新卒ブランドは就職に有利だと考えている学生も多いと思いますが、実際はどうなのでしょうか?
今回は、既卒や第二新卒の定義についてと、新卒とは違って既卒・第二新卒は就活に不利なのかを徹底解説していきます。
この記事の目次
既卒・第二新卒の定義とは?
ざっくり就活産業において、既卒は「就職せずに大学を卒業した就職希望者」、第二新卒は「大学を卒業して一度は就職したけど、退職した転職希望者」として使い分けされています。
では、本題に移りましょう。
既卒・第二新卒は就職に不利なのか?
既卒・第二新卒が就職に不利になるのかというと、一概には言えませんが就職で不利になる場合が多いです。
理由を詳しく説明していきます。
理由1:学生ではなく、無職・フリーターという立場になる
企業に就職せず大学を卒業した人は、無職やフリーターという立場になります。例えば、慶應大学を卒業していたとしても、無職やフリーターとなるわけです。
「慶應大学の学生」と「慶應卒の無職・フリーター」であれば、ブランド力の差は一目瞭然ですよね。就職には不利になるのが分かると思います。
理由2:金銭的余裕がなくなりがち
学生のうちは良くも悪くも学生ローンによって生活できていましたが、大学を卒業した後はローンを払う側になります。また、年金や保険料等の税金を取られるので、無職やフリーター状態ではゆとりのある生活が難しくなっていきます。
すると、バイトをして稼がなければならなくなり、就活に当てる時間が限られてきます。金銭的余裕がなくなることにより、就活に充てる時間がなくなり、精神的余裕もなくなっていきます。
理由3:新卒の方が窓口が広い
新卒をターゲットとした就活市場は数万から数十万社が求人を出して社員を獲得しようとするのに対し、既卒や第二新卒に対して表立った広告を打つ企業は少ないのが現実です。
近年、既卒や第二新卒向けの求人も増えてきていますが、それでも母数は新卒の方が圧倒的に多いです。
内定率の話ではなく、そもそもの求人数が少なく応募できる企業が少ないという点において、既卒や第二新卒は就職に不利だと言えます。
理由4:既卒・第二新卒には裏があると深読みされる
・なぜ、あなたは就職せずに卒業したのか?
・なぜ、就職したもののすぐ退職してしまったのか?
この問いに対して合理的な理由を明確に答えられないのであれば、「もしかして、何か別の理由があるのではないか?」と思われてしまいます。
例えば、ブラック企業について行けず辞めたとしても、「もしかしたら、批判的にばかり物事を考えてしまうタイプなのではないか?」と思われてしまうことがあります。こうなると就職に不利になってしまいますよね。
企業側からしてみると、社員を一人採用するのに数十万円〜数百万円のコストがかかります。小さい会社ほど採用してすぐ辞めてしまわれたら困るので、既卒や第二新卒を採用するリスクを取りたがらない傾向にあります。
理由5:既卒・第二新卒には専門性が求められる
同じ条件であれば、大学を卒業したての新卒を雇えば良いわけで、あえて既卒や第二新卒を採用する理由はありません。
新卒の方が社会を知らない分、素直で物覚えも早かったりするので、中途半端に仕事をこなしてきた既卒や第二新卒を優先して採用したいとは思いません。
そこで、既卒や第二新卒に当てはまる方が就職するには、何か別の付加価値を提供する必要があります。採用のハードルが高くなり、就職には不利に働くのです。
例えば、「英語がめちゃくちゃ得意です」「プログラミングができます」「デザインができます」などあれば、無職やフリーターでも関係なく採用したいと思いますよね。
とはいえ、実際に就職で不利になるかは個人の状況によって異なります。
既卒・第二新卒でも就活に成功する人、失敗する人の違い
既卒と第二新卒に分けて考えていきます。
1.何らかの理由で就職せずに卒業した(既卒)
既卒の学生は大きく2種類に分けられます。「目的を持って就職せずに卒業した」タイプと「気がついたら就職できずに卒業していた」タイプです。
成功するタイプ
目的を持って就職せずに卒業した
- 留学していて就活期間に通常の就活ができなかった
- 就活せず、大学を卒業して自分探しの旅に出ていた
- なりたい職業が見つかったので、必要な知識・スキルを身につけていた
こちらのタイプが就職に困る可能性は低いです。やりたいことを明確に定めることができるので、遅かれ早かれ自分に合った企業を見つけて就職することができます。
失敗するタイプ
気がついたら就職できずに卒業していた
- 就職を始めるのが遅く、内定をもらえなかった
