学歴の低い大学、特に願書を提出すれば入学できてしまうようなボーダーフリーのFラン大学に入学した学生がいると思います。
そのまま何もしないでいると退屈な学生生活に不満を抱き、過去を後悔し、就活でも苦労することになります。では、何をすれば良いのか。
今回は、Fラン学生がすべきこと、そうでないことを徹底解説していきます。
この記事の目次
Fラン学生とは?
Fランクという言葉は、ニコニコ大百科(仮)で以下のように定義されています。
1.A、B、C、D、Eの次のランクのことである。
2.河合塾による模試において倍率が低く、偏差値算出が不可能な学部学科のカテゴリ。現在ではBF(ボーダーフリー)という言葉が代わりに使用されている。
3.2から転じて大学入試が機能せず、希望者全員が入れる大学。教育水準の低下や経営破綻のリスクが問題視されている。
4.3から転じて偏差値が低く、無名の大学を揶揄するネットスラング。しばしば日東駒専未満をFラン扱いする傾向にある。また有名大学を叩く用途で用いるユーザーもいる。引用:ニコニコ大百科(仮)
ここから考えると、Fラン学生は願書を提出すれば合格できるような偏差値算出不可の大学から日東駒専以下の偏差値の大学の学生を指す言葉だと受け取れます。
出典元はともかく、内容に関してはさほど違和感のないものではないでしょうか。
Fラン大学の問題点
「学歴で人を見下すなんて…」と思うかもしれませんが、問題なのは学生の質です。
- 私語ばかりで講義が成立せず、授業が崩壊している
- 算数や英語は小学生レベルの内容すら理解していない
- 狂ったように酒やギャンブルや性的な交友に没頭している
- 「何がしたいか」ではなく暇つぶしのことばかり考えている
- 友達の質が低く、思考・行動の基準が低い
- 上記のような学生と同じ環境に身を置いてしまっている
Fラン大学には、上記のような学生が数多く存在しています。個々人が悪いとは思いませんが、取り巻く環境が悪いです。
頭の良し悪しを社会的に考えてみると、「偏差値」ではなく「合理的な判断の下す能力」が頭の良さを決めます。
同じ時間の使い方でも、ギャンブルに費やしてお金を浪費する人、ソシャゲに課金して生産性のないゲームに没頭する人、バイトをしてお金を貯める人、読書やプログラミングの勉強をして知識・スキルを積み上げていく人がいます。
資産構築という面では、自らの資産が増える活動に時間を捧げる人は頭が良い、自らの資産を減らす活動をする人は頭が悪いです。もちろん、その程度によっても頭の良し悪しは違います。
あなたは、常に時間という大事な資産を自動的に費やしています。重要なのは、それを大事に使うことです。
当たり前のことですが、それができていない学生があまりにも多いように見えます。
Fラン学生が大学時代にすべきこと
では、何をすれば良いのか?
意識高い学生の集まる上位校であれば、自然と良い方向に歩みを進めていきます。ところが、Fラン大学に通う学生は環境が悪いので、意図的に生活の中から悪いものを排除していくことが必要不可欠です。
具体的には、以下のようなことを意識してみてください。
※Fラン大学に入学してしまったものの、なんとか自分の人生を良い方向に進めたいと考える学生向けの内容となっています。現状に満足している方には不要です。
1.友達は厳選する
「仲良くなったらみんな友達」と考えるのは良いことですが、Fラン大学に通っている場合はこれではダメです。「自分にとって良い影響を与えてくれる人」と仲良くするようにしてください。
芸能ニュースやYouTuber、恋愛や暇つぶしのゲームのことばかり話しているような人とは距離を置いて、将来のことを考えて行動している学生と一緒にいた方が良いのは分かりますよね。(ただし、マルチビジネスや宗教家の学生には気をつけてください。)
少ないかもしれませんが、Fラン大学の中にも真面目な人はいます。そうした学生を見つけて仲良くするようにしてください。
2.他大学の学生と付き合う
「大学内に気の合う友人がいない」と考えるのは、Fラン学生だけではありません。比較的学歴の高い学生でも似たような悩みを抱えています。
そこで、学内ではなく学外の学生と付き合うようにすることをおすすめします。
具体的には、学生団体のような他大学の学生が集まった組織があるので、そうした団体に「活動に興味あるのですが、見学に行ってみても良いですか」と連絡して、興味があれば参画してみてください。
これだけでも見える世界が全然違ってきます。
3.企業の有給インターンシップに参加する
学生同士だけではなく、企業の中で働いてみることもおすすめです。企業の中には有給インターンシップと言って、学生アルバイトを募集していることが多々あります。
特にベンチャー企業の場合、人手が足りていないので、学生インターン生を募集していることが多いです。
