5000円程度、カプセルホテルは1泊3000円程度でしょうか。

こちらは、就活での長期東京滞在というよりは、緊急の予定(面接など)で仕方なく、1泊利用した、という人が多い印象です。

ネットカフェ

一晩過ごすのに2000円程度だと思います。ただ、こちらは就活中に利用すると疲れが残ってしまうなど、なかなか厳しいのではないかと思います。(夜行バスあけに比べればマシだとは思いますが)

就活シェアハウス

何人かの先輩や友人はこちらを利用していました。1泊1500円~で、条件によっては無料のところもあるそうです。(会社が主催する就活イベントに参加必須など)

1~2ヶ月丸々東京に滞在する人も多く、研究室やゼミなどで地方と東京を行き来する必要がない学生であれば、かなり条件が良いと思います。「地方のミカタ」などで検索すると出てきます。

友人の家

私の友人で、東京の友達の家に泊まらせてもらうという人もいました。「迷惑かな~」なんてことも言っていましたがそこは友達です(笑) 

状況にもよりますが、東京に友人がいる!なんていう方は交渉の価値アリだと思います。大学から上京して一人暮らし、なんていう人も割といます。

民泊

Airbnbなどを利用して都内の民泊施設に泊まる就活生も増えてきています。民泊なら一泊2,000円〜3,000円で泊まれるお家も都内でもたくさんあるので、選択肢の一つとして入れておくと良いかもしれません。

複数人が一緒に泊まるゲストハウスのような民泊施設は安い傾向にあります。(寝るためだけにある施設も多いですが、ネットカフェよりはマシ!?)

長期滞在する場合、宿泊代は交通費以上に頭を悩ませる問題となります。バスや新幹線と違って、値段の振れ幅がとても大きいので、きちんと調べておくようにしましょう。

就活シェアハウスは、かなり便利だと思います。以前よりも、地方の学生が就活する環境は整ってきているのかな、とも感じます。

新宿には、「セカンドキャンパス」という場所があり、地方から就活にきた学生がパソコンを利用できたり、簡単な食事スペースが設けられていたりと、上京就活していた大学生の多くが利用していました。

キャリーケースなど、面接や説明会の際に邪魔になる大きな荷物の預かりサービスもあります

飲食代

飲食代

こちらは上京就活に限らず、東京に一人暮らしの学生や、あまり実家に帰らない学生など多くの人がかかってしまう費用かもしれませんが、積み重なるとその費用はバカになりません。

私もはじめは、「飲食代などかけてたまるか!」という勢いでコンビニで適当に買って安く済ませようと思っていたのですが、そもそも、そんなに簡単に座って食べられるベンチが見当たりません(笑)

しかも、普段は青森にいるので東京の土地勘はありません!更に、連日の説明会や面接で疲れるのなんの…結局、ドトールなどの安いお店で、コーヒーとパンを買う事が多かったです。

ただでさえ、体力的にも精神的にも疲れてしまう就活。食事をある程度落ち着いて取る為にも、飲食代も1日1000円以上はみておいた方が良いと思います(1000円って安いかな)。

青森では研究室にこもっているため、普段あまりカフェに行かないのですが、ドトールが意外に安かったのは、驚きました。

更に、地図の利用でスマホの充電がなくなりがちな就活、充電席が豊富なカフェはありがたかったです。肝心の就活時期にポータブル充電器が壊れてしまったんですよね。

ちなみに、東京にある安いカフェをあげておきます。

カフェ

・ドトール・・・コーヒー220円、他、パンが150円ほどで売っています。大体のお店に充電席アリ。
・サンマルクカフェ・・・コーヒー200円、他、焼きたてのパンが200円程です。安い!
・エクセシオールカフェ・・・コーヒーが300円、他、クッキーやフィナンシェなどちょっとした焼き菓子は安いです。何よりエクセシオールは充電席が豊富なイメージです。

他、スターバックスコーヒー、タリーズコーヒー、カフェ・ド・クリエは意外とどこにでもありますが、少し高い印象を受けます。

2.時間

上京就活をしていた際に、私がとても苦労した事の一つが、「時間の確保」です。

これは、それぞれの所属ゼミや理系か文系かによっても変わってくると思うのですが、私は研究室に定期的に戻らないといけなく、5日単位で東京と青森を行き来する状態が4ヶ月ほど続いていました。

