人間みな何かしらの悩みを抱えているものですが、大学生はどのような悩みを抱えているのでしょうか。
今回は、日本学生支援機構の 『平成26年度学生生活調査』を参考に、どれくらいの大学生がどのような悩みを抱えているのかをみていきます。
もしかすると、自分だけが…と思っていた悩みも、結構多くの人が同じように思っているかもしれませんよ。
この記事の目次
授業についていけていない大学生は3人に1人
授業の内容についていってない
- 大いにある:4.6%
- 少しある:30.6%
- あまりない:39.8%
- 全くない:24.9%
日本の大学は入学すれば卒業は簡単だと言われる中、授業についていけない学生もある程度います。原因はただ勉強していないからではないかと思いますが、勉強する時間のない理由ってたくさんありますよね。
授業についていくために勉強する
大学の授業はかなり親切に教えてくれたりしますから、授業の内容についていけるのが当たり前だと思ってしまうかもしれません。ですが、背景知識が十分にない中で授業の内容をその場で理解するのは困難です。
予習をしていない学生がほとんどでしょうから、要は「授業についていけないのは当たり前」であり、「授業についていくために日々勉強する」のです。授業についていけないのが問題なのではなく、それを放置していることが問題であり、そのまま放置し続けてしまうと取り返しがつかないほど覚えるべき項目が溜まってしまいます。
卒業後にやりたいことがない大学生は5人に2人
卒業後にやりたいことがみつからない
- 大いにある:12.6%
- 少しある:28.2%
- あまりない:29.7%
- 全くない:29.4%
卒業後にやりたいことというのは、「どのような職に就きたいか」ではないかと思います。ただ、大学生の多くは社会にどのような業界があり、どのような仕事をしているのかを具体的にイメージすることができません。何があるのか知らないのに卒業後にやりたいことが見つかるわけがありません。まずは知ること、できればインターンシップなどで体験することすれば良いのですが、既知の中にやりたいことを探す学生が多いです。
やりたいことがない大学生は本当に多い
やりたいことが見つかっていない大学生は多いです。これまで社会との繋がりの薄い世界で生活してきたので当たり前ですが、突然就職について考えなければならなくなると良く分からなくて焦りますよね。
多くの大学生は「やりたいことがない」ことと、「やれないかもしれない」という不安をごっちゃにしています。そこで「何をすべきか」という答えを求めようとしてしまい、自分がやりたいと思っていることから外れた道に進んでしまう人も少なくありません。
好奇心に目を向ければやりたいことはいくらでも見つかるはずです。日本みたいな平和国家であれば、やりたいことが多すぎてどれに絞ろうか迷うというのが普通です。
就職・進学先に不安を抱える大学生は10人に7人
希望の就職先や進学先へ行けるか不安だ
- 大いにある:33.7%
- 少しある:36.2%
- あまりない:14.6%
- 全くない:45.8%
在学中は学生という身分があり、何もしなくても守られていますが、卒業したら自分の身は自分で守っていくことになります。そこで就職できなければ周囲に取り残され、生活やキャリアに関わってくるとのことで不安になる学生が非常に多いです。
みんなと同じ人生でなくたって良い
日本の大学という空間にいると、「大学を卒業して会社に就職して少しずつキャリアアップして家庭を持って…」といった平凡な人生が良いと思いがちです。
ですが、そうでない人生もいくらでもあり、多様な価値観が存在します。例えば、海外に出かけてみると国籍はもちろん人種や経歴もバラバラの人たちばかりです。
みんなと同じような人生が良いとか、卒業して正社員になるべきだという強迫観念に取りつかれている学生は視野が狭いとしか思えません。ほんの少し視点を変えるだけで、全然違った見え方ができると思います。
経済的に不安を抱えている大学生は6人に1人
経済的に勉強を続けることが難しい
- 大いにある:2.7%
- 少しある:14.7%
- あまりない:39.7%
- 全くない:42.8%
勉強を続けられないほど計在的に追い詰められる学生はそう多くはないものの、6人に1人程度は存在するようです。家庭の事情であったり消費者金融にお金を借りてしまった等の理由が考えられます。
経済的に進学が難しいのであれば他の道もある
4年生の私立大学であれば年間100万円ほどの授業料がかかります。さらに一人暮らしならば生活費で年間100万円ほどはかかります。
であれば、いっそのこと大学を辞めてプログラミングの技術を学んだり、本をたくさん読んで自学していく、オンラインで大学卒業資格を手に入れられるサービスを利用する等の様々な道があります。
一つの道にとらわれずに柔軟な発想で一つ一つ課題を乗り越えていけば、経済的な問題は必ず解決することができます。
学内の人間関係の悩みを抱える大学生は6人に1人
学内の友人関係の悩みがある
- 大いにある:2.8%
- 少しある:14.4%
- あまりない:36.2%
- 全くない:45.8%
学校の人間関係に問題を抱えている大学生もある程度いるようですが、大きな問題を抱えてはいないようです。恋愛がらみとかお金がらみで人間関係が崩れるなんてのはありがちです。
人間関係の悩みは割り切っていくしかない
例えば、Aさんに嫌われていたとして、どうしてもAさんに好かれたいのでなければ関わらないようにしていくことで人間関係の問題から離れることができます。
陰口を叩かれたり悪態をつかれたとしても仕方がないので、精一杯やることやって関係を終わらせましょう。人間関係のしがらみを抱えたままでいると辛いので、悪いと思っていたとしても感情論で避難されるようなら無理に付き合う必要はありません。
この時に他人のことばかり考えるのではなく、自分の目的に意識を向け、今何をすべきかを考えて行動していくことが大切です。難しいかもしれませんが、考えこんでいても何も前には進みません。
何があっても一歩ずつ進むしかないのです。
まとめ
悩みは誰もが抱えている
不安や悩みというのは、少なからず誰しもが抱えています。容姿・経済面・スキル・実績…、中には病気や障害を抱えている人もいます。もしかすると、満足に食事ができないなんて悩みを持っている人もいるかもしれません。
ですが、そんな中でも一生懸命に生きている人はたくさんいます。乙武洋匡氏なんかは女性が大好きで、障害を持っていても巧みな話術で女性との交友を楽しんでいます。(良い例かは分かりませんが..)
行動の積み重ねによって現状は少しずつ打破されていきます。過去ではなく、自分の思い描く未来に向けて行動していきましょう。