しかも、ベンチャー企業を設立するような社会人は、有名企業の出身者が多かったりするので、学生でもそうした優秀な社会人の側で仕事をすることができます。
インターンシップで社会経験を積み実績を残した学生は、就活でも困ることがありません。
お金がもらえて、さらにお金では替えられないような経験が得られるので一石二鳥ですね。
4.学業以外の強みを伸ばす
勉強ができないから今の大学に入学したのに、勉強で評価されようと努力するのは非合理的です。子供の頃からプロサッカー選手になろうと努力している人がいる中で、大学生からプロ選手になろうとする人はいませんよね。
「勉強は苦手だけど化粧なら得意」「勉強はしてこなかったけど、カードゲームは詳しい」「勉強なんかより、バイクをいじってるのが好き」
それなら、得意な分野を突き詰めていった方が経済的に価値ある人材になることができます。
どのような活動であっても、あらゆることが仕事に繋がっています。いくら勉強したところで、仕事に役立たなければ忘れてしまうわけですし、そもそも勉強が大嫌いなのであれば、割り切って好きな活動に力を入れた方が良いです。
自分は好きはことに没頭して、頭の良い人との付き合いの中で、自分に必要な知識や考え方を盗んでいきましょう。
5.自分の時間を大切にする
Fラン学生の中には、「悪い人間関係に流されてきたせいで勉強をしてこなかった」学生が大勢います。
根は真面目なのに「友達の誘いに断れなかった」「恋愛に熱中して勉強をおろそかにしてきた」「クラスに勉強をする人間を見下す文化があった」など、周囲に良い影響を与えてくれる人がいれば違った人生になっていたはずなのに、環境のせいで何もできなくなってしまったのです。
とはいえ、他人のせいにして後悔するだけでは、自分の人生は変わりません。
しっかりと自分の時間を作って、やるべきこと・やりたいことに時間を費やすようにしてください。
先ほど挙げた学業以外の強みを伸ばすのもそうですし、小さい頃からやってみたいと考えていた夢などもあるはずです。
6.誘いを断る習慣を作る
大学生は遊ぶものであると考えている人はいまだに多いですが、だからこそ遊び以外の活動にどれだけ力を注いだかが問われます。
そこで大事なのが、どうでも良い誘いを断る習慣です。
遊びや飲み会の誘いを断ることに対して「嫌われちゃうかも」「せっかく誘ってくれたのに申し訳ないな」と不安や罪悪感を抱いてしまう人もいるかもしれません。
それでも誘いを断ることを習慣化してください。「あいつは誘っても来ない」と思われれば、誘われる頻度は徐々に減ってきます。
Fラン学生ほど付き合う友人は選ぶべきであり、付き合う価値のない人やコミュニティとは距離を置いた方が自分のためです。
どうでも良い他人のためにあなたの人生を犠牲にしていては、本当に大切な人との時間を過ごすことが難しくなってきてしまいますよ。
7.小さい悪習慣を改善していく
夜更かしばかりしている人が「明日から早寝早起きしよう」としたところで、それはほとんど成功しませんよね。
意識を変えたところで夜更かしになる原因が解消されていないので、また夜更かしする生活に戻ってしまうわけです。
そこで、悪い習慣の元となっている小さい習慣を一つずつ改善していくことが大切になってきます。
例えば、スマホをずっといじってしまうのであれば、「ソシャゲを削除する」「充電器を遠くに設置する」「夜は親や友達に電源を切って預ける」「利き手とは逆の手で操作する」「操作できないように手袋をつける」「机の引き出しに隠す」など、できることを考えて実践してみてください。
朝起きれないのであれば、「起きてすぐ太陽の光を浴びる」「毎朝一杯の水を飲む」「目覚ましの位置を遠くに置く」「寝っ転がって玄関まで移動する」「足の指を動かす」「友達に起こしてもらう」など、できることがいくつもあるはずです。
ポイントは、「できないことをできることに細分化すること」です。
ソシャゲに課金し過ぎて削除できないなら、「アカウントを売れないか」「まずは他のゲームを削除してみよう」「アカウント情報をメモしてアプリを削除しよう」「ソシャゲアプリはタブレット端末に移動させよう」などです。
あなたの生活に大きな影響を与えている習慣は簡単には変わりません。ですが、小さな習慣を10個、20個変えていくことで、大きな習慣を変えることができます。
一度に大きな変化をもたらそうと考えるのではなく、時間をかけてでも自分の生活を少しずつ豊かにしていこうと考えて行動していってください。
8.お金は自己投資に回す
お金を使う際は、常に「お金を払うだけの価値があるのか?」と自分に問いかけてみてください。
例えば、頻繁に行われる飲み会に必要なお金はどうでしょうか。あなたの人生にとってお金を払う価値がありますか?
