子供の頃、僕らが大学生に抱いていたイメージはどんなものだっただろうか?
世の中のことを何も知らない子供の目には、大学生というのは何だか知的で難しいことを学んでいる不思議な存在だったに違いない。
今となってみると、現実は結構違うものだなと拍子抜けすることもある。今回は、Fラン大学の現状から大学生という言葉の無意味さについて考えていく。
- Fラン大学の現状
- 偏差値社会の無意味さ
そもそも大学生とは?
大学生とは、大学に通う学生のこと。
以上。それ以上でもそれ以下でもない。【大学生=頭が良い】とかそんな式は存在しない。頭の良い大学生もいれば、頭の悪い大学生もいる。そして、大学生でなくてもそれは同じ。
だとするなら、大学生とは何なのだろうか?
九九が言えない、アルファベットが満足に書けない大学生
大学生は、小学校中学校と義務教育を終え、高等教育を受けてから入学するのが普通だ。ということは、12年もの間、学校に通い授業を受けてきたことになる。
学校の授業で学ぶ学問は決まっていて、いわゆる国数英社理の5科目をメインに週5日も早朝から学校に通って夕方近くまで勉学に励まされる。
1年のうち学校に通う日数を150日。学校の授業が1日平均4時間あったとすると、12年間で7,200時間を勉強に時間を費やすことになる。まぁ、これは学校での授業時間だけなので、自宅学習などの時間を考慮すると1万時間はゆうに超えるはず。
九九もアルファベットを書くのも小学校低学年で学ぶレベルの能力だし、ちょっと暗記するだけなのでちょー簡単。普通の高3の理系であれば∮やΣ使って複雑な問題を解き始めてやっと学問のスタートラインに近づいたところなのに、九九すらままならないというのはどういうことなのだろうか?
大学ジャーナリストの石渡嶺司氏は次のように指摘する。
「『Fラン大学』と俗に言われる低偏差値学校ですが、もはや偏差値判定不能の『F』どころか、『絶望』の『Zランク大学』と言ってもいいぐらいに、学生たちのレベルが低下しています。
まず学力面で言えば、九九も言えないし、アルファベットも満足に書けない……という本来だったらありえないような学生がザラにいます。|九九が言えない学生も…大学のバカ化が凄いことに
明確なデータで示してくれてないので、実態は良く分かりませんが、小中高と学校に通ってきたくせにそういうバカがいるというのは事実らしいです。
良くある反論は、「勉強だけが全てじゃない」とか「そうやってバカにする奴は人間の屑だ」みたいなものだけれど、そういう人間に限って何もしてないことが多い。
勉強だけが全てじゃないってのは分かる。じゃあ、何ができるのか?
Fラン乙。だから自分は大丈夫?
人は自分より下の存在に安心する。正確には、人は他人を見下すことで安心する。Fランの大学生も屁理屈で他人を見下したりするし、一種の自己防衛的な反応。でも、だからといって自分が優れているわけではない。これはちゃんと覚えておかないといけない。
「九九できるし、アルファベットくらい書けるから大丈夫」というわけではないのは分かると思うけど、下と比べても良いことはないので、比べるなら自分よりも圧倒的に上の人間にしよう。すると、Fランの大学生と自分が五十歩百歩くらいの差しかないのが分かるから。
いわゆるMARCHなんかも見方によってはFランになるし…。
「最近は、地方国立大学や中堅大学でも、異変は起こっています。
例えば、授業中のスマホやお喋り、居眠りは当たり前。もちろん昔も一定数いましたが、教室の後ろでこっそりやるのが普通でした。でも、今の学生は堂々と最前列でやるなど、全般的にマナーの悪さが目につきます。
また、ディスカッションをやらせてみても、一般教養や基礎学力が乏しいので、議論にならずに、ただのお喋り状態に。なかには会話についていけず、開始5分で居眠りし始める学生も……。もはや学級崩壊ですよね」|九九が言えない学生も…大学のバカ化が凄いことに
こうやって見ず知らずの大人に批評されるのは嫌だと思う。ただ、Fラン学生は同世代からみてもバカにされてることが多いし、もう時間が経ってくると次は下の世代にバカにされるようになるから気をつけた方が良いかもしれない。
