大学生の編入事情|大学を編入する方法は?どんな注意点がある?

大学生の編入事情

大学の進路を変更する手段として、編入学があります。

第一志望の大学に現役合格を果たせなかったものの、自分が望む大学に入るために留年・仮面浪人という手段もありますが、編入学とはどのようなものなんでしょうか。

編入学のメリット・デメリットについては↓の記事にまとめてあるので合わせてどうぞ


大学生が編入学するメリット・デメリット
実は一般入試より楽!?大学生が編入学するメリット・デメリット

注意事項
※編入学の条件や内容は大学によって違いがあります。ここで述べた内容が当てはまらない大学もあるので、記事を鵜呑みにしないで志望する大学の編入条件等は必ず事前に調べてください。
※大学によっては他大学に在籍する学生の編入を認めないところもあります(例|慶應義塾大学・東京大学)。必ず事前に調べてください。

編入制度について

編入学とは?

『編入学(へんにゅうがく)とは、その学校に在籍していなかった人が第1学年の中途又は第2学年以上の学年に、(1)外国にある学校などから入学すること、又は、(2)過去に同種の学校等に在学していた者などが入学することである。』Wikipedia

『大学編入とは、短大・大学・高専・専門学校の卒業(見込み)者、または、大学在学者者が、4年制大学の3年生(ときには2年次)として入学する制度です。大学卒業者の場合は学士編入(学士入学)、大学在学者の場合は転入と呼ぶこともあります。もちろん、これらの資格をもつ社会人も受験できます。

短大から大学へ、今の大学から憧れの大学へ、社会に出てからもう一度大学へと、新たな道を選択できるのが大学編入です。』中央ゼミナール|大学編入Q&A

分かると思いますが、一般的に編入学とは、A大学(専門学校含む)に通っていた学生・社会人が編入手続きを経てB大学に入学することを指します。今の大学に物足りなさを感じている大学生にとっては、上位の大学にステップアップすることができます。

編入試験について

受験資格

編入するには、各大学の編入条件を満たした上で編入試験を受ける必要があります。編入試験を受けるための条件としてどの程度単位を取得しているかが問われることが多いです。

2年次編入なら30単位前後、3年次編入なら60単位前後が一般的。なお、この条件は大学・学部によって異なるので、あなたに受験資格があるかどうかは各大学の編入募集要項をHPなどで確認してください。3年次編入がもっとも一般的です。

編入にかかる費用

編入する際の費用は【編入試験の受験料(10,000円程度の大学が多い)+入学金(だいたい150,000円とか)】程度です。編入前の学校で取得した単位をある程度認定してもらうことができるので、留年するのとは違って受験勉強を1年長く続ける必要がなく、途中入学でも4年で卒業までいけるので余計な学費がかかることはありません。

※単位認定は取得したすべての単位に適用されるわけではありません。どの程度認めてもらえるかは大学・学部によって異なります。

編入試験の内容

編入試験の内容は英語と論述問題(内容は大学・学部により異なる)の2教科+面接で受験できることが多いようです。一般入試と比べると受験科目は少なく、通常の学生生活を送りながら試験対策をしていくことができます。

なお、論述問題は小論文であることもありますが、経済学であればマクロ経済についてなど、大学レベルの問題が出題されます。大学に編入した際に授業についていけないような学生は編入させられないので、そうした実践的なふるいにかけられることになります。

※各大学のHPより編入試験に関する募集要項を必ず確認してください。夏休み前〜後期が始まる頃にはだいたい発表されるかと思います。
試験の日程・内容・合否発表・募集人数・出願書類の提出方法などが書かれています。

編入試験の流れ

  1. 編入学試験要項を確認する。
    (夏休み前には公表されることが多い)
  2. 受験資格を満たした学生が所定の出願期間に出願書類を提出します。
    (例|2016年度早稲田大学政治経済学部|2016年1月6日(水)~1月8日(金))
  3. 編入試験を受ける。
    (例|2016年度早稲田大学政治経済学部|2016年3月3日(木))
  4. 合否を受け取る。
    (例|2016年度早稲田大学政治経済学部|2016年3月5日(土)10:00~)
  5. 編入手続きを進めていく。

編入試験・合否の発表は大学・学部によってまちまちです。11月に試験がある大学もあれば、早稲田大学のように3月に試験がある場合もあります。必ず各大学の編入学試験要項を確認してください。

注意事項

編入は3年次にするのが一般的

現在在籍している大学に不満を抱えていて、すぐにでも編入したいと考えている学生もいるかと思います。ただ、編入試験は2年次よりも3年次にするのが一般的であり、編入生の募集も3年次のみの大学もあります。編入試験を受けても落ちるかもしれませんし、今の大学にすぐおさらばできるわけではありません。

年度ごとに募集人数が異なる

一般受験であれば数百〜何千人という合格者が出るものですが、編入試験では若干名の募集しか行われません。というのも、編入枠は「退学者が出た」などによって欠員が出た場合に設けられるのが一般的だからです。

よって年度ごとに募集人数が異なる場合もあるので、注意してください。

編入できない大学もある

大学の編入制度は欠員募集などを理由に行われます。よって年度によって募集人数が異なったり、年度ごとに募集するかしないか違う大学・学部もあります。

※大学・学部によっては、そもそも外部生の編入枠を設けていないこともあります。(例|慶應義塾大学・東京大学)

まとめ

編入するのも一つの戦略

受験に失敗して滑り止めで合格した大学に通っている学生も多くいます。中には、どうしても第一志望であった大学に通いたかったと後悔している学生もいるでしょう。

大学に通いながら別の大学に入学する方法として仮面浪人もありますが、大学の単位をとりながら高校レベルの受験勉強をするのは大変です。

編入を考える大きなメリットは、大学に通いながら対策をしていけることです。

ステップアップして上を目指していきたい学生はぜひ検討してみてください。

編入学のメリット・デメリットについては↓の記事にまとめてあるので合わせてどうぞ


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