支払う金額以上の価値があると思うのであれば良いですが、明らかにそうでないことにばかりお金を使っている人が非常に多いです。
お金を払うことによって得られる体験の価値について、今一度よく考えてみてください。
学歴は無意味だが、行動の積み重ねには意味がある
Fラン学生と呼ばれる学生にとって幸いなのは、「学歴が全てではない」という考えが浸透しつつあることです。世界的な起業家であるイーロン・マスク氏やホリエモンなど、様々な著名人が学歴批判を繰り広げています。
また、統計的にも年収3,000万円以上の高収入を得ている層を調査した結果、学歴と収入がさほど相関していないことが分かっています。
つまり、重要なのは学歴ではなく、あなたが社会に対して何を提供していくのかなのです。18歳の少年でも「海洋ゴミ回収プロジェクト」という世界規模のプロジェクトを発案し、世界を変えていっています。
行動の積み重ねとアイデアによって、誰しもが世界を動かせる時代であり、「学歴がないから何もできない」というのは単なる思い込みに過ぎません。学歴がないから…ではなく、ただ何もしていないだけなのです。
Fラン学生がハマると危険なこと
Fラン学生がハマると人生が破綻しかねないことについても解説していきます。
1.頻繁に飲み会に参加する
頻繁に飲み会に参加すると、時間もお金も健康も害することになります。
2時間の飲み会であっても準備や次の日の二日酔いによる気だるさなどで、実質10時間程度を無駄にしているようなものです。飲み会でお酒を飲んでいる時間だけが消費されているわけではないということを意識してみてください。
そして、飲み会に参加するとお金がなくなっていきます。1回3,000円だとするなら、このお金があればBOOK OFFで100円の本を30冊変えますし、様々なエンターテイメント施設にも足を運べます。
お金の使い方として、飲み会への出費は無駄でしかありません。
さらに、お酒の多量飲酒を繰り返すと脳が萎縮していくので、考える力が失われ、感情的に行動するようになります。頭の悪い人間がさらにバカになることで、救いようのないバカが生まれます。
あなたの人生において、考える力は非常に大切です。
何も考えずに、周囲の人間や動画広告に踊らされ、時間もお金も浪費ばかりになると人生がおかしくなってしまいますが、考える力がないとこれに気が付けません。
お酒と、あとはタバコもやめた方が身のためです。
2.Fラン学生同士でつるんでしまう
Fラン学生どうしで固まってしまうのも良くないです。その方が楽ですし居心地が良いのかもしれませんが、あなたの人生は何も変わりません。
もしより良い人生を歩みたいのであれば、たとえ居心地が悪くても優秀な学生のいる環境で切磋琢磨することです。
人はある程度の時間を過ごしていれば、環境に慣れていきます。
今居心地の良い環境に身を置くのではなく、「こんな風になれたら良いな」と思う環境に身を置くことをおすすめします。
3.ギャンブルにハマる
パチンコや競馬のようなギャンブルにハマるとお金がいくらあっても足りません。
ギャンブルには依存性があるので、自分では「正常だ」と思っていても、実際は中毒状態になっている可能性があります。
余剰資金で済めば良いですが、大抵は生活費にも手を出し、借金をしてやっと「ギャンブル依存だったのか」と気がつくことができます。
1%の成功を掴むために、100回馬券を買ったとしても成功する確率は63%しかありません。
そもそもギャンブルは胴元が儲かる仕組みでしかないので、しょうもない確率論に騙されるのではなく、自分が今すべきことに時間とお金を投資してそれ以上のリターンを得るようにした方が確実ですし楽しいですよ。
4.Fランビジネスを始める
ネットワークビジネスやネットビジネス(笑)や詐欺のようなFランビジネスを始めてしまうと社会的な立場も危うくなってしまいます。
「あいつMLMやってるらしいよ」という噂は案外すぐに広まっていき、あなたの周りから人が遠ざかっていきます。
「お金を稼ぎたい」とビジネスを始めるつもりであれば、まずは優秀な社会人の元で働いてみることをおすすめします。
Fラン学生どうしで何か始めようとするのはやめた方が良いです。どうしても…というのであれば、まずはビジネスコンテストで入賞することから始めてみてください。
5.悲観的に現実を捉える、現実逃避する
「私はFランだから」「得意なこともないし、私なんかにできることなんて何もない」と悲観的に現実を受け止めてしまうのは良くありません。
また、アニメやゲームの世界に逃げてしまうと、結局は何も身につかないので他人との差が開いていくばかりです。これも良いとは言えません。
