自己啓発にハマる人は痛い存在となりがちですが、自己啓発本には人生をより良い方向に導くための具体的な方法論が明示されています。すぐに行動できることは稀なものの、実生活にも活かせる貴重な発見があるので、有名どころは一度読んでみることをおすすめします。
今回は、数ある自己啓発本の中でも大学生におすすめしたいものをピックアップしてみました。
この記事の目次
- 世界で最も読まれている自己啓発本の決定版
- 精神論から脱却し、科学と意志の力で人生を変える方法論を学ぶ
- 二者択一思考を捨て、新たな選択肢を創造する癖をつける
- 従来の対人コミュニケーションを根本から見直すきっかけを与えてくれる
- 甘い考えを捨て、過酷な現代社会を生き抜く思考を身につける
- 学ぶことの意義や大切さを再考する
- 社会に出る前に「正しさとは何か?」を真剣に考え、社会活動の指針を発見する
- 劣等感と向き合い、過去に縛られるのではなく未来への一歩を踏み出す
- 最も分かりやすいテクノロジー時代の生き方解説本
- 新時代を生きる若者のマインドセットをしてくれる
- やりたいことがない20代がやりたいことを見つける
- 他人に流されず自分の道を歩む生き方を学ぶ
- まとめ
世界で最も読まれている自己啓発本の決定版
44カ国語以上に翻訳され、3,000万部を超えるベストセラーとなっている、世界で最も有名な自己啓発本です。原書の初版から30年近く経つ今でも人気は衰えておらず、自己啓発本の決定版とも言える書籍なので一読しておくことをおすすめします。
著者紹介
1952年、ユタ大学卒業。1957年ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。 1976年、ブリガムヤング大学にて博士号取得。 ブリガムヤング大学で、学長補佐、および経営管理と組織行動学の教授を務める。 現在はフランクリン・コヴィー社(本社アメリカ)の共同創設者であり副会長。 『7つの習慣 成功には原則があった!』の著者として世界的に有名。(Wikipediaより引用)
精神論から脱却し、科学と意志の力で人生を変える方法論を学ぶ
世界的ベストセラーであり、日本版も60万部を超えているヒット作。心理学や脳科学の知見が盛り込まれ、「努力すれば夢は叶う」といった精神論とは異なり、科学と意志の力で人生を変える方法論が明示されています。科学的根拠がふんだんに盛り込まれているという点で他の自己啓発本と一線を画しています。やりたいという気持ちはあるのに頑張れない人に読んで欲しい。
著者紹介
ケリー・マクゴニガル…は、サイエンス・ヘルプで知られる健康心理学者。(サイエンス・ヘルプとは、科学の研究を一般の人に説明すること。)特に自分の中での葛藤を乗り越え目標を実現することに関する研究に関わっている。最近では多くのメディアが目標と葛藤について報道する際彼女の発言を引用している。(Wikipediaより引用)
二者択一思考を捨て、新たな選択肢を創造する癖をつける
『7つの習慣』でお馴染みのスティーブン・R・コヴィー博士の書籍です。対立や競争を生み出す二者択一型の思考をやめ、パラダイムシフトを起こすことの大切さが書かれています。与えられた選択肢の中から判断を下すのではなく、それらの良いとこ取りをしたもっと良いアイデアを探してみませんか?
著者紹介
1952年、ユタ大学卒業。1957年ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。 1976年、ブリガムヤング大学にて博士号取得。 ブリガムヤング大学で、学長補佐、および経営管理と組織行動学の教授を務める。 現在はフランクリン・コヴィー社(本社アメリカ)の共同創設者であり副会長。 『7つの習慣 成功には原則があった!』の著者として世界的に有名。(Wikipediaより引用)
従来の対人コミュニケーションを根本から見直すきっかけを与えてくれる
こちらも自己啓発における世界的な名著であり、人との関わり方を根本的から考え直させてくれる書籍となっています。人を動かすコツは「自ら進んで動いてもらうように仕向けること」であり、豊富な事例を元にどのような人とも良い関係を築くエッセンスが詰まっています。
著者紹介
デール・ブレッケンリッジ・カーネギー…は、アメリカの作家で教師にして、自己開発、セールス、企業トレーニング、スピーチおよび対人スキルに関する各種コースの開発者。ミズーリ州の貧しい農家に生まれ、今日でも支持の高いベストセラー『人を動かす』(1936年)…の著者として有名である。…カーネギーの著書では、他者に対する自己の行動を変えることにより、他者の行動を変えることができる、という考えが柱のひとつとなっている。(Wikipediaより引用)
甘い考えを捨て、過酷な現代社会を生き抜く思考を身につける
若者が非常で残忍な社会を生き抜くための術がまとめられた書籍です。学歴だけでは通用しなくなった社会でどのように考え、行動していくことが成功に繋がるのか。京大で圧倒的な人気を誇る、エンジェル投資家でもある瀧本哲史氏が論理的に分かりやすく解説してくれています。
著者紹介
瀧本 哲史(たきもと てつふみ、生年月日非公表)は、日本のエンジェル投資家、経営コンサルタント。京都大学産官学連携本部イノベーションマネジメントサイエンス研究部門客員准教授、株式会社オトバンク取締役。( Wikipediaより引用)
学ぶことの意義や大切さを再考する
みんな大好き諭吉様の書籍です。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」とは言いますが、ではなぜ人に差ができるのか。学ぶことの意義や大切さについて改めて考えさせてくれます。誰もが知っている本でありながら、読んだことのある人はそう多くはないと思います。大学生の早いうちに読んでおくべき。(読みやすさの観点から現代語訳がおすすめ)