上の世代から見下されるだけならまだましだけど、これから大人になる子どもたちから「お前、俺より頭悪いね」と見下されるようになってくる。
問題は、単純に偏差値ではない
Fランという言葉が定着して、偏差値で「○○大学はFラン」といったりするけど、問題はそこではない。好奇心のはけ口が非生産的な行動に集約されて、成長機会から遠ざかってしまっていることが問題だ。
「頭が悪いから分からない」といって考える習慣をなくしてしまうと、ある意味で頭の良い人間に騙され続けることになる。
賢い人の作った法律に従わされ、税金を搾取され、消費洗脳に脅されていく。場合によっては、陰謀論や新興宗教にハマるかもしれない。学業はできなくても良いが、考えることからは逃げてはいけない。
っていうか、偏差値とか勝手に計算しやがっている、予備校って、社会に害悪しかもたらさない存在だから、マジでつぶそうぜ。ふざけやがって。お前らが勝手に計算している「偏差値」とかやらで、どれだけ多くの18歳が傷ついていると思っているんだ、このクソ野郎どもが。|茂木健一郎 (@kenichiromogi)
つぶれろ、駿台、つぶれろ、代ゼミ、つぶれろ、河合塾、つぶれろ、東進ハイスクール、つぶれろ、ありとあらゆる、偏差値を計算する、くされ外道予備校ども、みんなつぶれろ! 日本の10歳、11歳、12歳、13歳、14歳、15歳、16歳、17歳を、偏差値奴隷から解放せよ!|茂木健一郎 (@kenichiromogi)
TwitterでのFラン大学生に対する評価
Fラン大学の存在価値はゼロであり世の中は東大生で十分ある|TND (@ondr_is_great_p)
ひさしぶりに大学きたらこんな張り紙あったけど、Fランすぎてトイレうまく使えない人が多かったのかな…|小池徹平(@hisyohisyoKT)
全部の大学がFランになれば世間体気にしなくていいから楽なのに|えいらん♡ (@eilanya_ronin)
つか下手なFラン大卒より中卒のほうがポテンシャル高かったりするわ / あなたの職場に最終学歴「中卒」の社員はいますか?真面目に3年働いても、大卒新入社員が上司になる現実『中卒労働者から始める高校生活|http://npx.me/14rZo/HnJB
#NewsPicks堀江貴文
どんな立場にいたって、周りからバカにされることは良くある。「お前は本当はできる子なんだ」と親がバカにしてきたり「日本の教育環境に問題がある。バカだとか言うのは可哀想だ」と比喩的に最高にバカにしてくる教育論者なんてのもいる。
偏差値ではなく、自分が価値あると思う”何か”で勝負しよう。
これが重要で、学歴で勝負できないなら、他の何かを見つけるしかない。
アニメに詳しいとか、旅行が大好きだとか、お酒のブラインド・テイスティングが得意、麻雀なら誰にも負けないとかでも良い。それを極めていけば、学歴が高いだけの学生よりは面白い、価値ある人材になれる。
ホリエモンが大学の卒業式で放った言葉が最も的を得ていると思う。
未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ。|堀江貴文
ネットワークビジネスとかギャンブル始めたり、麻薬とか裏の世界に逃げ込んだりするのはやめよう。社会的に苦しいし、大抵の結末はつまらないから。
p.s.
Fランの大学って定員割れしてるとこあるから、名前を書くだけで受かるなんて噂もあるらしい。当たらずも遠からずな話なんだろうな。
※こういった記事含め見方や考え方は人それぞれなので、あまり気にしなくても大丈夫です。
悪習を断ち切るために、まずは現在の状況・課題を認識することが大切だと考えます。
でなければ、現状を変える必要性がなく、読書するなどの生産的な活動をすべきだという考えに到達する可能性は低いのではないでしょうか。
うーん・・・ 韓国はもっとひどいよ…(20歳の9割は大学生)
日本なんかまだまし。それどころか大学進学率が先進国に比べて低いくらいなのに・・・。
韓国は大卒者で溢れすぎて大卒者の就業環境はかなり厳しいようです。大学を卒業することではなく、何を積み重ねてきたかが問われています。