大事なのは、楽観的かつ現実的に物事を考えることです。
「プログラミングの勉強をしていけば、私でも仕事に困ることはないはずだ」「学歴がなくてもインターンシップで実績を残せば、雇ってくれる会社はあるはず」
このように未来を楽観的に考えつつ、その未来が実現し得る現実的な行動をしていけば、様々なことが上手くいきます。
「明日になったら」ではなく、「このままいけばいつか…」と考えるのがポイントです。こう考えることで、「このままいくとヤバい」と危険な行動習慣にも気付きやすくなります。
先のことを考えて行動できるのが、頭の良い証拠
最初に、「合理的な判断の下す能力」が頭の良し悪しを決めると記述しましたが、人は常に合理的な判断を下しているつもりなはずです。
もしあなたの人生があと1ヶ月しかないのであれば、友達に嫌われないために飲み会に参加するのは合理的は判断だと考えられます。しかし、数年先の叶えたい未来を実現させたいなら、それはただの時間の無駄でしかありませんね。
頭の悪い人は、目先の快楽のことしか考えることができず、数時間先・数日先のことを考えて行動します。頭の良い人は数十年先、数百年先のことを考えて行動します。
人間は常に合理的に判断して行動しているとするならば、【長期的に考えて行動できる=頭が良い】となります。(実際は、人間に自由意志など存在しないという科学者がいるほど、環境に影響を受けているわけですが…)
3年前から受験勉強をしていた学生と、入試数ヶ月前から「ヤバい勉強しなきゃ」と焦り始めた学生とでは、受験の結果が全然違ったはずです。
現在しか価値のない行動と、今後10年を見据えた上で価値がある行動であれば、後者を選ぶ方が合理的と言えます。それができずに飲んで騒いでいる人は良くありません。
長期的な目線で考えられる方が、合理的で価値のある判断を下すことができるということを肝に命じてください。
やめることから始めてみる
私の経験上、ここまで書いても「何をすれば良いか分からない」という人が出てきます。
そこで、まずはやめることから始めてみてはどうでしょうか。
飲み会に参加するのをやめる・スマホゲームアプリを削除する・バイトをやめる・サークルをやめる…
今やっている活動をやめると、時間が余ります。そうすれば強制的に「新しいことを始めなきゃ」と思うことができます。
大学をやめるかどうかは、様々な要素を考えて決断すべきだと思いますが、やらなくても良いことをやる必要はありません。
どうでも良いことは放って置いて、あなたにとって重要なことに時間を費やすようにしましょう。
勉強習慣はなくて良い、優秀な人間の良いところを盗め
「勉強しましょう」「本を読みましょう」と言うのは簡単ですが、それができないからFランなわけで、解決策としては非現実的です。
「勉強しようと思うけどできない」と10年近く積み上げられた思考癖があるので、これを矯正するのは困難ですし、勉強が得意な人と同じ土俵で勝負しても勝ち目は薄いですよね。
では、どうすれば良いのか?
それは、あなたが優秀だと思う人の働く姿を見て、その人の思考や行動を盗むことです。尊敬できる人の真似なら誰にでもできますし、それが嫌で仕方がないと考える人はいないはずです。
人間の脳にはミラーミューロンと呼ばれる神経細胞が存在し、他人の行動を見るだけで、まるで鏡のように自分が行動していると錯覚してしまいます。
つまり、おかしな人とばかり一緒にいるとあなたもおかしくなっていくし、頭の良い人と一緒にいると頭が良くなっていくわけです。これは持論ではなく、科学的に言えることです。
あなたが「こんな風にはなりたくない」と思う人との付き合いをやめ、尊敬できる人のいる環境で成長していきましょう。
まとめ
未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ。
これは近畿大学の卒業式で堀江貴文氏が卒業生に伝えたメッセージですが、とても大事なことが凝縮されています。
「私はFランだから、就活にも苦労するし、収入も全然もらえない」と自分の未来を勝手に悪い方向に決めつけていませんか。
「もっと勉強しておけばよかった。あの時○○しておけば…」と、いつも後悔ばかりしていませんか。
「暇だ」「やりたいことないしな」「大学つまらない、マジ卍」と、不満ばかりで今この瞬間をなおざりに過ごしてしまってはいませんか。
そうではありません。
「未来は今よりももっと良くなるはずだ」「過去を振り返っても意味がない」「今集中すべきことに全力を注ごう」
このように考え、行動することで今の自分が少しずつ自信を持つことができるようになります。
今の自分に何ができるのかをぜひ考えてみてください。