著者紹介
福澤 諭吉…は、日本の武士(中津藩士のち旗本)、蘭学者、著述家、啓蒙思想家、教育者。慶應義塾の創設者であり、専修学校(後の専修大学)、商法講習所(後の一橋大学)…の創設にも尽力した。新聞『時事新報』の創刊者。…明治六大教育家として列される。(Wikipediaより引用)
社会に出る前に「正しさとは何か?」を真剣に考え、社会活動の指針を発見する
様々な観点から正しさとは何か?について考えさせてくれる書籍です。これから社会との関わりが深くなっていくにあたって、正しさとどのように向き合っていくか考えさせてくれます。
著者紹介
マイケル・サンデル(英: Michael J. Sandel、1953年3月5日 – )は、アメリカ合衆国の哲学者、政治哲学者、倫理学者。ハーバード大学教授。コミュニタリアニズム(共同体主義)の代表的論者であり、その論述の特徴は共通善を強調する点にある。また共和主義者を名乗ることも増えている。(Wikipediaより引用)
劣等感と向き合い、過去に縛られるのではなく未来への一歩を踏み出す
『嫌われる勇気』は累計発行部数が100万を超えたアドラー心理学の入門書です。青年の主張が特徴的な書籍で、読書が苦手な人でもスラスラと読み進められます。本書は、劣等感と向き合い目的を持って現在を生きる勇気を与えてくれます。
著者紹介
岸見 一郎(きしみ いちろう、1956年 – )は、日本の哲学者、心理学者。京都府生まれ。1987年、京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。…2013年に刊行した古賀史健との共著『嫌われる勇気』が100万部を超えるベストセラーになる。(Wikipediaより引用)
最も分かりやすいテクノロジー時代の生き方解説本
日本マイクロソフト株式会社の代表取締役を務めた、読書家でも知られる成毛眞氏の書籍です。人工知能によって雇用がなくなっていく中、どのような知識・技能を持つ人材が生き残れるのかについて分かりやすく解説してくれています。内容自体は難しくなく、読書が苦手な人でもすいすい読み進められます。
著者紹介
成毛 眞…は、日本の実業家。北海道札幌市出身。…1979年中央大学商学部卒業。….1991年よりMSKK(日本マイクロソフト)代表取締役社長。2000年に退社後、同年5月に投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。…現在、HONZ代表、スルガ銀行株式会社の社外取締役や、様々なベンチャー企業の取締役・顧問などを兼職。早稲田大学客員教授も務める。(Wikipediaより引用)
新時代を生きる若者のマインドセットをしてくれる
『魔法の世紀』で知られる現代の魔術師こと落合陽一氏がAI時代に必要なマインドセットについてまとめてくれています。落合氏の考えはホリエモンと同様に時代を先取りしている感があるので、彼らの考えを取り入れることは非常に有用です。
著者紹介
落合 陽一(おちあい よういち、1987年9月16日 – )は、日本の研究者、大学教員、博士(学際情報学)、メディアアーティスト、実業家。筑波大学 学長補佐・図書館情報メディア系助教 デジタルネイチャー研究室主宰。(Wikipediaより引用)
やりたいことがない20代がやりたいことを見つける
やりたいことがない大学生が大勢いるようですが、この本を読めば「20代のうちに経験しておきたいこと」が見つかります。ありきたりな内容で意識高い系の価値観は含まれるものの、やっておいたら良いなと思うことが明文化されていることで参考になるのではないかと思います。
著者紹介
本田 健(ほんだ けん)は,日本の作家,小説家である。よく取り上げられるテーマは,お金と幸せ,ライフワークについてである。代表作としては,『ユダヤ人大富豪の教え』『きっと,よくなる』『大好きなことをしてお金持ちになる』などがある。(Wikipediaより引用)
他人に流されず自分の道を歩む生き方を学ぶ
ホリエモンこと堀江貴文氏は情報感度が高く、時代の少し先を行った考えを持っています。常識に縛られて思考が凝り固まっている人にとっては刺激が得られる本となるかもしれません。ホリエモンの本は大学生向けのようなものが多いので、本屋に寄ったら立ち読みでもしてみると良いと思います。
著者紹介
堀江 貴文(ほりえ たかふみ、1972年10月29日 – )は、日本の実業家、著作家、タレント。… 日本ゴルフ改革会議委員、インターステラテクノロジズ創業者兼従業員、Jリーグアドバイザー、大阪府の特別顧問(国際博覧会(万博)担当)。元ライブドア代表取締役社長CEO、現在、SNS media & consulting株式会社 ファウンダー。(Wikipediaより引用)
まとめ
ここで紹介した以外にもおすすめしたい本はたくさんありますが、ひとまずこれくらいにしておきます。一度に全部は読めないと思いますので、まずは1冊気になった本から読んでみてはどうでしょうか。
自己啓発本を読む一番のメリットは「現在の自分に足りないもの」に気づけることです。物事がうまくいかないのを他人のせいにするのは簡単ですが、足りないものを補っていけば困難な課題も自らの力で乗り越えていくことができます。
なんとなく生活してしまっている人は、現在の自分に足りないものを認識できれば、これから何をすべきかが見えてくるようになります。
自己啓発本を頻繁に読むと「意識高いだけ系」になりがちなのでおすすめしませんが、自己啓発本を侮るべからずです。