TOEIC・TOEFL・IELTSの違いを徹底比較!受験するならどれが良い?

TOEIC・TOEFL・IELTSの違いを徹底比較

年齢を重ねれば重ねるほどその重要性を理解していくもの。それは英語です。

学生だった頃は勉強の一環でしかなく億劫に感じてしまうものでも、社会に出ればその必要性を肌で感じることになります。特に2020年の東京オリンピックがすぐそこまで迫ってきている現在の日本では、「英語など必要ない」と考えている人の方が少ないのではないでしょうか?

現に、現在の日本では多くの外国人を普通に目にするようになってきました。

自身の英語力を測る上で義務教育中に最も有名なのは「英検」こと「実用英語技能検定」ですが、大学、あるいは仕事で英語を使う、また海外進出を考えている方が英語力証明する際に受ける試験として挙げられるのは「TOEIC」「TOEFL」「IELTS」の3つです。

今回はこれらの違いについて徹底比較していきましょう。


どういったときに受験するものなのか?

冒頭でも少々触れましたが、これらの試験は自身が現時点で持つ英語力の実用性を測るもの。日本国内であれば一定の基準を超えると履歴書に書くことが出来ますし、たとえば海外の学校への進学を考えているのであれば英語力の証明として受験必須だったりもします。

ただこの3つはどれを受けてもいいのかと言えばそうとも言えません。これらの試験にはそれぞれ特徴があり、また、その用途や勉強方法などにも僅かな違いがあります。

ただ同様に言えることは、重点を置いているのは英語能力の「実用性」。合否ではなく点数で結果が出るものですから、比較的気軽に受験することもその特徴のひとつです。

日本で万能!マークシートのTOEIC

TOEIC
まずはこの3つのうち最も有名であり、受験した経験があるという方も多いであろう「TOEIC」をご紹介。「TOEIC」は「Test of English for International Communication」の略で、いかに英語でコミュニケーションを取る能力に長けているか測る試験です。

TOEICとは?

TOEICはこの3つの試験の中で唯一マークシート方式を採用しています。主なものはリーディングとリスニングのスキルの2技能をテストされるもので、これは各100問ずつ、つまり合計200問をリーディング75分、リスニング約45分の計2時間で解くことになります。また、有効期限がないというのもTOEICならではの特徴です。

また、それよりもアウトプットの能力を知りたいという方には、「TOEIC SW」といってスピーキングとライティングの力を測る試験も別途ありますのでチェックしてみて下さい。スピーキング約20分、ライティング約60分の配分となっています。

TOEICが使える場面

ちなみに通常のTOEICにおいて、大学生の平均点は990点満点中550点ほど、そして社会人になると600点ほどという結果も出ていますので、社会に出るとその重要性をより実感するはずです。

就職活動において企業側が求める基準はおおよそにして550~600点ほど。これぐらいの点数があれば、堂々と履歴書に書くことが出来ます。

TOEICの詳細

値段は1回につき¥5,725。下記2つの試験よりも手軽な受験料です。日程は、月に1度となっており、結果が出るまでには30日以内。自分宛に封書で届くことになっています。有効期限はありませんが、履歴書に記載したいのであれば出来るだけ直近のものが信頼性があり良いでしょう。

4技能徹底調査!馴染みのあるTOEFL


続いては、大学生の中には受験したことがあるという方も多いであろう「TOEFL」です。「TOEFL」とは「Test of English as a Foreign Language」を省略したもの。第二言語としての英語能力を測るための試験です。

TOEFLとは?

上記でご紹介した「TOEIC」とは違い、全て筆記スタイルとなっています。なお、この日本で実施されているTOEFLは「TOEFL iBT」と言い、インターネット上で受けるもの。以前は紙ベースの「TOEFL PBT」も行われていましたが、現在では全て「iBTテスト」です。

「話す」「書く」「聞く」「読む」の全技能を測ることが出来、比較的日本社会にも浸透していますから、点数を履歴書に記述しても受け入れられやすいと言えます。

TOEFLが使える場面

また、このTOEFLは海外への学校進学をする際に受験する方も多くおり、主にはアメリカやカナダをはじめとする、アメリカ英語を主流とする国々で使うことが出来るのもです。

海外の大学生活において不自由なく英語を使えるかどうかを測るテストなので、内容もTOEICに比べるとアカデミックとなっています。

TOEFLの詳細

値段は申込日や条件などによって僅かに差が出るのもTOEFLならでは。申し込み締め切りは通常試験実施日の7日前ですが、この日までに申し込むと費用はUS$235。

それ以降から前営業日までは+US$40ということで、US$275。試験日や会場を変更したい場合は4日前までなら可能ですが、別途手数料が掛かり試験料+US$60となります。