- 就活で鬱になってしまい、就活する意欲が出なかった
- フリーターとして何となくその日限りの生活を続けていた
こちらのタイプは、目的を持たずに何となく時間を費やす癖があるように思います。やるべきことに時間を割いて集中することができないため、行動の効率が悪く、就職するのは困難です。
また、就職した後も知識やスキルの習得をなおざりにして適当に過ごし、キャリアアップする際も壁ができてしまいます。
こうしたタイプはやりたいことを見つけることが大切です。また、やりたいことが全然見つからない場合は、あなたが好きな人(同性でも異性でもOK)と一緒に仕事ができるよう考えてみてください。
目的を持たないと動けない人や誰かのためでないと動けない人など、モチベーションの根源は様々なので、思考を柔軟にしていきましょう。
記事の後半では、どうしても何もする気が起きない方でも就職できる方法を紹介しています。
2.一度は就職したが、すぐやめてしまった(第二新卒)
第二新卒は、期間の差はあれど「やりたいことが別に見つかって退職した」タイプと、「会社で働くのが嫌になって退職した」タイプに分かれます。
成功するタイプ
やりたいことが別に見つかって退職した
- 他業種の仕事に就きたいと思うようになった
- エンジニアになりたくなった
- 海外で働いてみたくなった
- 世界を旅してみたくなった
20代を営業職として過ごしてきた方が30代になってエンジニアや企画職に転向するのが困難であるように、やりたい仕事があるのであれば職種転向は早い方が良いです。
やりたいことが見つかって退職したタイプは、判断力と行動力を兼ね備えていることが多いため、再就職でも成功しやすいです。(たまに理想を仕事に求めて失敗する方もいますが…)
失敗するタイプ
会社で働くのが嫌になって退職した
- 就職先がブラック企業で続けるのが嫌になった
- 週5で働くのが辛くなった
- うつ病などの精神疾患になった
ネガテイブな理由で退職してしまった方は、次の職場でもネガテイブ思考に陥って仕事が手につかなくなる可能性があります。
例えば、上司とのコミュニケーション時に「この人は暴言ばかりで根が腐っている」などと決めつけて「もう無理」と諦めてしまうなど、何もせずに上手くいかないことを他人のせいにしてしまってはいませんか?
一見性格の悪い上司でも、話の仕方次第でどうにでもなることも良くあります。上手くいかない原因を考えて対処していく能力は社会人としての基礎スキルであり、残念ながら思考停止して責任転嫁する人材に需要はありません。
再就職の際に、元々いた企業の悪口ばかり言う人は採用されにくいのでご注意ください。
成功するタイプと失敗するタイプの違い
要するに、成功するタイプと失敗するタイプの違いは以下の通りです。
成功するタイプ
主体的に問題解決する能力がある
- やりたいことや目的が明確である
- ポジティブに考えられる
- 行動力がある
- 自分の頭で考えられる
失敗するタイプ
受動的で他人任せ
- やりたいことや目的が不明確である
- ネガテイブに考えてしまう
- 思考停止状態に陥っている
- 他人に責任を押し付けてしまう癖がある
- 借金など、金銭的・精神的に追い詰められている
※ネガテイブ思考が悪いのではなく、【ネガテイブ×思考停止】状態が良くありません。ネガティブに考えて問題点を解決していける人材は好まれますが、ネガティブに考えてすぐ諦めてしまう人材は好まれません。
理想的現実主義が成功の秘訣
理想ばかり追い求める人は現実に対して批判的になりがちですし、現実的に考えすぎてしまう人は無難な選択ばかりのつまらない道を歩むことになります。
理想的なのも現実的に考えることも悪くはなく、理想を現実に落とし込んで考えることが成功の秘訣です。
例えば、あなたがAKBのメンバーが大好きだったとして、「恋人にしたい」と夢想するだけではダメですし、現実的に考えると「僕が付き合うなんて無理だ」という結論に至ってしまいます。
そこで、「現実的にAKBのメンバーと付き合うにはどうすれば良いのか?」と考えてみましょう。
そうすれば、「イケメンやお金持ちならワンチャンあるかも」「放送作家になればひとまず知り合いにはなれそう」「有名人と知り合いになれば、そのツテを辿って合コンを開いてもらえるのでは?」と様々な選択肢が生まれますよね。
その選択肢に対して、自分にできることは何かを考えてひたむきに行動すれば、時間はかかるかもしれませんが実現不可能とは言えないはずです。
大手は新卒有利!ベンチャーは関係なし!
