大学の課題レポートの書き方とコツ|テーマ設定・情報収集・鉄板の構成

大学の課題レポートの書き方とコツ

大学生になるとレポートを書く機会が多くなります。レポートの提出をもって出席扱いにする授業や、テストの代わりにレポートを書いて単位を認定する授業などもあるため、大学生とレポートは切っても切り離せないものといえるのではないでしょうか。

もちそん、卒業するには卒業論文(これもレポートの大作と言えます)を書く必要があるので、効率よくわかりやすいレポートを書くのは大学生の永遠の課題です。

今回は大学の課題レポートの書き方やそのコツ、テーマ設定や情報収集の方法から鉄板の構成を解説していきます。


何を書く?テーマの設定方法

テーマの設定方法について悩む人は多いと思います。大学の先生によっては、「○○について書きなさい」と明確にテーマを設定してくれる先生もいますが、最近では「授業内容に即したテーマの中で興味があるものを選んで書きなさい」という指示を出す先生も増えてきました。

前者ならテーマについて悩む必要はありませんが、後者ならまず何を書こうか決めるのに時間がかかりますよね。

テーマの設定方法の鉄則は「狭く」設定することです。

例えば文学部の場合、「中世の文学について」というおおざっぱなテーマよりは「ルネサンス期の文学」など時代を狭めたテーマの方が書きやすいです。いっそのこと「ボッカチオの“デカメロン”を読み解く」など作品まで限定してしまうのも有効です。

テーマが広義になってしまうと議論があちこちに寄り道してしまい、結果的に何が言いたいレポートなのかがわからなくなってしまいます。

テーマは狭く設定し、一つのことについて自分の考察を広げていくのがしっかりとしたレポートの書き方のコツです。

情報収集の方法

いよいよテーマが決まったら情報収集です。この情報収集がレポートの評価を左右すると言っても過言ではありません。

最近ではインターネットでほとんどの情報が入手できてしまいますが、その情報が正しいものなのかどうかを自分で判断する必要があります。

レポート作成に使う情報は政府や自治体、関連機関など信頼できる情報元が発信している情報のみにしましょう。Googleの検索では正しい情報のものが上位に上がってくるというわけではないため、いくつかの情報を見比べながら正しい情報を選ぶ力も養う必要があります。

また、情報はインターネットだけではなく書籍からも得ることができます。大学には図書館があるところがほとんどですが、図書館の司書さんにこういったテーマのレポートを書くための文献を探していると言えば一緒に探してくれるでしょう。

欲しい本が自分の大学の図書館にない場合は、図書館のネットワークを通じて本を取り寄せてもらうことも可能です。司書さんは図書館のプロです。情報を集める際には活用しない手はありません。

また、その授業の担当の教授に直接書籍を借りる、もしくはおすすめの文献を教えてもらうのも有効です。その分野の専門の教授なので書籍には人一倍詳しいはずです。

書籍にはインターネットにない情報もたくさん載っています。インターネットで情報を見つける自信がないという人はぜひ書籍を活用しましょう。

レポートの鉄板の構成はこれ!

  • 1.結論
  • 2.テーマの内容の説明
  • 3.問題点、仮説の提唱→実証
  • 4.まとめ

ありきたりな構成かと思われるかもしれませんが、だからこそ読みやすく分かりやすい文章となるので、鉄板の構成は崩さない方が賢明です。

1.結論

レポートを書くときは、結論から述べるのが鉄則です。まずテーマに対して自分の思う結論や主張したいことを端的に述べましょう。

先に結論を述べておくと、読む人がこのレポートがどんな立場で論じられるのかがよくわかるので、非常に読みやすいレポートになります。いきなりテーマの内容の説明から入ってしまうと、どの立場に立って書かれているレポートなのかはっきりせず、読みにくくなってしまいます。

まずは結論から書くというのは文章を書くときの基本なのです。

2.テーマの内容の説明

テーマの内容の説明については、対象となるテーマや調査、作品などについて簡単に紹介しましょう。

この部分は長々と説明する必要はありませんが、ポイントをしっかり押さえておく必要があります。授業で学んだことを中心にテーマを自分で説明してみましょう。

3.問題点、仮説の提唱→実証

この部分がレポートの柱になります。テーマに対する課題や仮説を自分なりに立ててみましょう。

いくつかの課題や仮説を立てて、ひとつずつ実証してその課題や仮説が正しいことを実証していく作業になります。自分の考えや文献などの引用(引用は3割程度に抑えること)を用いながらわかりやすく説明することが大切です。

冒頭に行った主張の裏付けにもなりますので、つじつまが合うようにしっかりと考えを詰めましょう。

4.まとめ

まとめの部分では、前章で行った仮説の実証を元に、再度結論を述べましょう。

結論を述べるだけでなく、仮説が実証できなかった部分があればその部分についても今後の研究課題として記載すれば教授からの評価も上がります。

もし調べきれなかった部分があれば正直に書くのもひとつの見せ方なのです。

詳しくは、こちらの記事が参考になりそうです。

構成とは、内容をいくつかの部分に分わけて、それを適切な順序で並ならべるということである。どんなに頭の良い人ひとでも、複雑な内容の全体をいきなり理解することは容易ではない。内容を部分に分わけて順序よく提示することで、理解しやすいものにすることができるのである(もちろん難かしいものが簡単になるわけではないが、理解しやすいものにすることはできる)。|出典:レポートの構成

文章を書くときのコツは?

文章を書くときは、難しい言葉をなるべく使わないことに気をつけましょう。専門用語は仕方ないですが、言い回しや使う単語をなるべく簡単で誰が読んでもわかりやすいものにするのがポイントです。

小難しいことを書けばいいというものではありません。そのテーマについて何も知らない人が読んでもよくわかるような文章になるように心がけましょう。

テクニカルな話になりますが、「~である。~である。」「〜ます。〜ます。〜ます。」などのように同じ語尾が続くと単調な印象を与えてしまうので、なるべく同じ語尾は繰り返さないように調整があると良いです。

読みやすい文章になるように心がけてレポートを作成するには、一度書き上げてから読み返して何度も推敲を重ねることも重要です。

一度で完璧なレポートを書ける人はほとんどいません。誤字脱字や論理整合性のとれていない箇所を修正していくことで質の高いレポートとなっていきます。

※文章の書き方は市販されている新書が参考になります。作家が何度も推敲を重ね、編集者がそれを何度も調整しながら完成した一般向けの文章なので、積極的に見習いましょう。

やる気が出ない!何から始めればいい?

レポートを書くときに重い腰が上がらないという人も多いのではないでしょうか。確かにこれから数千字の文字数のレポートを書くのは気が引けてしまいますよね。

そんなときは、一気に全部やろうと思わずにまずテーマを決めて結論まで書いてしまいましょう。結論が書ければあとは中身を詰めるだけなので少しだけ気が楽ですよね。

やる気が出ないときはとりあえず少しでもいいので手を付けてみることを意識してみてください。少しだけでもやりはじめれば、意外とやる気になってすらすらと書くことができるものです。

あとになればなるほど億劫になるので、なるべく課題が出た日にテーマと主張までやってしまうのがいいかもしれませんね。

その他、YouTubeで公開されている慶應義塾大学アカデミック・スキルズの動画が参考になりますので、紹介しておきます。

まとめ

大学の課題レポートの書き方とコツについてご紹介しました。

レポートが苦手だという人もいると思いますが、レポートをさらっと書けるようになっておくと社会人になってからも何かと役に立つので、今のうちにぜひ練習しておいてくださいね。

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