当然、関東の学生より就活時間が限られてくるので選考の進度にも制限がかかってきます。

こちらの対処法としては、大学の先生と普段から仲良くして就活の時間確保に協力的になって頂くほか無いですね。その他、ゼミ以外にも、学校に戻らないといけない場面は以下のように多々出てくるかと思います。

ゼミ、研究室、授業

ゼミ

大学在学期間中に就職活動を行う日本の制度に疑問を持つくらいで、ゼミや授業の為に大学に戻らないといけないというのは学生である以上、仕方の無いことだとは思います。

「就活だから!」と抗議の仕様もありません。しかし、なかなかの時間をとられますね。

履修登録

履修登録

2月3月から東京で就活を始めても、4月には必ず、履修登録の為に大学に戻らないといけません。

私の友達で、東京にいるので他の友達に履修登録を頼んだという人もいましたが、なんと登録漏れがあったそうで、結局大学に呼び出されたそうです。

友人のせいにも出来ませんし、履修登録は単位の取得状況を一番良く分かっている自分がやった方がよさそうです。

健康診断、証明書発行

証明書

企業の選考に進む際、あるいは内定を頂いた段階で、健康診断証明書、成績証明書などの書類を提出することがあります。

こちら、企業によってはあとで郵送することも出来ますが、健康診断証明書などは、一度学校で健康診断を受けていないと出してもらえません。

つまり、その年度の4月か5月に健康診断を学校で受ける為に一度戻らないといけないということです。病院などで診断を受けて証明書を出してもらうことも出来ますが、結構お金がかかって面倒くさいそうです。

3.情報格差

情報格差

上京就活をしてみて最も痛烈に感じたこと、それは就活の「情報格差」です。

企業情報の解禁は3月、面接の解禁は6月、なんていう経団連が決めた正規の就活スケジュールがあるのですが、多くの企業はこのスケジュールをほとんど無視して早くから選考を開始しています。

それは、青森にいても耳に挟んでいたので実際は正規スケジュールよりも、もう少し早いんだろうなぁ~なんて思っていたのですが、東京の選考開始の早さは想像以上でした。

実際、ベンチャー企業など大企業以外のところは、3月に募集開始どころか12月から説明会・選考を行っていたところもあったようで、青森の学生が「就活始めるか!」と思っている頃には東京ではもう内定がバンバン出ている状態です(笑)

地方で就活する分には、地方の学生の感覚で全く問題ないのです。実際、関東以外の地域の就活スケジュールは経団連の提示にのっとって、どこも遅めな感じがします。

しかし、東京は全く事情が違います。

インターンシップという名目で事前に就業体験を東京でしていようものなら、12月どころか10月とかそれより前の夏に内定を言い渡されることもあります。

この選考スピードに対する感覚・危機感は東京と地方で全く違うことを痛感しました。

自分が始めようと思って東京に来てみた頃にはもう内定が沢山出ていて、完全に遅れを取っている、なんていう状況は焦りますね。

遅れを避ける為にも、マイナビやリクナビといった大手サイトの他に、パッションナビやキミスカ、ジョブラスといった比較的小規模なサイトに登録して、いつから動き始めているのか、情報収集と就活スピードに対する感覚は鈍らせないようにしたいものです。(私は中小やベンチャー志向でしたので選考が早かったですが、大手企業はきちんと経団連の就活スケジュールに沿って選考が進むと思います。)

さいごに

いかがでしたでしょうか。

上京就活の際に絶対に気をつけなければいけない3つのこと、それは以下の3つです。

  • 費用
  • 時間
  • 情報格差

「遠方からの就活なんて何のメリットもない!」そんな風に悲観的に囚われがちですが、企業の方は遠方からわざわざ東京に来てくれた就活生を結構歓迎してくれるものです。

自分の地方の魅力、少しでも把握してアピールできれば、人事の方だけでなく、学生や東京の飲食店の店員さんまで、興味を持って食いつくように話を聞いてくれます(笑)

更に、地方から東京に行くときにこんなことが大変だった、ここを工夫したという生きた実体験は、きっと他の就活生の有益な情報になると思います。私の上京就活の経験も皆さんの就活の手助けとなれば幸いです。

就職活動は人生に一度で、後は転職活動になると言われています。是非、大切に、納得のいく就職活動になるように頑張ってみてください!

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