日程としても毎週、あるいは隔週など頻度も多いですから、自分の都合に合わせて受験することが出来ます。結果が出るまでに掛かる日数は通常オンライン確認出来るのが2週間以内です。

iBTテストでの満点が120点、目安として70点以上の取得を目指すと良いでしょう。有効期限は受験日から2年間です。

アカデミック?それともジェネラル?2パターンのIELTS

最後にご紹介するのは「IELTS」こと「International English Language Testing System」。日本ではあまりメジャーな試験ではないかもしれませんが、イギリスをはじめとするオーストラリアやニュージーランドなど、イギリス英語を主に話す国々の基準として使うことが出来ます。

IELTSとは?

IELTSは、TOEFL同様4技能全て筆記スタイルで受験する試験です。

ただTOEFLと違うのは、紙ベースで行われるものであるということ。説明15分、リスニング40分、リーディング60分、ライティング60分、その後スピーキングが行われます。

スピーキングは順番によっては翌日に持ち越されることもあり、比較的長丁場の試験となりますので、体力や気力に自信があるときの受験がオススメ。また、このIELTSにはアカデミックとジェネラルというモジュールの2パターンが存在し、基本的にアカデミックの方が難易度は高く設定されています。

それではどちらを受験すればいいのか? ということですが、主に海外の学校進学を目指すのであればアカデミック、海外の永住権申請などではどちらでも可とされていたりなど、どちらが自分にとってベストな選択肢であるのかを見極めてから受験するようにしましょう。

IELTSが使える場面

IELTSは、アメリカ英語を主としたTOEFLとは違い、イギリスをはじめとするオーストラリアやニュージーランドなど、イギリス英語を話す国にアピールするときに有効な試験です。

今後海外留学を考えている、あるいはイギリス系の外資企業への就職活動を考えているという方にはうってつけのテストとなります。また、海外留学をするにあたって基準となってくるのは、9.0点満点中、6.0点以上です。

IELTSの詳細

受験費用は今回ご紹介するTOEIC、TOEFL、IELTSの中でも最も高い、¥25,380。日程も開催地やアカデミックとジェネラルどちらを選ぶかなどにより変わってきますので、公式ウェブサイトでチェックする必要があります。

気軽に何度も受けられる値段とは言い難いですから、しっかりと準備をしてから臨むようにしましょう。結果の有効期限は2年間です。

受けるならどれが一番良い?それぞれ特化した有効活用

上記で3試験の特徴を並べましたが、気になるのは「自分はどれを受ければいいのか?」というところかと思います。しかしこれに関しては、ひとえに「これ」と言えないものです。

自分が何を目的として受験するのかを考えて選ぶのがベスト。試験により勉強方法も異なりますから、それぞれの使い道を考えてから臨むようにしましょう。

TOEICは国内向け

今後海外進出などの予定が一切ないという方で、ただビジネスや就職活動だけに活用したいという方にオススメなのは、TOEIC受験。有効期限がないというのが魅力的ですし、費用も比較的リーズナブルに抑えられるため何度でも挑戦することが出来ます。

日本国内であれば外資系メインで就職活動するという方も、履歴書に書けますから非常に有効的です。

海外留学を考えている人はTOEFL

上記ではTOEFLはアメリカ英語向けと記述しましたが、オーストラリアやニュージーランド、イギリスなどでも一部認められているほどTOEFLの認知度は高いもの。もし今後2年以内の海外留学を考えているというのであれば、TOEFLを取得しておくに越したことはありません。

また、日本国内でも広く認識されているTOEFLですので、就職活動にも役立ちます。

イギリス方面への進出ならIELTS

イギリス英語を話す国々でもTOEFLは知られていますが、そうは言ってもやはりIELTSが主流であるということは現時点で変わっていません。

イギリス英語圏への留学や移住を視野にいれた将来展開を考えているというのであれば、IELTS受験をオススメします。

ただIELTSの場合、日本での認知度はそれほど高くなく、また受験費用も高く有効期限も2年間という設定があるため、受験する必要が出来たときに申し込むのが良いでしょう。

まとめ

この3つの試験に対し同様に言えるのは、いずれのテストも「実生活で使える英語」の証明が出来るということ。グローバル化が目覚ましく進んでいる現代の日本において、仕事をする上でも他言語に触れる機会も増えてきます。

英語は世界で最も影響力のある言語として、また公用語として、世界中の人々とコミュニケーションを取ることが出来るツールです。

英語を習得すると、自身の可能性だけでなく、視野を広げることも出来ます。自分自身に一番合ったスタイルの試験がどれか考え、将来に繋げていきましょう。

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