落単は損!大学で単位を落とすといくらの損失になるのか?

落単して損するお金

「ヤベ〜、単位落としたわ」

大学生になると、前期・後期が終わる頃にこの言葉を聞くのは良くあると思います。

ですが、ちょっと待って下さい。当たり前になり過ぎて、単位を落とすことに対する問題意識が薄れてしまっていませんか?

今回は以下の2パターンで落単した際の損失額を誰でも分かるようシンプルに計算してみます。

  1. 年間の授業料から授業の価値を計算する
  2. 学びを無駄にした時間から損失額を計算する

単位をお金を関連づけることで、一つ一つの単位の重要性について考えてみてもらえたらと思います。

※一般私立大学に在籍する大学生という仮定で考えていきます。


1.年間の授業料から授業の価値を計算する

条件設定

  • 1年間に履修できる単位数は40単位
  • 大学の授業料は年間100万円とする

考え方

大学を卒業するのに必要な単位数は120単位前後が多く、結果として4年間で平均30単位/年を取得する方が多いと思います。ですが、今回は年間で取得できる単位数で考えていきます。

計算

100万円 ÷ 40単位 = 2.5万円/単位

2.学びを無駄にした時間から損失額を計算する

条件設定

  • 1単位にかかる講義時間は90分授業を12回で18時間
  • 単位取得のために講義外で学習する時間を1単位につき10時間
  • 1時間当たりの時間価値を1,000円とする(バイトの時給相当)
  • 単位を落とした講義の意義などについては考えないものとする

考え方

落単する時には、主に以下3つのパターンがあるかと思います。

1.十分に勉強したのに評価が足りなかった

(講義を全て受け、講義外でも学習していた。)

2.講義は受けていたが、試験勉強をしなかった

(講義は全て受け、試験勉強は0)

3.講義をほとんど受けていなかった

(全体で10時間前後の学習量)

※全く講義を受けてない場合は単位を履修してないのと同等とみなし、除いて考えます。

計算

1.十分に勉強したのに評価が足りなかった

(18時間/単位+10時間/単位)×1,000円/時=28,000円/単位

2.講義は受けていたが、試験勉強をしなかった

18時間/単位×1,000円/時=18,000円/単位

3.講義をほとんど受けていなかった

10時間/単位×1,000円/時=10,000円/単位

考察

大学の講義は、1単位あたり3万円かからないくらいで受けられるという計算になります。その分野の専門家から学びたいことが学べると考えるとかなり安いのではないでしょうか?

また、1単位を落とした場合の経済的損失は1万円〜3万円前後(かなり甘く見積もってます)になります。この記事の最初に「ヤベ〜、単位落としたわ」という表現を使いましたが、これってつまり「ヤベ〜、3万円損したわ」というのと同じようなことです。

飲み会や遊びに時間とお金を費やして単位を落としていたのであれば、そこに使った金額を足して浪費額を計算してみてはどうでしょうか。

もし10単位落としていたのであれば、実質的に30万円相当の時間・お金を無駄にしていると考えられます。無駄にしなければ海外旅行くらい行けたのに…。

まぁ、かなり適当な計算なので、どうとでも捉えられますが要は時間とお金を無駄にしないようにしましょうということです。長い目で見ると、結果が全然違ってきます。

大学生にかかる費用はこれだけじゃない

ただ、忘れてはいけないポイントがあります。それは、大学生には、大学に支払うお金に加えて毎月の家賃等の生活費、遊びやその他様々な必要経費がかかるとういことです。

もし一人暮らしで大学に通っているのであれば、都心の学生だと学費に加えて年間100万円ほどの生活費がかかります。こういったお金を大学に通うための費用として括ると、授業の価値は倍になります。

大学生の時間やお金の使い方は多様ですが、

  • 中途半端に大学に通って単位落として留年なんてことにはならないこと
  • 時間・お金のより良い使い道を考えて行動すること

を意識してみると良いのではないでしょうか。

単位を落としたツケは4年次に回ってくる

最後にもう一点。

大学1〜3年で必要単位を十分にとれてこなかった学生は4年次にそのツケが回ってきます。就活時期で忙しいにも関わらず大学に通いつめなければならなくなってしまうこともあるのです。

最悪の場合、授業もまともに受けられず就活も全然上手くいかないなんて事態にもなります。

こうなると精神的にかなり追いつめられてきます。そして、「ちゃんと単位とっておけば良かった」と後悔するはめになります。

起こり得るリスクを考え、単位はきちんととっておきましょう。

バイトに熱中して留年するのは元も子もない

近年話題になっているブラックバイトがありますが、学業に支障をきたすレベルでアルバイトをしてしまうと、単位を落とし留年の危機に陥る可能性が高いです。

お金を稼ぐためにバイトをしているのに、留年して余分に授業料を払うのは時間・お金の無駄で元も子もありません。アルバイトよりも学業の優先度を高く設定しておきましょう。

まとめ

落とした単位は仕方がないですが、これからは単位を大事にしましょう。

大学を卒業したいのであれば戦略的に単位を落とすよりも、卒業や進級に必要な単位はなるべく早めにとっておいた方が良いです。

高学年になって単位がたくさん残っている人は、本当に大変そうでした。

1 COMMENT

K

とても参考になりました。大学が
理系の学部なのでお金もかかり、
講義についてゆけるかどうかの
瀬戸際ですが、がんばります。

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