どういった企業を選ぶのかでも、既卒・第二新卒の就活に不利かどうかは変わってきます。
大手企業への就職は新卒有利
大手企業であれば、【一次審査→二次審査→三次審査→面接→最終面接】といったプロセスが決まっていて、新卒向けの募集広告は出していますが、既卒・第二新卒向けの広告は出していないことが多いです。
新卒の就活生は内定までに時間がかかっても問題ないですし、他の企業と並列的に就活を進めていけますが、既卒・第二新卒はそうはいきません。
こうした点において、大手企業は新卒の方が就活を進めやすい傾向にあります。(ただし、人気企業ほど内定率は低いですが…)
ベンチャー企業は新卒も既卒も関係なし
IT系のベンチャー企業は常に人材不足です。即戦力の人材を欲しいと考えているので、むしろ既卒や第二新卒の方が就職しやすかったりします。
また、ベンチャー界隈の人間は学歴や新卒ブランドに価値を見出している人は少なく、「新卒よりも既卒・第二新卒の方が良い人材を採りやすい」と考えている企業も増えてきているため、既卒・第二新卒の方にはかなり狙い目です。
既卒・第二新卒が確実に内定を獲得するには何をすれば良いか?
では、具体的に内定をゲットするには何をすれば良いのでしょうか。
既卒・第二新卒は付加価値で攻めろ!
既卒や第二新卒の方は就活生とは違って、卒業までに内定を獲得しなければいけないといった制約がありません。
よほど金銭的に困っている方でなければ時間を取れるわけなので、その時間を使って自分に付加価値をつけるにはどうすれば良いかを考えることをおすすめします。
月収20万円で1年働くよりも、月収40万円で1年働く方が3倍近く収益効率が良いです。(家賃等の固定費と税金を除いた金額が自由に使えるお金となるため)
付加価値をつけなくても就職はできるかもしれませんが、市場に買い叩かれてしまうので、本当に良い企業に就職することはできませんし、高い給与を払ってもらうこともできません。
1年かけても良いので、高収入が得られるスキルを身につけるのも良い手段だと言えます。
パソコンが苦手でない方であれば、プログラミング技術を身に付けることで一生仕事に困らない生活を送れる可能性があります。
1.プログラミングを学んで即戦力人材へ
既卒・第二新卒でエンジニアを目指すなら、巷のプログラミングスクールではなく、就職支援を行なっているスクールを選ぶのがポイントです。
カリキュラムがしっかりしている上に業界のコネクションが強いため、きちんと講座を受けていればほぼ間違いなく就職が決まります。
汎用的なエンジニアを目指すなら、ポテパンキャンプ!
ポテパンは、実質0円でRailsを学べる就職支援型のプログラミングスクールです。Railsは世界的に人気の言語であることに加えて、汎用性も高いため、様々な開発に応用を効かせることができるのでおすすめです。
どのプログラミング言語を学べば良いか分からないという方も、まずはポテパンでRubyを学びましょう。
サーバーサイドエンジニアを目指すなら、ProEngineer!
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こうしたキャリア支援系のサービスを活用することで、既卒・第二新卒でもほぼノーリスク・ノーマネーで付加価値のある人材になることができ、優良企業に就職することが可能になります。
また、既卒・第二新卒向けのサービスが充実してきているので、そちらを使うのも有効な手段です。
3.既卒・第二新卒向けの就職支援サービスで短期間で内定をゲット
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DYM就職は、既卒・第二新卒向けの就職支援サービスです。新卒向けのサービスも提供している会社なので、紹介できる求人の数が違います。
また、書類選考なしで面接を調整してくれるなど、サポートが充実しているので、既卒・第二新卒の大きな味方になってくれます。
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ウズキャリは、面談をして企業を紹介するだけでなくUZUZカレッジという無料の研修サービスも行なっているので、より高い内定率を期待することができます。
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採用する側の立場も考えながら、価値ある人材を目指していきましょう。